イヤリング

ear studs

(2001.05.02 wed)






ヨコハマで言うところのロボットといわれる女性は、ほとんど例外なく、同デザインのイヤリングをしている。
アルファも、丸子も、ココネはアルファとは色違いの青だが、やはり着用している。
アヤセは珠のないスタッドのようなものだけであるし、ナイはつけていないから、これは女性だけのもののようだ。

アルファは、寝るときと入浴中以外は、おおよそ着用し続けている。
旅の途中でも、人目に触れうるところで外したことはない。

このイヤリングにはどんな意味があるのだろう。
人とロボットの区別のためかと思ったが、ココネを見る限り、髪で隠しても良いようだし、そもそも髪の色など他の条件で判別がつく。
初期はメンテナンスや医療機関にかかるときのための認識票、もしくは情報サーキットかと思ったが、ナイはしていないので、その目的で必要なものではないらしい。モモ爆弾でもないだろうし、目くらましの閃光弾でもあるまい。

これは宝飾の類であろうけれど、ファティマのドレスに縫い止めてあるような、高価なものではないかもしれない。
だが、このイヤリングは、女性型のロボットにとって何らかの思い出であり、あるいは彼女らの誇りなのかも知れない。

正直なところ、現時点で明確な情報はないので、なんら断定は出来ないが、なんとなくそう思った。


製作環境:PowerMac G4 450・WACOM FAVO・Painter4.0

アルファさんの絵を描くとき、このイヤリングというのはけっこうポイントなのですが、髪型のせいで隠れたり、全身を描く際に小さく省略されるなどしてしまい、なかなかちゃんと描けませんでした。
ならいっそ、イヤリングだけが目立つように、一枚描いてみようと思ったのがこの絵です。

金属と肌の異質感を出すために、モノトーンで黒くツブしました。
今回はモノクロ効果の絵です。

最初は、何色のトーンにしようか迷って、イヤリング本来の赤とか髪の色でミドリとか試しましたが、結局ブルーグレーになりました。表情のせいですね。
いっそ白黒にしてみたものもあります。雑誌の広告みたいですね。




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