野の花

wild flower

(2001.12.29 sat)




私はミサゴを、純粋に美しいと思う。

ミサゴは、アルファさんやココネのように、人間性が目立つキャラクターではないし、言葉も喋らない。

そして、コミックに登場する彼女は、その野性的な肉体と、そのわりに女性的なふるまいのみで、我々に視認をゆるす。(この際、コミカルな描写は無視する)

その上、あまりに出番がないためか、我々の中でもミステリアスな存在になっているせいもあるだろう。


いまこうしてミサゴのことを考えると、その姿は、野生動物のごとく均整のとれた、凛々しい美女に思える。






「ヨコハマ買い出し紀行」関係の絵を更新するのは四ヶ月ぶりである。
というのは、別にヨコハマのお客さんがそろってKanonに撃沈されてしまったからもうヨコハマ描かなくてもいいやあははというのではなく、10枚に一枚の割合で描いてきたミサゴの絵を出すタイミングを見ていたためである。

微妙、というか絶妙な体型に成長したマッキ(真月)ちゃんの回で、ミサゴが出るかとおもったが、話題に終わってしまった。残念ではあるが、とりあえず四枚目のミサゴである。なにかネタになるエピソードが本誌で出ないかと待っていたが、けっきょく今のミサゴのイメージを描く形となった。



製作環境:PowerMac G4 450・WACOM FAVO・Painter7

季節感など完全に無視した、南国のような色彩です。
それにあわせて肌も褐色にしましたが、以前に描いた数枚を省みても、やはりこれくらい黒い色が一番しっくりくると思いました。
すでにコミックスを見ずに描くようになって久しいため、髪の色や体格などかなり違いますが、これでもミサゴなのです。
いつもながら、なんの言い訳もなくヌードが描けるという開放感からか、ミサゴは、どうしても立派な体型になってしまいます。今回は肩幅もひろいし、胸もでかい。冒頭に書いた、野生動物のごとき完璧なプロポーションというイメージと、裸でも堂々と寝ているという彼女の印象から来るものでしょう。

この絵では夏のような雰囲気ですが、このクソ寒い年の瀬にこんな絵を描いてると、ミサゴは寒い日、どうしているのだろうと心配になりますね。






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