北の都に凱旋したサイザーは、公の場から私室へ向かうこの石の門をくぐったとき、ようやく居並ぶ魔界軍の視界から逃れることができる。
疲れた顔も、辛い表情も、このときはじめて自分に許すことができるのだ。
自分を慕うものは多く、また自分を貶めようとするものも多い。
真に脅威となる敵は、いつもこの石の門の、すぐ外にいる。人の敵は、人であることが多いが、魔の敵もまた、魔なのだ。
製作環境:PowerMac G4 450・WACOM FAVO・Painter4.0
じつに久しぶりのサイザーです。更新自体は、半年ぶり。
このサイザーが何歳かは明言できませんが、微妙な年頃を描いてみました。
サイザーの過去編は、幼少の、まだスカートをはいていた頃から、一転して「赤い魔女」と呼ばれる時代へうつります。その中間あたり、まだ体つきがボーイッシュで、しかも少しやさぐれてる感じを描いてみました。
コスチュームは、やはりこんな感じがスッキリしていて良いのではないでしょうか。リストカバーをディフォルメしたせいで、腕が細く見えますね。
こういう背景は、適当に描くのが楽しいのですが、Kanonやヨコハマでは使えません。やはりファンタジーものにこそ、合う背景ですね。