メトロポリス

please remember

(2001.06.27 wed)




映画「メトロポリス」を観た。
絵やCGは最新の技術、しかし、物語はとても懐かしい映画だった。

ある人のよると「メトロポリス」は「スプリガン」よりもつまらなかった、という。
CGの表現力としては、それほどの開きはないとして、やはり物語性が二作の印象を分けたのだろう。

私のスプリガンへの印象は、それはもう非道いもので、とにかく「手垢がついた物語」というものだった。
郷里大輔えんじる半機械の大男、ひゃあはははと笑いながら「糸」であらゆるものを切断する敵、とどめに子供の超能力者、そしてあまつさえオチは「ノアの方舟」である。
あまりにも見慣れ聞き慣れたキャラクターと物語たちだった。

なんというか90年代のダサさ、という感じがする。
一方でメトロポリスは50年代なのだ。あまりに古くて変に新鮮である。
しかも、この作品は、30代近くの人間が、幼い頃にみたアニメの匂いを持っていた。

評価は別れるだろう。
スプリガンのアクションを求める人と、メトロポリスの匂いがわかる人間とに。


映画のワンシーンで浮かんだネタ。

「ケンイチは、どんな髪型がいい?」

「みみみみつあみ! あと眼鏡をかけてくれ! そして今日から君は「委員長」と名乗るんだ!!」


ラストの解釈

バラバラになってしまったティマの体。
しかし、フィフィが示したように心臓部は生きている。部品も、多くは回収できるかもしれない。ロボットたちが手伝ってくれる。
ティマは再生できる、そう、ロボットたちが言っている・・・そんなラストに思える。

masterpieceさんに教えてもらったのだが、あの「KENICHI &TIMA ROBOT COMPANY」の写真には、ショーウインドの中にティマの姿がある。
彼女の再構築をはじめたケンイチの写真が、あそこまで古ぼけていると言うことは、時間が経っての回想のように思える。

それは、後にケンイチがティマの再生を果たした、ということの暗示だと思うが、どうだろう。添えられた羽根が、ティマの復活を示してはいないだろうか。

そこでこの絵を描いた。
ティマが目覚める絵である。
これが何年後のことかはわからないが。

製作環境:PowerMac G4 450・WACOM FAVO・Painter4.0

ティマのビジュアルイメージでいちばん引かれたのが髪型でした。
非常に立体映えするフォルムで、フィギュアに良さそうです。陶製のフィギュアは、けっきょく買わなかったのですが。

劇中、ティマが光の射す天井を見上げている。その肩に、鳩がとまり、それを見ている人間には、天使に見える・・・という実にベッタベタなシーンがあります。
でも、こういうシーン、無垢な存在が美しく描かれるのは、好きなんです。
そんなわけで、偶然に窓の外に鳩など飛ばしてみました。

しかし、背景をピンクにしたら、なんか、やらしー感じに・・・。気のせいか?

いっしょに映画を見に行ったmasterpieceさんと、そのときロボットについて語りました。

ロボットのココロ

寝言日記

そちらも参考までに。














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