2008年01月22日
べびプリ・とりあえず19女
ブログで日記を再開してみたわけだが、いまネットで一番気になるものは何かといえば、これはもう「べびプリ」にトドメをさす。一度シスプリにはまった者としては当然だろう。
「全19人家族、み~んな女の子ばっかりでした!
おめでとう!! キミの本当の家族はココにいたんです!!」
シスプリのときは「またクレイジーな企画がはじまったな」と思ったが、こちらは、こう、ファンの腐れ地盤ができてる上での開戦なので、一般から「狂ってるよ!?」と言われれば「狂ってるよ!!」と小気味よく返せそうなこの恐るべき横幅の広さに、なんというか、こう、キモチヨーク踊らせてくれそうな、そんな予感がある。
だが、この傾斜を順に見ていっても「愛されそうだな」と思うキャラはいても、私個人が何かをえぐられるようなキャラがいない。
「二次と三次は別!」
「結婚しててもお兄ちゃんと呼ばれたい!!」
というツワモノ既婚者の話も聞くが、やはり結婚して満たされると、そういう情がわきにくくなるのを感じる(嫁ラブなのでこれは別にいいのだが)。
そう考えながらぼんやり眺めていると、不意に、まったく別の方向性からハッとさせられるキャラに気がついた。
十九女・あさひ
0歳児である。
たぶん、この「行くところまで行け」という宿命で出発した企画の終着ポジションが、この十九女が幼くして背負った十字架だと思うが、なんど往復してみても、この子に一番きもちが流れて行く。
きっかけは、そこだった。
うちの娘と同い年のヒロインがいる。
自然と情も流れようというものだ。しかもアニメやゲームをざっとみわたしても、O歳児という時点で、対抗馬が存在しない。
これを追っかけてみようと思った。
シスプリではずいぶん後発で絵やら文章やら書いたが、ここならリアルタイムで、しかもスタートラインからいける。
さらに、すごく有利なのは、眼蓋を閉じればリアル0歳女児が現れるので、それが資料としてすごく便利なこと。 娘をモデルにしてイラストが描ける。このアドバンテージは、そうはない。 しかも2007年は史上二番目くらいに出生率が少なかった年。 いま、十九女を愛するライバルは、そうはいまい。
一瞬、荒野にぽつんとたたずむラーメン屋の屋台が、商売敵(がたき)がいないことに歓喜してる絵が浮かんだが、まあ、それはさておき。
「べびプリ」である。
いちおう一般人な妻にも断ってみた。
「ゆきこさん」
「はい、なんですかたくみさん」
「シスプリって知ってる?」
「? いいえ? なんですかそれ」
「もとはゲーム雑誌の企画ではじまったんだけど、妹が12人いるという設定で、ゲームやアニメになったお話。わたし同人誌のお手伝いもしたことがある」
「はあ」
「で、こんど出たのが『べびプリ』っていって姉妹含めて19人。一番下の子は0歳児」
「はあ、19人ですかふむふむ」
まあ、世の中には常識では理解の難しいそーゆーよーなこともある、と、
とりあえず出生の秘密とかぜんぶ棚あげして理解する懐の広い妻。
「で、これちょっと追っかけてみたいんだ」
「んー、どういうものか見せてもらえますか?」
プロローグ、メイン、日記のコーナー、マジレスの数々を拝読する妻。
なんだろう。
すごくつらい。
懸賞目当てで登録した携帯サイトから個人情報が漏れて、アダルトサイトから料金請求が来たことを笑いながら話したときの100倍くらいつらい。
しばらくして、おおざっぱに内容を理解した妻がひとこと。
「たくみさんが、つらくないのなら」
おお、妻よ。 お前はまた、なんて味のある言葉で発動承認を・・・。
仕事と子育てで忙しいのを気遣って、体力と時間についての言及だったと思うが、わたしには、
べびプリ道は修羅の道っぽいから、
みたいに聞こえた。
それが真実かどうかは後の判断に任すとして、心強くも家族公認でスタートである。
まず、ここはやはり絵を描いて自分の気持ちを形にしてみよう。
ところで、絵を描いていて思った。
キャラクター紹介の画面で、19女は宙に浮いている。
64㎝という身長のせいで、ほかの姉妹と並べると埋もれてしまうから、というのがレイアウト事情からの正論だと思うが、ここは「作品外部の論理ではなく作品内論理によって解釈する」というシスプリ考察の師、あんよ氏の姿勢にならい、考えてみよう。
そう、きっとこの子は、みずからの超能力で宙に浮いているのだ。
古くは「サイボーグ009」の001に例えられるように、もっとも小さきものが最高の特殊能力を持つ、という設定があるではないか。
19女は超能力者。十分にありうる。 というわけで、絵でもガラガラ(おもちゃ)を念動力で浮かしてみた。
この推測の是非は、きたるべき19女の日記を待って裁かれるだろう。 そもそもどんな日記が書けるのか、のあたりも期待される。
あと、絵を描いていてこれは無いと思った点を追記しておく。
まず、こんな時期に腕や足を出した服を着せるのはダメ。
ちゃんと長袖・長ズボン・靴下をはかせること。
それと、赤ちゃんの服に大きくて堅い部品のあるものはダメ。
あと、赤ちゃんは実際には「ばぶー」なんてイクラ語を話さない。
そのあたりから絵もアレンジしてみた。
ずっと19女ばかり描くのもナンなので「19女とほかの姉妹」という形でいろいろ描いて行けたらいいなと思う。
一番最後に生まれた者が、一番愛される。
その原則にしたがって描く「べびプリ」絵は、きっと19女を中心にあたたかな空気につつまれるはずだ。
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- at 23:33