「マスク」という映画で、全盲の少女に色を伝えるために、主人公が小石を湯で熱して手渡すシーンがあった。
「これが赤だよ。もうすぐピンク色になる」
少女はこのとき初めて色彩の概念を知る。手の平のあたたかな感覚で。
みさき先輩が光を失ってから、それでも彼女は屋上へ夕陽を愛しに来る。
先輩は頬にあたるそのあたたかな感覚で、夕陽をみている。
だいぶ以前にLeaf・Keyお絵かき掲示板で描いたところ「誰これ」と言われたのがショックで描き直した「みさき先輩(ONE)」です。
いや実はあっちのほうは描いた本人も、ちょっとこれはと思っていたのですが。
「ONE」の絵としては「闇に暮れ」に続き、またしてもみさき先輩です。キャラでは実は七瀬が一番すきなはずなんですが、はずなんですが、はずなんですが・・・・。絵の空気とあっているせいか、どうもこっちばかり選ぶ傾向に。というか、自分で描く七瀬の絵がほとんど想像できません。人物として愛しているキャラクターと、カメラで言う被写体として愛している存在は違うみたいです。
色使い以外は、特にいままでと描き方の変わりなし。睫毛の表現はちょっとまえの月宮あゆくらいからですね。
2004年の1月下旬〜2月上旬くらいの間、夜想曲のトップ絵でした。
↓こんな感じ。