2008年02月09日
退院・母乳の話
産後は、一週間は安静に、2~3週間たったら軽い家事ならしてよいといわれている。
うちでは、この期間は私の実家兼仕事場で、お世話してもらうことになった。
一週間を無事にすごし退院、実家に三人で転がり込ませてもらう。
このときが、晶ちゃんには初めての外出。車での移動、車外の騒音、知らない部屋、知らない人、と、ゆきこさんのお腹から出てきて以来の、はじめての環境変化。 そのためか、いつもより目がさえていた。緊張、もしくは興奮しているのだろう。なかなか眠ってくれない。
いつもはおっぱいを飲んでオムツを代えたら2~3時間は寝てくれるのだが、1時間でぴーたかぴーたかと泣き出す。
おっぱいに加えて、ミルクを作って飲ませたら、やっと満足げな顔になった。
この時期はお世話に忙しくて、断片的なメモしかのこっていない。
いちおう、残しておこう。
「あかちゃんなのに土踏まずがある」
生後一週間の晶ちゃんには、土踏まずがある。
これは、母親が妊娠期にいい水を飲んでるとできる、という迷信がある。
迷信だが、たしかに、妊娠が分かってからゆきこさんが口にした水は、すべて購入したものか、なんらかの浄水過程を経たものだった。
「ガッツポーズ」
晶ちゃんが寝るときは、常にガッツポーズだ。勝利者の姿である。マジンガーZとか鉄人28号の起動時みたいだ。これはうつぶせになれるくらいまで続いた。
「笑顔」
晶ちゃんは、私とゆきこさんが「ちゅー」してるとニコニコ笑う。それ以外で笑ったところをみたことがない。一ヶ月より前の赤ちゃんは、めったに笑わないらしいと聞くだけに、ちょっと嬉しい。
「日差しがわかる」
生後一ヶ月以内の赤ちゃんの視力は0.01くらい。ぼんやりとだが目が見えてきた様子。でも、まだ人影や、極端な明暗(日向と日陰)くらいしかわからないらしい。
「新聞に名前が載った」
出生届を出すときに掲載を許可しておいたので、地元の新聞に名前が載った。
そして、紙面に「○○町」としか住所表記はなかったのだが、それでも幼稚園と写真館からハガキが来た。
あれは、どうやって調べてるのだろう。
「母乳」
あきらちゃんは、母乳で育てられている。
最初のころこそ粉ミルクも使ったが、離乳食がはじまるまでは完全に母乳だった。
その母乳にも、美味い・不味いがあるらしい。
「食べているものが、そのまま出る」と言われるくらいに、母親の食事の影響力は多い。
「不味いおっぱいは、あかちゃんも飲みたくはない」というほどだ。
脂肪分やタンパク質、カロリーの高い食事では、そうなってしまう。
「だから」と、野菜中心に、質素な食生活をめざすゆきこさん。
あんなに甘いものが好きだったのに、それでも彼女は、入院中から差し入れなどでも甘味の強いものは手を着けなかった。
人間が、母乳を飲めるのは、その一生のうちでもほんのわずかな時間しかない。
そして、
母乳をあげられるのは、自分しかいない・・・・というのが、彼女の決意だ。
母子の姿の中でも、授乳の光景はほんとうに感動的だ。
その、彼女の動機を聞けば、それはさらに美しく見える。
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- at 01:13
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