2008年07月22日
東方永夜城日記・8
大詰めである。
もうおおよその仕様は決定している。
あとは、ただ進めるだけだ。
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twoさんへ
天野です。
エンディング絵のカラーイメージを「朝焼け」にしてみました。
リアルな朝焼けだと空以外真っ黒になってしまいますので、こんな感じにちょっとファンタジーっぽく仕上げました。(成功しているかどうかはともかく)新海誠風の処理です。
御検討ください。
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ほどなくしてお返事。
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> http://air.niu.ne.jp/touhou/ending_colored_verSHINKAI
>
空の色が気に入りました。
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さらに、とくそんさんからも報告が。
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進捗は、永夜返し3つ目が終了ということで、残るはスクリプト3つ(道中、永夜返し4, 5)、Midiが2つのようです。いよいよ終盤、週末は少し追い込んでみようかと思います。
では、また
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OKの出た色彩で、霊夢と魔理沙のエンディング絵をすすめる。
こんな感じだ。
これも、ごく短い文章でOKが出た。
追い込みをかけているのが分かる。
そして、とくそんさんからも連絡。
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週末仕事でちゃんと見れなかったのですが、スクリプト本体とmidi自体は昨日ようやく完成したようです。
今日、天野さんの絵を組み込みとβの仕上げを指示しました。今日ないし明日にはお送りできると思います
お手数をおかけしていますが、どうぞよろしくお願いします
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そして、
夏休みは終わっていたが、まだ夏だった時期だったと思う。
依頼画のすべてが一応の完成をみて、
そしてベータ版が完成した。
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天野さんへ
こんばんは。
永夜城β版が完成しました。
(ファイルのURLアリ)
テストプレイをしていただけませんか。
それでは、おやすみします。
Twoより
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とくそんさんによると「まだまだ調整余地はあるのですが、全てのスクリプトと会話がありMidiと絵がさし変わったことで、曲がりなりにも評価ができるようになりました。ようやく土俵に上がった感じ」とのこと。
このときの「β版」は、正直なところ修正すべき点が多く、決して驚くべき出来映えではなかった。(ただ「小学生が」と考えると、これは恐るべきことではある)
ちょっとだけ残念だったことを憶えている。
だが、これには続きがあった。
β版の完成をもって、この「宿題」も一区切りとなったが、夏が終わり、今年の春、中学へ進学してからも彼はこの作業を続けていたのだ。
先日も、自機キャラのドット絵を、実の母に描いてもらったそうである。(お母さんの日記を見る限り大変そうだった)
そして最近、最新版が限定的に公開された。
これが、驚くほどちゃんとゲームになっていた。
スクリプト自体は、それほど変わってないように思える。
だが、背景、自機、演出など「プレイする側の満足」を考えた仕様にブラッシュアップされているのだ。
驚いた。
スクリプトというか構文を作成できる、というのも凄いが、その成果は個人の計算能力によるものが大きいと思う。
だが、後半の進歩は違う。これは明らかに「使用者の立場に立った視点を持った」上での改善だ。
この結果が出ていることと、そしてとくそんさんが「そこまで導いた」という事実に驚いた。
コンピュータ関係の仕事は、結局、そのシステムを使用する人間が意図していることを、コンピュータに実現してもらうために翻訳するような仕事だと思う。
そのとき必要なのは、要点を過不足無く正確につたえること。(しかも形になっていないものを)
そして、使用者にとって使いやすいインターフェースであることだと思う。
もちろん始まったばかりだが、この両方を、彼は身につけつつある。
そのお手伝いができたことが嬉しい。
いまだ「β版」という表記を外さないままの「東方永夜城」をプレイして、あらためてそう思った。
こうしていまも完成に向けて磨かれている「東方永夜城」だが、これを果たして何らかの形で世に出すかどうか。それはまだ判らない。
最近またバージョンアップが進んでいるらしく、先日も新しいバージョンを見せてもらった。
ゲームの背景など、格段に良くなっている。この宿題は、ちゃんと、完成に向けて進行しているようだ。
面白かった。
すごく面白い「夏休みの宿題」だった。
もし、Rに焼いて配るーなんてことになったら、そのときにはお祝いにジャケ絵を描いてあげようと思っている。
もちろん、一度や二度は没にしてもらうことは、覚悟ずみだ。
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- at 00:23
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