水に棲み、水に澄む。

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(2000.11.08 wed)






ミサゴは水から生まれた。
彼女は、人に作られた生命かもしれない。

だが、ミサゴは、水から生まれたのだ。

ミサゴは、昔のことを忘れてしまうのだと思う。
記憶をどんどん失っていく。

そして残るのは、子供が好きだということと、水の記憶だけ。
それ以外はすべて忘れて生きる。

彼女は、いつまでも子供だ。
そして彼女は水から生まれ、水ともに生きる。



ヨコハマ買い出し紀行イラストギャラリーを振り返ると、10枚前にミサゴを描いている。その11枚前もミサゴだ。おおよそ10枚ごとである。
海の色を描くのに佳い色が発見できたので、その実験をかね、いい機会なのでミサゴを描いてみた。

それにしても、前回えがいたのが1999年の9月。
あれから一年。アルファさんが旅をしていたせいか、7巻巻末四コマ以外、ミサゴの出番がまるでありません。
大丈夫でしょうか、ミサゴ。
もう11枚描く頃までには、姿を見せて欲しいものです。


製作環境:PowerMac G4 450・WACOM FAVO・Painter4.0・PhotoDeluxe1.0

二回も続けてヌードが描けてうわーいとかそういう動機ではなく、もう、これはミサゴなのだからヌード以外仕方がありません。不可抗力です。

ただでさえ、この角度のミサゴは難しいのですから、このミサゴに水着でも着せようものなら、間違いなく「ミサゴ以外のなにか」呼ばわりされるでしょう。似てないな、とはわたくしも思っております。試しにこの絵を、チャットで公開してみたら「アルファさんだ」という意見が半数でした。ああ、やっぱり。

今回は、首から鎖骨のラインに、苦労しています。
そして乳首。誕生、憂悶する悪魔の御子、そして本作で、乳首つきも三作目になりました。
乳首が無いと「ラブひな」ヌードになってしまうし、あるとリアルすぎだしで、よっぽど絵の清さに自信がないと乳首などつけられません。

三作とも言えることですが、色が統一されています。このおかげで、リアルさが上手くかすみ、絵に自信が無くとも、乳首がかけたのでしょう。
ああ、乳首乳首。七回も連呼して、ああ。

胸って難しい。

案内の下に、作画サイズを。




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