夜想曲

線画のクリーンナップができた。




※霊夢は線画が残ってなかった






現在は色塗りの作業に入っている。

晶ちゃんの御世話で忙しくもあるので、こうした使命感がないと絵を描かないのだろうなと、あらためて思う。機会があることが有り難い。
ところで、魔理沙のエプロンのフリフリなどを描くとき、赤ちゃん雑誌の可愛い服とかが資料になるけどなんか罪深いような気がするのを発見したのもこのときだった。まあ、それはともかく。



「とくそんさん、おおざっぱな色塗り進行中です」

カットインの色塗りができたら、エンディングを描く予定である。
エンディングの空はどういう風に塗ったものか。カットインが完成するまでにここを詰めておきたい。

「ｔｗｏさんに、青空の許可不許可のお返事をもらっておいてください」
「了解しました」
「なんかサンタさんへの手紙を受け渡す親という構図を連想した」と文月さん。
「正直なところ、グレード落とせば１６日。ジャケ印刷レベルだと２３日かしら」
「グレードうんぬんより、無理はしないでください」
「了解。でも、サンタさんとしては２４日に間に合わせたい」

絵の方は順調である。
この段階で、ｔｗｏさんは半分弱くらいまでスクリプトを組み終えたらしい。

一方で、手紙の返事は、苦労しながら書かれているようだ。
そりゃ小学生が、自分のイメージと絵との差違を文章にして、かつ丁寧な文章で手紙にしようというのだ。大変だろう。
母君が書かせていると聞くが、そうだとしても、わたしが小学生の時に、これができたかというと正直不安だ。彼はスゴイと思う。

手紙のやりとりは、だいぶ簡潔になってきた。


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あまのです。弾幕作成もそろそろおりかえしでしょうか。ご苦労様です。

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はい。火鼠の皮衣まで行きました。

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返事も、ちゃんと進捗報告になっている。とくそんさんからも、コメントがあって、


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親としてはそうやって苦しんだ分、身についてくれればと思いますが、あまのさんにかかる負担が大きくなってないか心配です。
申し訳ありませんが、大変な部分はそうおっしゃってください。できるだけの対応をします。

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こうして、ちゃんと双方を気づかってくれる存在がいるから、うまく進捗しているのだろう。

ｔｗｏさんのお返事は、簡潔で要点を押さえたものであり、とても読みやすい。
ネット上ですら、冗長に語って結局いいたいこと・ききたいことがわからない文章を見かけることもある中、凄いことだと思う。

彼がだしてくれる素直で真摯な方向修正のお陰で、キャラクターへの理解も、個人的に深まってきたと思う。
そうなってみると、最初に描いたエンディング絵に違和感を憶えたので、これも描き直してみた。




本人に先んじて、父親に見せてみる。
ちなみに昔に描いた千鶴さんのポーズをもう一回描いてみた感じである。


「いかがでしょう」
「一言いわせてくれ」
「はい」
「魔理沙えろい」
「ええーっ、えろい？」
「うに」
「えろいかしら」
「なんかえろいとおもった。詳細は不明」
「胸のカーブかな」
「伸ばした腕から胸にかけてのラインかなー」
「そっちですか」
「ふふふ」
「胸のラインとか、御子息が恥ずかしがるようでしたら、ぺったんこにしますが」
「あ、それはそれで嬉しいとして＜ひんぬー＠two的には、まだひんぬーに興味は示してないと思う」
「そこまで歪んでませんか（差別発言）」
「そのへんはtwoに任せるデスよ」


やや不安は残るが、わりと好感触ではある。ｔｗｏさん本人にも送ってみた。


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彼女らしく「あー、すっきりした」という感じになっていると思います。
イメージと違うようでしたら前のにもどしますので、ご遠慮なくおっしゃってください。

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として送信した。


お返事がきた。


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http://air.niu.ne.jp/touhou/marisa_ed_rough3.jpg
これは「気分爽快な朝」見たいな感じですので
前のにしていただけませんか。

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メーラーを閉じて、チャットに入る。





「どうも、ｔｗｏさんから没くらった天野です」
「・・・・」
「小僧ー！！　サンタクロースなめんなよ！？」
「あまのさんが燃えてる」
「これで、まっとーな弾幕風ができなかったらエラいことですよっ」
「これは魔理沙のポーズの没ですが、実はもうひとつ没くらってます」
「え」
「もとはこちらからの提案で『エンディング画像の空ですが、晴れた夜明けだったと思いますので、このようにしてみましたが、イメージとしてはいかがでしょうか』と示したみたんですが。こんな風に」




「ほー」

「『朝焼けでお願いします』」
「・・・・」
「あっさり没！」
「すまぬうううう」
「小僧ー！！（最初に戻る）」
「もりあがってるなあ」
「要望通りに新海ばりの朝焼け描いたるわ！」
「あわわわわわわわわわ」
「いや、しかしとくそんさんとこの子は、さりげなーく難しい指定してきますな」
「さりげなくっつーより、自分の要求がどんなけ大変か単に判ってない説」
「いや、変に気を使って妥協するよりいいです」
「日記にするときには、没絵も載せて笑いを誘おう・・・」
「せめて、そうやって取り返してください」

「さて、そうはいっても、新海光線の描き方は、最近やっと原理がわかっただけなので、実際に試すのははじめて。うまく描けるかしらん」
「つ空想具現化」
「英霊サンタクロースの力をみせつけてください」
「宝具『約束された勝利のメモ帳（いまコクヨ）』の力みせつけたるわい」
「英霊セントニコラウスといったほうがそれっぽいか」
「当然キャスターですな」
「ニコラスの語源は、ギリシャ語で勝利者の意」
「がんばって間に合わせましょう」
「すみませぬがお願いしますです」



絵を描くのが楽しい。
絵を描く作業は個人の作業だが、誰かとの関係性のなかで描く広がりに、いい味がある。

こういう絵は、楽しいというか、美味しい。