991031holy
10月の日記を読み返してみた。

いろんな意味で、よく生きているものだと思う。

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 991030sat
ぶらうん先生のテキストによるのだが、「人擬き(ひともどき)」という言葉がある。

猫や狐の類、琵琶や琴といった鳴り物や、はては鍋のふたからハサミといった雑器物まで、何百年と齢を重ねると、人語を解し、姿形まで人様に化ける力を授かるという。

「PositioN」のちぬちゃん(インコ)が記憶に新しいアレだ。

長く愛用したものが人に化ける、というのなら、今こうしてペケペケと弾いている月琴にも、名前をつけようと思う。そのうち化けて出てくれるかもしれない。

ココネと名付けたら、怒る人は何人くらいいるだろうか。





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 991029 fri

冬が寒いのは、寒さを楽しむため。
冬が寒いのは、暖かさを楽しむため。

熱く沸かしたお風呂。
あたためた汁物。
寒空の缶コーヒー。
そしてメイポロ。
あたたかいものがたくさんある冬が、私は好きだ。

もうすぐ、そのあたたかさを最も心地よく感じる季節に入る。


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 991028thu
ところで、実は我が家には、ホンモノの日本刀、いわゆる真剣がある。
父の遺産だが、手入れが大変であるという理由で、30本ほどあったほとんどが売り払われ、いまは数本を残すのみである。そのうち二本を相続した。

空気の乾燥した日には、刀の手入れをしなくてはならない。
縦長の金庫に保管してある刀を持ち出し、すらっと鞘を抜く。刀身には油が塗ってあるので、見た目には派手な光沢だが、これを和紙で拭うと、実に凄みのある鋼(はがね)の肌が現れる。これが日本刀の顔である。

丁寧に油を拭い、錆が浮いていないか、丹念に調べる。

その後は、おなじみの湿気とりだ。ミミカキの綿のようなものでポンポンと刀身を撫でてゆく。

この後は、ふたたび油で被膜をつくって、保管するのだが、その前に、正眼に構えてみる。


重い。

然である。鍛えに鍛えた鋼の板なのだ。よく時代劇などで、刃の背で打つ「峰打ち」という言葉があるが、こんな鋼鉄の棒でぶったたかれたら、下手をすると死ぬと思う。

しかし、吸い込まれそうなほどの美しさだ。
ふふふ。
ゾクゾクする。

そういえば、先週おこなわれた刃物祭りの間、開催商店街は歩行者天国となる。この期間だけだが、その道を、実に多くの人が帯刀して歩いているわけだ。ほとんどは生活用品である包丁やカミソリだが、当然、模擬刀ではあるが、日本刀などを持ち歩いても、普通である。おかしくはない。

今年は会社シフトの関係で、祭りには出られなかったが、いつか、さりげなく真剣を持って、人混みの中を歩いてみたいなあ。

ふふふ。うふふふふふふふ。うふふふふふふふふふふ。







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 991027wed
10月に入って、ひと雨降った頃から、急にはだ寒くなった。
私は、実は、この季節を待っていたのである。
そう、メイポロの美味しくなる季節だ。

メイポロとは、言わずと知れた、メイプルシロップのお湯わりである。
熱いお湯で割ると、ふわっと、ほのかに楓(かえで)の木の香りがして、とても落ち着くのだ。
最近は、これをやや濃くつくって、ホットミルクで割って飲んでいる。
実に美味だ。
でも、アルファさんにはすすめられない。
 
このメイポロ・オ・レとでも言うべきミルク割りは、牛乳の味が上手い具合に引っ込んでくれて、とても自然な味がする。
少しの間さまし、ひとくちすすった。
ほうっと息をついて、目を閉じる。



雪に被われた、カナダの高原。
針葉樹に降り積もった雪が、枝をそっと押さえている。
ログハウスの窓からは、あたたかな暖炉の光がもれていた。
家の中では、老婆がロッキングチェアに揺られ、編み物をしている。
テーブルでは、ひげをはやした父親が、娘にギターを弾いて聞かせているようだ。
そこへ母親が、カップを四つもってくる。
両手で大きなカップを受け取った娘が、ふーふーと冷ましてから、最初はちょっと、その後はぐいーっとカップを傾けた。母親のつくるメイポロのミルク割りは、笑顔がこぼれるほどおいしい。
娘のその顔を見て、家族は幸せそうに微笑んだ。

はっ
カップを取り落としそうになって、台所に立ちすくんだまま、私は我に返った。
しばし、そっちの国に行ってしまうような味だった。





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 991026tue
「最近の寝言日記は、やっとおもしろくなってきた」
という、これはこれで何だか恐ろしい御言葉を、さる大会社の社長様から戴いたが、さすがにこういう話を読むと、身の危険を感じないでもないので、そろそろ自粛しようと思う。

日記の途中で、その内容ゆえに、何者かに襲撃されて記録が途絶えるというパターンを「繰り返しギャグ」として延々と続けようと思い、
1万円落としても、年収を時間で割ると、2秒以上かかったら損になるというビルゲイツネタや、「目くらまし」は放送禁止用語なのに、なぜ「イメクラ」が放送禁止用語にならないのか、とか、未確認だが24時間営業の銭湯(実在するらしい)の湯舟はどんな状態なのか、とか、むかし十三星座が流行ったがすっかり消えてることとか、そういえば蛇使い座の聖闘士(セイント)のシャイナさんは、ちゃんとゴールドセイントになれたのかなあとか、どさくさに紛れてこんな古いネタ使うなとか、古いと言えば「もののけ姫」を間違えて「腿(もも)の毛姫」と言ってしまい死ぬほど恥ずかしかった懐かしい思い出や、こんなに小ネタを放出して後が苦しくないのか天野、とか、後半、この内容で誰が襲ってくるのか判然としないが、とにかく、いろんなネタを用意していたのが残念といえば残念だ。

だがチャットに顔を出すたびに、知人から「無事?」「無事?」「無事?」「無事?」「無事?」「無事?」「無事?」「無事?」「無事?」「無事?」「無事?」「無事?」と必ず聞かれるのも悪い気がするので、やはり危なげなネタは止めよう。

寝言日記は、ふんわりのんびりの方が良い。





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 991025mon
昨日で終わってしまったが、私が住んでいる市では、10月の下旬に
「刃物まつり」というお祭りがある。

これは、年に一回、その期間だけは局地的に銃刀法が一部解禁となり、自慢の日本刀、サバイバルナイフ、出刃包丁などを振り回して、
思う存分、人斬りができるという、好きな人にはたまらないイベントだ。

問題にならないのは、死傷者が出ても、市民全員が口をそろえて
「そんな馬鹿な話があるわけないでしょう。はっはっは」と証言するからである。

市町村ぐるみなので、死体の処理も完璧だ。来月の輸入品祭りに、正体不明の肉がごく安価で出回るあたりに証拠が残らないでもないが、それもさりげなく市民の食卓に上がるだけである、とここまで書いたとき、後ろでこの文章を読んでいた母が、さっと顔色を変えた。




諸般の事情で、書き直しをする。こちらが真実なので、間違っても、上の方を信じないで欲しい。
さて、件の刃物祭りだが、これはわが市が、古くは日本刀、最近では、カミソリやナイフなど、刃物産業の中心地であることに由来する。
商店街に刃物業者が店を出し、包丁、農具、爪切りやヒゲ剃り、ひと昔まえ「ランボー」で流行りはじめたサバイバルナイフ、そして刃を研いでいない模擬刀だが、日本刀などが、どんどん売られている。

ところで、忘れてはいけないのが、
市役所地下300メートルにある闘技場での、刃物による武器格闘試合である。
ふだんから居合刀などでタケワラを斬ることに虚しさを感じている剣術家などが集まって、思いっきり斬り合う姿は、実に凄惨である。当然これは非公式なのだが、政治家など特別な会員のみが観覧することのできるイベントである。表の刃物祭りの運営は、その高額な入場料で成り立っているといわれるほどだ、とここまで書いたとき、後ろでこの文章を読んでいた兄が、さっと顔色を変えた。




諸般の事情で、書き直しをする。こちらが真実なので、間違っても上の、とくに下半分は信じないで欲しい。
さて、今度は真面目に書こう。わが市は刃物の産地だが、同時にみやげ物キーホルダーなどの産地でもある。
国内の旅行経験が豊富な方はお気づきかと思うが、
日本全国どこへ行っても同じようなキーホルダーが売られている。

あれは実は、わが市で全国のキーホルダーの多くを、生産・配送しているからなのだ。

市内の工場を一周すれば、日本中を旅行しなくては手に入らないようなキーホルダーが、揃ってしまう。象徴的な日本一周だ。

従って、わが市を征服することは日本を征服したも同じなのだ、とここまで書いたとき、階下でなにか騒がしい物音がした。何人かの男の声が聞こえる。「秘密を」「よりによって地下の闘技場のことを」「肉に」「来月の」「日本の支配制度が」などという声が聞こえつつ、だんだん近づいている。ちょっとまて、キーホルダーのことはともかく、それ以外は冗談のつもりだったが、これって本当のことだったのか!? 私はとっさに、この文書をHTML化した。送信ソフトを立ち上げる、と同時に、手に手に抜き身の日本刀を持った、見慣れた市の職員がいまこの部屋になだれこんでき





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 991024holy
私の通勤路には信号が多い。
今日はなぜか、通過できず、直前で赤になることが多かった。
片道30キロ以上あるのだから無理もないが、あまりに、ことごとく捕まると、つい
 
北朝鮮の陰謀?
 
と考えてしまう。

こう考えだすと、もう、周り中、策謀の嵐が吹き荒れている。
井上喜久子さんのCD「お姉ちゃんといっしょ!」が、次号で最終回なのも、火浦功の新刊がぜんぜん出ないのも、新刊は出たものの、あいかわらず「エリアル」の話が進まないのも、増刊号のせいか、今月の「無限の住人」は、作画がちょっと大変そうなのも、三年前に80000円で購入したベルダンディのフィギュアが、ぜんぜん作れなくて、いまだに純潔を保っているのも、映画のビデオを借りてきても、けっきょく時間がなくて、見ないまま返却してしまうのも、すべて北朝鮮の陰謀だろう。
 
便利だなあ、北朝鮮。
 
いまなら、事故を起こしても、小人のせいではなく、北朝鮮の陰謀のせいにできるぞ。
というネタを書こうと思っていたら、masterpieceさんの掲示板で、先にやられてしまった。

・・・・。
 
北朝鮮の陰謀だろうか。





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 991023sat
あちこちの掲示板や、あるいは、おなじみの方々からのメールなどで、文中に(笑)はつくものの、いろいろ心配いただいている。
ここ数日の北朝鮮ネタ、というより、それによる様々な身辺の危機を心配してくださっているのだ。
ありがたい、というか恐縮である。
案じるあまりか、先日など、ついにmasterpieceさんの掲示板(10/23)にパロディが出た。これは、すなおに嬉しい。

昨日の更新を、あえてせず、故意にネットに顔を出さないようにしたら、誰か、日記の内容を本気にするかなあ、死亡説とか(またか)出るかなあひひひひなどと罰当たりなことを考えていたそんな矢先に、
不審な封筒がとどく。

まさか、寝言日記を読んだ人が、北朝鮮ネタに、なにかのクレームをつけてきたのだろうか。いや、それなら普通はメールを使うはず。これはもしや、北朝鮮による、実体的な報復行為なのかもしれない。開封と同時に複数の薬品が混ざり、有毒ガスを発生させるとか。いやいや、少なくとも私の現住所を把握ずみであると示すだけでも、けっこうな脅威にはなる。はっ そもそも、そうなら、いったいどうやって住所を調べたのか。ホームページには、決定的な住所などは載せていない。プロバイダにハッキングして、調べたのだろうか。

さすが北朝鮮である。あなどれない。

郵便物におびえる日々が、しばらく続くかも知れないな、と危惧しつつ、日に透かしたりしながら封筒を調べ、開封する。
中からは文書と、カードが一枚出てきた。

「この度は、ガンガンNET「イラストギャラリー・オン・ザ・ネット」コーナーにイラストのご投稿を頂き誠にありがとうございました・・・・」

すっかり忘れていた、賞品のテレホンカードでは「魔法陣グルグル」のニケが、人を馬鹿にしてような顔で笑っていた。





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 991022fri

於:ある喫茶店

「あ、いらっしゃいませ」

「よ、久しぶり」

「ありゃま! 久しぶりですねー」

「どう? 最近は」

「んー、ひまですよー」

「ねえ、寝言日記って知ってる? インターネットのホームページの」

「すみません、うちパソコンないんです」

「そっか」

「・・・・」

「・・・・」

「いや、その寝言日記を書いている人がね」

「はい」

「・・・いや、やっぱ何でもない」

「・・・・」

「・・・・」

「まあ、大丈夫だろうよ」

「ええ、そのうち更新されますよ。はい、メイポロでしたね」

「・・・・」

「・・・・」

「・・・・・え?」




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 991021thu
思想ネタはマズい、という投票が10票ほどあったが、日記のネタも無いので、もう一度だけ、半分ほどで終わってしまった前々回の続き、北朝鮮のことを書こう。
 
テレビのような政治経済ネタでなく、生活を語っているので新鮮だ、というようなメールもいただいている。
「印刷して、おじいちゃんに見せます」という、何だか怖いメールまでいただいた。
テレビでは、折しも北朝鮮からの覚醒剤密輸の報道がはじまっている。
 
ところで、これは思想ネタではなく、強引に、時事ネタと考えていただきたい。フェーズが進行した後では、時事ネタは価値を失うので、早いうちに書こう。


北朝鮮の話を続ける。
ほとんど信じがたいが、こういう国が、現実に、すぐそこにある。
私の先輩は、そこへ行って来た。
 
あるとき、とにかくよく揺れる上によく止まる北朝鮮の観光バスで、バスガイドさんが「何か質問はありませんか?」と言った途端、外国人の乗客から一斉に質問が飛んだ。
だいたいの内容は、推して知るべし。
五人目くらいの質問の時、ついにガイドさんが切れて

「我が国を侮辱するなー!!」
 
と絶叫したという。



ところで北朝鮮にもドライブインがある。バスがそこへ入った。
お菓子、アイスクリームと書かれた売場があるので行ってみるが、箱があるだけで、何もない。
 
お菓子は二・三個、アイスは皆無。
唯一たくさんあったオレンジジュースは、色が分離している。
これも経験かと思って購入し、飲んでみると、
 
なんだか、もの凄い味がする。
 
ほとんど、いや、完全に砂糖水である。
このツアーの経験者がしたり顔で言ったそうだ。
 
「砂糖水99%だよ。ほら、よく振って、
 
ちゃんと絵の具を混ぜて飲まなきゃ
 
 オレンジジュースに見えないでしょ。」


ホテルに戻ると、昨日と同じフロント嬢が立っている。綺麗な人だったそうだ。
ところで、北朝鮮のホテルには漫画が置いてある。驚くべき事だが、実は北朝鮮にもマンガがあるのだ。

マンガの内容を紹介しよう。
北朝鮮軍の良い兵隊さんと、国連軍の悪い兵隊が戦っている。
あるとき、傷を負って逃げた国連軍の悪い兵隊が、主人公の男の子の家に転がり込んできた。一晩だけかくまってくれと言う。父母は、かわいそうだと、その悪い兵隊をかくまった。
男の子は、どうしてもその父母が許せず、警察に密告、すぐさま北朝鮮の良い兵隊が飛び込んできて、両親もろとも悪い国連軍の兵隊を、機関銃で撃ち殺した。
 
「こうして僕は、英雄になった」
 
というオチである。
 
批判でもブラックユーモアでもない。純粋に美談として描かれている。


ところで共産主義は、闘争による発展をうたっている。
すべては闘争によって発展するのだ。
人間も闘い争うことで発展する。
家庭も、親子も、恋人同士も、夫婦も、闘い争うことで発展する。
会社と労働者も、闘い争うことで発展する。
社会も、そして国家も、闘い争うことで発展するのだ。
 
北朝鮮は、従って戦争を悪としていない。
ホテルのテレビをつけてみると、ひとつしか無いチャンネルでは、延々とミサイル、戦車、兵隊のパレードが流されている。日本上空を通過した、有名なテポドンは、テレビで毎日のように見ることができるそうだ。


ところで、北朝鮮の国民は、国外に出ることを許されていない。
国内で一生を終えるのが普通だ。
テレビも受信できるのは国営放送一局のみで、ラジオは、指定電波のみ受信できるよう、チューナーが溶接されている。
 
北朝鮮の国民は、国外のことについては、ほとんど何も知らない。そして、こういう教育をされている。
北朝鮮は、まだいい、と。となりの韓国では、電気も食料も、まともな水さえなく、誰もがボロ布一枚をまとって暮らしている。北朝鮮は、まだいい。電気も食料も水も、衣服だってある。

ここが天国だ。


こんな国民に国際世論など、存在しない。そのような価値観すら持っていないだろう。
しかし、北朝鮮もすでに限界を迎えている。食料、電気など国力自体が壊滅的に疲弊しきっている。
経済における破綻を迎えたソ連は、ペレストロイカ、グラスノスチなど、開放政策をとった。
 
だが、追いつめられた北朝鮮は、どういう決断をするだろう。
世界世論、国際世論を十分承知しているなら、話は別だが、先述のとおりが現状である。
開放か、戦争か、と問われれば、彼らはどちらを選択するか、予断は難しくない。



いつかの「朝まで生テレビ」で、共産党の某氏が「いま、この現代において、この日本を攻めるような国がありますか!?」といっていた。
北朝鮮は間違いなく攻める気がある。
 
そもそもの目的は、南侵だ。南にある韓国を一気に占領し、国力の回復を測ろうとするだろう。そうでなくても、分断された民族を、共産主義で統一するという大義名分が、彼らにはある。
 
だが、その前に、在日米軍をどうにかしなければならない。南侵しても、すぐ近くから、国連軍の反撃が来る。
そのためには、南侵の前に、日本を無茶苦茶にし、在日米軍の体勢を崩しておく必要があるのだ。
 
毎日、テレビで放送されているテポドンの勇姿。あれが日本の上空を飛んだのは、脅しである。誤射でも衛星打ち上げでもない。
経済援助してくれなければ、落とすよ、という意味ではないのか。そんな状態で、よく「いま、この現代において、この日本を攻めるような国がありますか!?」などと言えるものである。
 
北朝鮮は、百歩譲って、戦争以外の道を模索しているのかもしれない。
南北朝鮮が統一して総選挙を行い、金正日が出馬したなら、北韓出身者の100%が彼に投票するだろう。
南韓からの立候補者が数人出て、票が割れたら、朝鮮半島は金正日のものになる。そういう政治的な作戦をとることも可能だ。
 
しかし、そうだとしたら、なぜ年間予算の半分が軍事費に投入されているのか、説明がつかない。
全国で、電力供給一日三時間、食糧配給一日一食、星見の月見、そうまでして軍事に予算を投入する覚悟は、尋常ではない。

これはどう考えてもとここまで書いたとき、窓の外で何か、ヘリコプターのローターのような音が聞こえだした。どんどん接近している。気になってカーテンを開けてみる。と、目の前に夜間戦闘用に黒く塗装されたヘリが降下してきた。538部隊か。ものすごい風圧で窓が振動する。サイドハッチが開かれ、何かを肩に担いだ男が現れスイッチらしきものを押し込んだ。オレンジ色の閃光とともに、窓をぶち破ってロケット弾のようなものが私の部屋に、今うちこま






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 991020wed

 於:マクドナルド

「よう、久しぶり」
  
「おう」
 
「読んだか? 寝言日記」
 
「読んだ読んだ。思想ネタは、やっぱマズいだろう」
 
「今頃、拉致られてるかなァ」
 
「そうかもな・・・」
 
「鶴がハンバーガーを食べてるぞ」
 
「おい、エアマスターがいる」
 
「さぷさぷ」
 
「ホントだ」
 
「さぷさぷ」
 
「そういや、北のスパイが南で捕まったとき、食事に出されたハンバーガーを見て
 
 「こんな豪勢な肉入りの料理が出るということは、俺はもう殺されるんだ」
 
 と思って、覚悟を決めたって話があったなあ」
 
「・・・・」
 
「・・・・」
 
「思想ネタはマズいよなあ」
 
「ああ、思想ネタはマズい」






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 991019tue
日本に帰ってきている先輩と会った。
誰にも話すなよ、という先輩の話を、話はしないが、こうして世界に発信している私である。

様々な事情を推し量って、今回もまた、この日記は寝言であると思って欲しい。

北朝鮮と呼ばれている国がある。
正式には、朝鮮民主主義人民共和国という。
おとなり韓国のすぐ北に位置する国だ。
もともとはひとつの国だったが、朝鮮動乱により、その民族が38度線で分断されている。
北は共産主義化し、いまもそれを維持している。
ソ連は崩壊し、中国も経済は資本主義を導入する中、真に共産主義国家らしい国は、たぶん北朝鮮くらいのものだろう。
 
 
 
北朝鮮は、実直に共産主義の国である。
共産主義の労働価値説により、そのままだが、労働こそ価値のあることと、国家では定められている。

ところで、この場合の労働の質は問われない。がんばったか、がんばらなかったか、ではなく、北朝鮮では、一律、労働時間が価値の基準とされている。
汗水たらして働く人でも、ゆっくりのんびり働く人でも、得る収入は同じだ。成果が倍以上違っても、同じである。
これで生産意欲が上がるわけがない。生産は当然おちる。そのまま時給も下がってしまうので、彼らはやむを得ず、労働時間を伸ばす。
このあたりの展開が理解に苦しむところだが、それが国家的な彼らの価値観なのだ。しかたがない。

そんなわけで、星見、月見運動という言葉ができた。つまり彼らは星を見ながら仕事をはじめ、月を見ながら仕事を終わるのだ。
 
 
 
ところで、北朝鮮では、すでに電気がまともに供給されていない。ふつうの地域では1日三時間しか電気が通電しないそうだ。

従量制プロバイダの接続時間ではない。

地域、というかほぼ全国的に、1日三時間しか電気が使えないのだ。
当然、夜の九時頃には、一部を除き、全国的に停電する。

衛星からの写真でも平壌以外はまったく光がないことが確認されているが、現地にいくとさらに良く分かるという。
いわく真の闇である。
また月の明るさが、すさまじく際だつそうだ。

ホテルまで、シェイカーのようなバスに揺られて走っているとき、ふと道沿いの田畑を見ると、真っ暗ななかに人がうごめいている。
闇の中で人民が、畑仕事をしているのだ。

ホテルについてみると、朝出発するときに見送ってくれたフロントの女性が出迎えてくれる。
聞いてみると、朝の6時から、夜の12時まで立ちっぱなしで働くのだ、ということだ。
18時間労働である。

それほど国民が働いても、いっこうに暮らしが楽にならないのは、税金の大半が軍事に投入されているからだろう。
 
 
 
食料の問題もある。
北朝鮮では、かなり昔から、一日一食運動が展開されている。

一日一食である。

全国運動である。

別に節約しているわけでもダイエットでもない。
食料がないのだ。

先日きいたニュースでは、ジャガイモを米のようにする研究が、北朝鮮では注目されているという。
ジャガイモを粉末にし、それを米粒ほどの大きさに固め、圧力をかける。しかる後に漂白して、米のようにするのだ。これなら米が作れないほどの国力でも、なんとかなる。
ただ成功するのか、美味いのか、そもそも食べられるのかは、まだ分からない。
こんな研究する間に、米でも作ったらどうかと思うが、どうだろう。やはり国家的に目の付け所が、われわれ日本人とはちがうのだろうか。
 
 
 
労働価値説に話を戻そう。
働かざる者、喰うべからず、というのが、その本質と思って間違いあるまい。
そんなわけで、たとえば女性が妊娠、出産する場合、畑仕事などを休めば、当然、食料の配給はない。

共産主義は、働かない者、いわゆる資本家、ブルジョアと呼ばれるお金持ち、会社経営者や組織本部が、労働者を雇用し、汗水たらして働く彼らから利益を得ること(搾取という)を否定している。

したがって、この場合、汗水たらして働く旦那さんの配給食料を、奥さんが食べることは、

奥さんによる旦那さんの収入の搾取ということになり、

共産主義と国法に反するのだ。
女性は、妊娠しても出産直後も、畑に出て働くことになる。

共産主義は男女平等である。
男も女もない。実際の男女の体の構造は、全く違う。だが、思想的には平等なので、働かない者には食料が与えられないのだ。たとえ畑仕事の最中に子宮が飛び出しても、彼女らは働く。そんなわけで、北朝鮮の出産率はどんどん減っているらしい。
当然、働けなくなった老人や怪我人には食料が与えられない。老人老婆は「ある島」へ送られるのだそうだ。
 
 
 
無事に産まれた子供は、生後三ヶ月で、ある施設に集められる。
そこでみっちり、金日成と金正日教育を受けるのだ。

その後通う小中高と、授業は半日だそうだ。夢のようである。
ところが、授業の後は、図書館のような専門施設で、共産主義の勉強を徹底的に叩き込まれる。
金日成の生涯など、全員が丸暗記しているそうだ。彼らはほとんど親の顔を知らない。そして金日成をお父様と呼ぶ。
そして、卒業後、家族のもとへ帰る。

もし、父や母が、少しでも共産主義や国家に対し批判的な言動をしたなら、子供が親を密告し、秘密警察によって、彼の両親であるところの逆賊は連行されるのだ。
子供たちは、それを純粋に正義であると思っているとここまで書いたとき、窓の外で物音がした。

なにか聞き慣れない言語で話をしている声が遠くから聞こえる。まさかこのファイルの内容がリークしたのではあるまいな。む、数人の男の声が、階下から聞こえてくる。「上の階にいるぞ」などと言っているらしい。いったい何事がおきたのか。どかどかどかと、ごっつい靴で階段を駆け上がる足音が聞こえるぞ。いまドアをあけた数人の迷彩服を着た兵隊たちが私の部屋へ銃を構えてふみこんでき






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 991018mon
以前にも書いたが、月琴演奏法の書籍は、日本では出版されていないようだ。
しかし、個人的には、是非出版して欲しいものである。

ギターが弾ければすぐ弾けるというウクレレが弾ければすぐ弾けるという楽器が月琴である。
「やさしいギター演奏」や「誰でもすぐ弾けるウクレレ」のような題名では、それでも言い過ぎなほど簡単な楽器なのだ。

この際「猿でも弾ける月琴」でも良いくらいであろう。

ところで「サルでも分かる」というシリーズタイトルのパソコン入門書がある。
かなり分かりやすく書いてある、ということを強烈にアッピールしているわけだが、この本を読んで「分からない」と訴えることは、サル以下を自証することになるという悪辣な保険がかけられているタイトルでもある。
実際には良い本だったが、この出版社は倒産してしまった。サル以下の誰かが訴えたのだろうか。

「猿でも弾ける月琴」
この本が出た場合、弾けなかったら猿以下である。
誰しも死にものぐるいで練習するだろう。

・・・・・・。(理解の色)

そういうことかも知れない。






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 991017holy
ボンジュール・スケジュール♪
一日のスケジュールです。

(夜勤バージョン)

13:00 
 起床・朝食的昼食・入浴
14:00 
 出勤(片道1時間10分)
15:00 
 勤務開始
 ・
 昼食的夕食
 ・
 ・
06:00 
 勤務終了・退勤(片道50分)
07:00
 帰宅・夕食的朝食
07:30
 日記執筆
08:30
 就寝
13:00
 起床

最近はまっている趣味:睡眠





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 991016sat
人間は、多少眠らなかったとしても、死にはしない。
アメリカでは11日間、日本でも4日間眠らないで起きている実験が行われたそうだ。
たしかに幻覚や幻聴は起こったが、体の方には異常が無かったらしい。
つまり、体は眠らなくても平気だが、頭の方は、眠らないと働きがおかしくなると言うことである。

その頭の方だが、人間の脳は、体が起きていても、時々勝手に眠ってしまうことがある。
つまり本人も起きているという自覚がある状態で、突然、脳だけがスイッチを切ってしまうのだ。
たとえ本人が、どんなに起きていようと努力したとしても、極度の睡眠不足、ないし睡眠が必要な状態になったとき、脳が勝手に眠ってしまうのは、決してとめられな







わたしは、とつぜん意識を取り戻した。
はっとして顔を上げる。
どうやら眠ってしまったらしい。
現状を認識して、私は驚愕した。
運転していた車が、気がつくと、意識を失っている間に、けっこう走っている。
小人である。
私が意識を失っているとき、小人があらわれ、車を運転してくれたのだ。
私は奇跡にでも立ち会ったような感動とともに、正直、体の芯からぞっとしていた。
もし、直に小人に会う機会があったら、気を使わなくても良いから、とにかく起こしてくれと頼んでおこう。
だが、小人は奥ゆかしいので、また来週あたり、さりげなく運転してくれるかも知れない。




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 991015fri

小人が出た。
ついに小人が出たのだ。

小人とは、童話に出てくる小人のことである。近年「あ〜る」で鳥坂先輩が使役していたので、有名になった。正確ではないが、簡単に原典の内容を紹介しよう。

あるところに貧しい靴屋がありました。靴屋は納期の迫った未完成の靴をたくさん抱え、おまけに食べるものと言ったら、固くなったパンがひとかけしかないという有様。靴屋のおじいさんが、ふと外を見ると、小鳥たちも、この寒空に震えています。かわいそうに思ったおじいさんは、自分のパンを半分に割って、小鳥たちに分けてあげました。
その晩、不思議な出来事が起きました。
おじいさんが寝静まった真夜中、たくさんの小人たちが、お店の靴を作りに来たのです。そうです。小人たちは、実は、さっきおじいさんからパンをもらった小鳥たちだったのです。
翌朝、おじいさんが目を覚ましてみると、驚いたことに、作りかけの靴は、すべて完成していました。
不思議がりながらも喜ぶおじいさんを、窓の外から、小鳥たちが、やさしく見つめていました。

そのとき私は、コミックの在庫調査をしていた。五万冊を超えるコミックの在庫調査は、なれない人間には、かなり時間がかかる。今日も、夜遅く、というか朝早くまで残ってチェックだ。こうして、出版社ごとの一覧表に、現在あるコミックをチェックし、売れたコミックには「注文」欄に注文数を記入していく。もちろん棚にない隠し在庫もチェックしなければならない。左手に一覧表、右手のシャープペンシルで棚を指しながら、欠けたコミックをさが






売場にある柱に顔をぶつけて、私は意識を取り戻した。
はっとして顔を上げる。
どうやら立ったまま眠ってしまったらしい。
ああ、どこまでチェックしたっけな、と思って、一覧表に目を落とす。
私は驚愕した。

一覧表は、何者かの手によって、いくつか進められていたのだ。
小人である。
私が意識を失っているとき、小人があらわれ、仕事を手伝ってくれたのだ。

私は奇跡にでも立ち会ったような感動とともに、あるひとつのことに気がついた。
童話とは、やや異なるところがあることに。そう、

小人のしてくれたチェックは、思いっきり間違っていた。

私は、小人の仕事分をきれいに消して、チェックを再開した。






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 991014thu

「カイジ」の完結巻が、先日、出版された。
カイジとは、福本伸行氏のマンガである。
私は恥ずかしながら、このマンガに、最初は絵でつまづいていた。
けっして美麗な絵ではない。
だが、カイジに出会ってから、

マンガにとって絵の美しさなど、大した意味はないことを思い知った。

マンガの価値は、ストーリー性である。その点で、カイジは凄い。

読みはじめたときの、絵の壁は、じっさい薄かった。あっという間に引き込まれる。

私は、カイジを読みながら、ドキドキした。
耳に聞こえるくらい、心臓が鳴るのだ。
手さえ震えてくる。
終盤では、緊張感から吐き気まで、催した。
主人公のカイジが命をかけるとき、自分も共感して、動悸が激しくなる。
苦悩と憂悶の渦が、カイジを揺さぶるとき、私の体の芯も揺さぶられる。

同じように、とは言えないが、私も命をかけざるをえないときがあった。
命を全部チップにしなければ、賭けることも、降りることもできないことがあった。
それだけに、その経験にシンクロして、カイジの鼓動までもが伝わってくる。
それにしても、当方に経験があるとはいえ、ここまで引っ張り込むマンガは初めてだ。
究極的には、死の味までした。人間が死に直面したときに発現する味覚、黄色い死の味だ。
まさか、もう一度味わうとは思わなかった。
本当に驚かされる。

わたしの経験は、カイジ劇中の出来事ほどではない。
だが、極限状態には違いない。
人間の極限状態と、人間の悪辣さ、そして人間の賛歌までも描いてしまう福本伸行氏は、人間的にも圧倒的な内容をもっている。
マンガにおける、どんな超絶的な描画技巧も、この人間的な内容の前には、薄い皮膜に過ぎない。

そう思ってから絵を見ると、彼には逆に、その内容すべてを描ききってしまう画力があることに驚く。
絵でも、読者を、完全に引っ張り込んでいる。絵において、読者に理解を求めるような甘えが、一切無い。奔流のように、読者を引っ張りつづけているのだ。他ならない、その美しいとも言えない絵で。

 読むなら一気に読むべし。

「カイジ」は凄い。






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 991013wed
ヨコハマ買い出し紀行を扱うようになって、夜想曲もずいぶん経つ。
だが、コンテンツは、イラストエッセイくらいで、なんだか貧困だ。
多様性を持たせるために、人名辞典などを作ってみようかと思う。

鷹津ココネ
ヨコハマ買い出し紀行の、もう一人の主人公。
嬉しいことがあると、鼻の下がのびる。

タカヒロ
ヨコハマ買い出し紀行の、ある意味での主人公。
アルファと風呂に入ったことがある。

おじさん
ヨコハマ買い出し紀行の、影の主人公。
アルファの部屋でタンスを物色したことがある。

小海石先生
ヨコハマ買い出し紀行の、私的な意味での主人公。
女子高生だったころより、現在の方が美人だと思う。
「性格美人は、年をとっても美人」の見本。

ミサゴ
ヨコハマ買い出し紀行の、露出度の高さでは主人公。
虫を食べる。

初瀬野アルファ
ロボット。






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 991012tue
まだポスペをやっていた頃に応募した、ガンガン(エニックス発行の雑誌)の
「第一回イラストギャラリー・オン・ザ・ネット」の結果が、発表になっていた。
すっかり忘れていた。教えてくれたまゆたん、ありがとう。

サイザーを描いた「にくしみ」が、奨励賞に入賞である。

今回のように、絵の価値を比べて測るようなイベントを見ると、いつも思うことがある。
絵の価値とは、いったいどこにあるのだろう。

たとえば、小学校の図画で、

技術的には稚拙で下手だが、描いた生徒の、モチーフへの愛情が込められた、一生懸命な絵と、

デッサン、立体把握にすぐれた描画能力をもった生徒が、サラサラと軽い気分で描いた綺麗な絵では、

どちらが優れているといえようか。
こんなもの比べられるわけがない。
毎度この命題を突きつけられている美術の先生などは、さぞや苦悩していることと思う。







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 991010holy 〜 991011mon(二日分)

日記一日目
たとえば16時間くらいの仕事が連日で続くと、幻覚であろう、残業時の薄暗い闇に、いろいろなものが見えてくる。

まず、そこにいない何か。虫か、ネズミのような黒いもの。
そして、そこにいない、誰か

出たり消えたりだが、三日目あたりから、それらがでっぱなしで、しかも回転し出す
視界のすみでの方で、何かが縦にクルクルと回転している

何かが回転しているよお〜。

泣く泣く仕事をする。
動揺しているのは、しかし最初のうちだけだった。

日記二日目

「回転しているくらいなら、仕事を手伝え〜っ」

仕事しながら話しかけている自分に気がつく。
もし、来週あたり、飛躍的に仕事がはやくなったら、それは・・・。






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 991009sat
やさしいギター曲集を購入する。
月琴でも弾けそうな、簡単な曲ばかりの楽譜だ。
その中で、キラキラ星につづく、練習曲を決定した。

ドナドナである。

ドナドナは、聴いただけで死にたくなる破壊力のある曲だ。
腕のいいバイオリニストが弾けば、祝賀会などの華やかな雰囲気を、一気に葬儀場のテンションまで持っていくこともできるとゆー、恐るべき曲である。

この曲を、ここ数日、練習している。
月琴の侘びしげな音色に、ドナドナの悲劇性が加わると、ほとんど殺人兵器だ。

「あ〜る〜はれたア、ひイ〜るさがりイ〜、い〜ち〜ばア〜へ続〜く道イイ〜」

毎日聴いているウチの家族から、いまだに自殺者がでていないのは、私の腕が悪いためだろう。
上手くなったら、わからない。






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 991008fri
「最近の寝言日記は面白くない」という、獅子が我が子を千尋の谷底へ突き落とし、這い上がってきたところに、とどめを刺すような励ましをいただきながら、今日も日記を書く。

とりあえず月琴のことだ。
ちょっと値が張るが、電子チューナー(3000円)を買おうと決意する。
電子チューナーというのは、楽器で弾いた音を聞き分けて、音名(ド・レ・ミとかC・D・Eとか)で示してくれる機械だ。音のズレも調べてくれるので、これがあれば正確にチューニングできる。

慣れてくると、機械になど頼らなくても、自分の耳でチューニングができるようになるらしい。
だが、それまではチューナーを使おう。
月琴は、手作りっぽい民族楽器である。
弦の張り具合を調節する弦軸は、ギターのようなペグではなく、たぶん牛の角か何かを削って弦を巻き付けてあるだけなのだ。ふとしたタイミングで、チューニングがズレる。
でもチューナーさえあれば、こまめに直せるから安心だ。

近所の楽器屋へ、月琴を持って、その電子チューナーを買いにいく。
店の人も見たことのないであろう民族楽器を持って「まったく何も分からないド素人なんですが・・・」とド素人まるだしで、カウンターに尋ねていく私である。ド素人なのだ。仕方がない。

電子チューナーを色々出してもらうが、要領を得ないので、店の人にチューニングしてみてもらった。
初めて触る、というわりに、慣れた手つきで、ちょいちょいとチューニングしてしまう。さすがだ。
そしてひとこと
「いい音がするねえ」

「いい音がするねえ」
「いい音がするねえ」
「いい音がするねえ」
「いい音がするねえ」

・・・・。

いい人だ。

いい人に違いない。

イルパラッツオ様が我が市町村を征服した暁には、この楽器店は指定店舗にしてもらえるよう、掛け合ってみよう。我が市町村は、住み易い町だが、武力は名産の日本刀と爪切り、安全剃刀、包丁、ガーバー坂井のサバイバルナイフくらい(要するに刃物の産地で)しかないので、エクセル、ハッちゃんと二個中隊もあれば、たぶん一週間以内に占拠できる。

まあ、それはともかく。
ギターやウクレレの弾ける人には、月琴は簡単だということを、店の人が証明してくれた。簡単にポロポロとメロディを奏でてしまう。
「簡単なメロディなら、すぐ弾けるようになるよ」
その言葉に勇気づけられる。
今度、かんたんな楽譜を探すとしよう。
いよいよ、ちゃんとした曲の練習だ。





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 991007thu
「エクセルサーガ」がアニメ化する。
エクセルサーガというのは、月刊アワーズという少年画報社の雑誌に連載されているマンガだ。
アワーズは、やや玄人好みの雑誌なので、知っていることが自慢だったのが、最近はメジャーになってきたので少し寂しい。わが書店でも、入荷すれば結構よい位置に陳列されるようになった。

件(くだん)のエクセルサーガは、世界征服のために、まずは市街を征服しようとゆー具体的で痛快なコンセプトのもと、秘密結社アクロスの総統イルパラッツォの指令により、その部下、エクセルとハイアットが、毎回、いろんな意味で命を懸けて任務を 遂行 失敗または遂行するという話だ。具体的には、読む楽しみを損なうのが恐ろしいので、紹介しないでおく。

原作の持ち味である、社会的にいろいろ問題を含みつつ、文芸で誤魔化して強引に進める演出とセリフ回しが、どこまでアニメ化できるか、またアニメ化して、あの内容がはたして放送できるのか、心配はつきないが、期待している。

気になる声優さんは、エクセルが三石琴乃、そしてハイアットが南央美だ。
南央美といえば、「馬鹿ばっか」のセリフで人気を博した星野ルリ役で有名である。
この人のサイン会があったとき、誰かが「馬鹿ばっか、って言ってください」とリクエストしたのが発端で、サイン会の長蛇参列者の以後全員が、同様のセリフを申し出たため、彼女はサインしながら念仏のように「馬鹿ばっか」と唱え続けたという話が有名だ。

ところで放映が待たれていた先日、アニメの放映地域が発表された。
本土の九割が、未放映である。
首都圏でしか放映しないわけだ。
アニメ化を見越して既刊コミックス各20冊注文してしまった私の立場はこの際どうでもいいので、みなさん(首都圏をのぞく)ビデオが出たら、いっしょに借りて見ましょう。



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 991006wed
ガンダムの「0080 ポケットの中の戦争」を観る。
ジオン側からの事情と、主人公の小学生の視点から、戦争を描いた話だ。

前半はあまり面白く思わなかったが、後半から徐々に引き込まれるようになる。
自分が、子供の視点に慣れてきたからだ。

ストーリーの詳細は省くが、ガンダムの世界では比較的ありうる悲劇でストーリーは幕を閉じる。
この悲劇を、自分は子供の視点、子供の心情で感じた。大変なショックだった。一方で心の中の冷静な部分が「このために子供の主人公で、長いストーリーがあったのか」と感心する。
子供の敏感な感受性を、視聴者のなかに再現しておいて、悲劇をぶつける。

演出としても、すごいと思う。
そして、自分はそのとき、子供に戻ったような気が、確かにしていた。



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 991005tue

オムライスの作り方。

以前、某日記でオムライスのことが書かれていた。
同じ料理でも、その方法には個人差や地域差があるものなので、不思議ではないが、私の方法とずいぶん違っていたので、書いてみよう。

ご飯に、鶏肉(ミンチか、細かく切って、塩味で炒めたもの)と、ミックスベジタブル(コーン、人参のサイコロ、グリンピース)を混ぜ、チキンスープのもとを溶かして炊き込む。
炊きあがったら、ケチャップを絡めて、ご飯を色づけする。

卵を解きほぐし、サラダ油をひいたフライパンに広げ、薄焼きにする。
表面が固まっていない半焼き卵の状態で、先のご飯を適量、真ん中あたりに盛りつける。

火を止めて、その上にお皿を、ふたのように被せる。
下から順に解説すると、フライパン、卵の薄焼き、ご飯、さかさに被せたお皿、だ。
フライパンをつかみ、一方の手でお皿をおさえたまま、それを天地逆転する。
上に被さった格好になるフライパンを、そっと持ち上げる。サラダ油でうまく卵が剥がれてくれたら、お皿の中にご飯、その上に卵となるはずだ。

あとは濡れ布巾で、アーモンド型にカタチを整え、人参のグラッセやパセリ、あるいはブロッコリー、キャベツの千切りなどを添えて出来上がりだ。吸い物を添えても良い。

そうそう、最後の仕上げがあった。

ケチャップでオムライスに「井上喜久子」と書くことを忘れてはならない。
これだけで、間違いなくプレーンの三倍はうまくなる。マンボウの絵を描いた旗を立てると、さらによい。




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 991003holy 〜 991004mon (二日分)

こんな夢がある。
将来、土地を得てアパートかマンションを建てることができたら、全室をLANで結ぶのだ。
当然インターネット環境もそれで使用できる。全室専用線で、つなぎたい放題だ。

大家としては、一件分のプロバイダ料金と電話代さえ回収できれば十分なので、各部屋の通信費負担は驚異的に安くなる。インターネット電話なら、田舎から越してきた学生さんや、単身赴任のお父さんも気兼ねなく長距離電話ができるし、外国の方でもOKだ。
みかか代(電話料金)に苦しむあまり、

生活自体をテレホタイムに合わせてしまうような人

には、夢のような環境だろう。

もし、高級マンションの建造が可能であれば、当然、バスルーム、トイレにもパソコン完備とし、

チャットに没頭するあまり風呂に入り損なう

ということもない。さらに、朝のチャットでも、トイレで用を足しながら、参加できるため、出勤時間ぎりぎりまでチャットができる。
まさに夢のようだ。完全防水のディスプレイとキーボードを用意できればさして難しいことではない。

大家としては、当然、住人がちゃんと寝言日記をチェックしているかで、心証を決める。
「ちょいと、野木森さん(仮名)、あんた最近ぜんぜん投票してくれないけど、どういうつもり?」といった感じだ。(このセリフはフィクションであり、実際の本音とは関係ありません)

部屋数がそれほど多くもなく、全員がチャット好きなら、アパートで全室同時チャットということにもなりかねない。一人が面白いことを言うと、全室から「(笑)」がレスされるとか、それでも、どこからも笑い声が聞こえてこないとか、実は真顔で「あはははは」と入力している人ばっかりとか、さまざまな醍醐味がある。

そして実は、この環境には、絶大なる利点がもうひとつある。
そう、この環境最大の利点は、

オフ会が、ものすごく容易だということだ。





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 991002sat
ネット上には、おもしろいHPがたくさんある。
笑わせてくれるものの中では、未だもって、このサイトの、このページに勝るものを、わたしは確認していない。

「ルパンがぬすんだもの」

たしかな画力あってこそ出せる味である。






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 991001fri

「ひーとーくち、かーじーれば、笑顔がひろがる〜うー♪」

例によって、井上喜久子さんの歌を聴いている。
「しあわせのクロワッサン」だ。
そんなわけで、ひとくちかじれば、笑顔が広がるようなクロワッサンを探している。

ところで私は、あまりパンが好きではない。

昔の思い出のせいだろうか。

でも井上喜久子さんが歌っているのだ。そんなクロワッサンがあるなら、ぜひ食べてみたい。
と思った矢先に、むかし友人から、クロワッサンが美味しいと聞いた店を思い出す。
「ペイザン」というパン屋だ。岐阜県関市にある。

通勤途中で寄り道し、いくつか購入して、かじってみる。クロワッサンなら、ひとつ70円と安い。
それほどパンに通じているわけでもないので、私が言っても信用が薄いが、とにかく美味しい。
食べながら、本当に笑顔が広がった。

ちょっとだけチーズが入っているのだろうか、ふんわりしているのに味が深くて、お茶やコーヒーがなくても、とても美味しい。
味わって、ふたつ、ゆっくりと食べた。

「あしたもー、がんばれーるーように〜♪」

歌を聴きながら食べると、本当にがんばれそうな気がしてくるから不思議だ。
いや、さすがは井上喜久子さん、というべきだろう。


ところで、歌を聴きながら食べた場合、通常の50倍ほど味が良くなることが、井上喜久子効果観測委員会によって、報告されていることを、付け加えておく。




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