飛行機

Air

(2000.08.02 wed)





「明日へ」

私の飛行機。

「ガー」とも「ゴワー」とも
いわないけれど、
なめらかな身躯とおおきな翼をもっている
私だけの飛行機。

飛ばすのに
力を入れる必要はない。
ただ、想いだけを込めて
てのひらの希望を
未来へと放つように
ゆっくりと押し出す。

飛行機は着陸しても
この気持ちは
とおい明日へ
はばたいてゆけるように。








忙しい湖さんから詩をいただきました。いつもありがとうございます。


ヨコハマ買い出し紀行のコミックに、このターポンという飛行機が登場したとき、その世界観が一気に広がった気がしました。
私が単純なだけかもしれませんが、作者の芦奈野氏は、いつも予想もしなかった話を見せてくれます。

原作中でも、どういう原理で飛行しているのか謎なターポンですが、その形状から、なんとなく「飛ばしにくそう」なイメージがあります。
こんなボディの飛行機が、ちゃんと飛ぶものだろうか? そんな疑問が漠然とありました。
その疑問に答えようとしてかどうかわかりませんが、ヨコハマ系のホームページを持っている幾人かは、ターポンの模型を作ることに挑戦したことがあるそうです。
岐阜近県のヨコハマファンは、各務原市の航空祭などをダシによく集まるのですが、そのときに、各自の作ったターポンを、その場で飛ばしてみようとゆー血も涙もない上に壊滅必至のイベントが企画されたことがありました。
仕事の都合でその場に居合わせることが出来なかったのですが、実際のところ、結果はどうなったのでしょう。


制作環境:Macintosh Performa 5440(88MB)・Painter4.0・Photodeluxe・WacomArtPad2

自分はこのイベントに参加できなかったので、腹いせに絵を描きました。
ターポンの模型を飛ばそうとするアルファさんです。
決して、何かの呪いで、ネオジャパンコロニーに寄生した最終型デビルガンダムなみに巨大化したアルファさんが、飛行中のターポンをわしづかみにして暴れている様子ではありません。

ターポンの方は、実は3Dデータをmasterpieceさんからいただいたのですが(しかも、まさにこの角度の画像で)結局、手描きでそれをトレースして仕上げてしまいました。masterpieceさん、すみません。

背景が強く流してあるのは、吹く風を表現するためです。
この追い風に、手を離す勇気さえあれば、その飛行機は、空を飛べるでしょう。
冒頭の詩のように。

ところで、この絵を描いていてふと思ったのですが、イベント用ターポンは模型のグライダーではなく、いっそ「凧(たこ)」として作ったほうが、面白いのではないかと考えるのですが、どうでしょう?




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