彼女たちは、さまざまな職業につき、はたらく。
ロボットであるからどうこう、という偏見はない。
彼女たちは、さまざまなところに行き、生活する。
誰かを支えるために、その人の家に嫁いでいくことも、あるかもしれない。
詐欺同然の手口(まだ言ってる)で、しろやぎさんに約束された「ココネさんのお嫁入り」の絵です。
しろやぎ家にメイドさんとして、しかも嫁いでいくという、ほとんど言語道断な、やってはいけない設定の絵ですな。うう。
白と紺を基調にした、ひらひらのメイド服は、多分しろやぎ家で用意してあることでしょう。
しろやぎさんは、言わずとしれた女性なはずですが、なぜか大喜びで大量の吐血(喜びの表現らしい)をしたと、自身の日記にもあります。
しろやぎさんとの話の中で、彼女もコメントに書いているような設定になりました。
「ココネさんなんですけど、作中のあの「ココネ」じゃなくって、ココネと同じ型のロボットが、あるじとなる人の家にやってくる、という絵なのです。
Myココネってやつです・・・
だ、だめだー(笑)」
謎の人である。
ココネさんは真面目な人だから、メイドさんとしても、キチンと働くでしょう。
でもこの子は悩み癖があるから、ちゃんと精神面のケアはしてね。
針式のレコードプレーヤーとかあったら、用意しておくように。
さあ、しろやぎさん、早く免許をとって、迎えに行ってあげなさい。
緊張と、それでも少し嬉しそうな、そして嬉しいことがあると、鼻の下がのびるココネさんです。
白無垢はともかくウエディングドレスなどは、存在自体が時代に似合わないと思いましたので、精一杯それらしい格好にしてみました。これで嫁いでいくというのも、なんだか「らしくて」いいじゃないですか。
高い山があるヨコハマらしからぬ背景は、私の地元の風景です。
この絵も、見せた途端に「美濃地方への嫁入りですか?」と某COBRA氏に看破されました。あなた、いったい何者ですか。
制作環境:Macintosh Performa 5440(88MB)・Painter4.0・Photodeluxe・WacomArtPad2
狙ったわけではありませんが、上手い具合に空気感が出ました。
焦点になっているココネさん周辺のディティールを細かく描いて、あとは遠くになるに従って、ぞんざいにディフォルメしていくのですが、この遠近感が上手く出せると、絵の中に「空気」が産まれます。
道の両側には、広々とつづく田畑が。風に吹かれて稲がそよいでいます。
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