2008年03月03日
乳児言語
2007.07.23
写真は、出産育児雑誌の「たまひよ」でもらったおもちゃ。振るとチャラチラと音がしたり、押さえると「ぷぅ」と鳴る。公式名称は「たまちゃん」「ひよちゃん」だが、とりあえずピンクの方はシグナムと名付けた。青い方はザフィーラ。うちの守護騎士。
晶ちゃんは、まだ「あー」とか「あぅー」等しか喋れないが、声自体はいろんな声音出すし、泣き方もバリエーションが増えてきた。最近では「なにか喋ってるんじゃないか」と思うくらい複雑な声を出すこともある。
紹介しようと思ったが、赤ちゃんの泣き声というのは、ほとんど言語ではなく音声なので、これを日記でもわかりやすいように擬音語として文字化するのは難しい。
とはいえ不可能ではない。要は「どうきこえたか」であって、このへんはもうセンスの問題だ。音声の文字化成功例はいくつもある。爆発を「ちゅどーん!」としたのは古くから有名だし、静寂すらも「シーン」という言葉で表現してしまったケースすらある。(これはたしか手塚治虫が元祖)
個人的に好きなのは、ザクのモノアイが点灯する様を表現した
「げぽーん」
で、ガンダムつながりで言えば黒い三連星が攻めてくるときのBGMを
「でっこんでーでー、でっこんでーでー」
とかいうのもあった。これはたしか島本和彦がやってた。そう言われると、なるほどそう聞こえる。
で、赤ちゃんの話に戻るが、うちのとなりには生後半年の男の子がいる。
母親が限界いっぱいまで放っておく教育方針らしく、泣くときはかなり全力気味に泣く。で、この男の子が極限状態で泣いたときの声は、たしかに
「ぎのーーーーーーーーーー!!!」
と聞こえた。
いや、ホント。赤ちゃんは「ばぶー」とか「おぎゃー」なんて泣かない。
ちなみにうちの晶ちゃんもかなり不思議な声で泣く。先日、あれはお腹が減ってきたものの、オムツもぬれてるので交換しなければならない状況で後者が優先されたため、いっこうに空腹が解消されず、そのひもじさが極限まで達したときのこと。うちの娘はたしかに
「ゼノギアーーーーーーース!!!」
と叫んでいた。
いや、ホントに。お父さんには、そう聞こえました。
「おぎゃあああ!」とか「ほんぎゃーー!!」とか、よく聞く赤ちゃん泣きとは明らかに違って、うちの晶ちゃんが叫んだのは、スクエア(当時)の「裏FF」とか「クロノトリガー2」とか言われてたアレのタイトルだった。
これを人に話すとたいてい怪訝そうな顔をされるか笑われる。とはいえ、ドラえもんに「コエカタマリン」(声を物質化する秘密道具)をだしてもらうことも、ましてやあんなものを飲ませるわけにもいかず、もう一回いってくれないだろうかと、がんばって耳を傾けていた生後二ヶ月ごろの話だった。
とりあえず生後九ヶ月たったが、ゼノギアス級の不思議絶叫は、いまのところ聞けていない。
お世話がうまくなってきて、あのころほど泣かせなくなったからかもしれないし、あるいはあれは、この時期だけの一瞬の輝きだったのかもしれない。
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- at 23:46
comments
>一瞬の輝き
はきだしかけていたタバコの煙を飲み込んでしまいました。
噴き出すのはよくやるけど、逆やったのは初めてです。