バーチャルVTパイロット・鉄子

tetuko+handgun

(2004.02.22)


「鉄騎」というゲームがある。
ロボット兵器の操縦桿を模した巨大なコントローラーがあまりにも有名な、Xボックス最大のキラーソフトだ。筋としてはロボットを操縦して作戦を遂行するゲームなのだが、基本的にミリタリー色が強く、リアリティあふれる戦闘、そしていい意味で殺伐とした世界観を楽しむことができるのも魅力である。

ところで、ロボット好きにも数派があって、そのなかでも極端なのが「美少女+ロボット兵器のアニメ愛好」と「兵器としてのロボットを追求」である。もちろんどっちでもいいという節操無しも私をはじめ多数いるわけだが、鉄騎の場合は、そのミリタリー色からファン層は後者が主流であり、前者のいわゆるアニオタファン層は、やや少数派な風潮にあるようだ。
自然と鉄騎に美少女をからませようというのは異端視されることになる。だが、それに対しうまい切り口で公式ファンサイトとして人気を博しているのが「バーチャルVTパイロット・鉄子の部屋」だ。

以前に日記でリンクを貼ったのがきっかけとなり、こちらのサイトと交流を持たせてもらっている。日記では無茶なことを書いたが、手法が違うとはいえ、それを実際にやってしまっている「鉄子の部屋」にひかれたこともあり、そこのアイドルである鉄子さんの絵を描かせてもらった。




鉄子というキャラについて

「セーラー服を着た少女がバズーカを持って飛び回るようなアニメ」と括(くく)られる映像作品が、20年くらい前には氾濫していた。これに対して、実在の兵器を愛するミリオタ層からの嫌悪感は以前から主張されていたものである。
私が日記に書いた企画などは、実際にはまるっきり嫌悪される方の流れだし、「鉄子の部屋」も最初はそれをやっちゃった企画なのかと思った。

だが彼女の場合は違った。

純粋でかわいい少女が、戦争という人殺しの最前線にいるという矛盾。それを吸収できる設定が彼女の背景にはあったのだ。イベントで関係者にのみ配布されたペーパー「ネットでは語られない彼女の物語」にそれは書かれている。読んだときは、ちょっとした衝撃だった。いまはまだ公開されていないため、ここで語ることはできないが、それが正式に明かされる日が来るまで、もう幾枚か彼女の絵を描きながら待つとしよう。



製作環境:PowerMac G4 450・WACOM FAVO・Painter7

サイト内のイラストコーナーである「鉄子写真」には、彼女らしいほやほやした性格の絵が多く、軍属らしい絵が少なかったこともあり、真剣な顔で膝撃ちする鉄子さんを描いてみました。アイドルというよりは、彼女の本質は軍人たるところにあるのではないかと思ったからです。

射撃ポーズの資料を参考にし、骨格、バランスをとって、服を合わせます。やはり戦闘少女にはゴツいブーツがよく似合いますなうひひと呟きつつ、それ以外の場所からできるだけエロスを抜き去りながら完成。ワキとか腿ウラとは見えてる割りに清い感じです。背景まっくろというのもナンなので、ルーキーモードでプレイした場合のたいてい愛機となるプロミネンスM1と、そのスペックの英語データを背景に使用しました。掲載は著作権的にどうかと思いましたが、公式なファンサイトに関しては承認されるようです。(うちはホントはダメなんですが、その、見逃してもらうって方向で、ひとつよろしく)
彼女の素の表情も簡単に描いて、背景として合成。英文は適当に切って貼りました。

彼女の教官兼サイト管理をしているみささぎさんには、この絵を気に入ってもらえたようで、「鉄子の部屋」のトップ絵にしていただけました。あちらの掲示板でも、ファンの方々に好評だったようです。













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