「ねりや模型店」イメージキャラクター設定をダシとした模型パロディの集大成的馬鹿企画

「プラモの妖精 ねりこちゃん」






企画の発端について。

近所のプラモ屋さんである「ねりや模型店」で、イメージキャラクターの「ねりこちゃん」をオリジナルデザイン、さらに同模型店サークル「ねり会」会員の新妻氏を原型師に起用し、フィギュア化してワンフェスで売ろう、という企画がありました。

で、暇な天野が、その「ねりこちゃん」のデザインを承ったわけです。

ねりこちゃんの基本設定は

「ねりやマスター率いる「世界征服を企む悪の組織」と、魔法のエアブラシで戦う美少女戦士「ねりちゃん」」

とのことで、当初はデザインだけでしたが、上記以外に何の設定もなかった「ねりこちゃん」に、背景や敵組織のことなど、はては、4クール(52話)ほどに及ぶエピソードまで加えることになりました。

夏のワンフェス目指して・・・ですが天野がいいかげん仕事に就かねばならないので、デザイン・設定はいささか見切り発車な感がありますが、とりあえずのスタートです。



企画に対する、新案の提示、事実誤認の指摘、豆の知識でない豆知識などありましたら、掲示板・メールなどでお寄せください。






各話シナリオ

※ ねりこちゃんの物語を、テレビアニメっぽく紹介。

内容とオチは読者の想像力に完全に依存する全編予告編形式で構成しています。

まあ「ランジェリー戦士パピヨンローゼ」とかに比べると全然つくりが素人っぽいんですが(ウソ番組にしてもあの基準は凄すぎ)

とにかく思いつく限りの王道と模型ネタが盛り込まれています。




 ※ 
番組宣伝トレーラー「新機動武闘世紀戦士ゼータヴィクトリーターンエーゴッドガンダムダブルゼータWX」の後番組として放送予定

★ ねりこちゃん登場

岐阜県にあるプラモデルショップ「ねりや模型店」 そこのプラカラー売場から、ある日突然プラモの妖精・ねりこちゃんが飛び出した!

「みんな、こんにちは! ねりこは、実はプラモの国(静岡あたりにあると思うんだけど、よくわからないの。エヘヘ)から留学しに来たお姫様なの。でも、ホントはシンナーの匂いが嫌いで、プラモの国を飛び出そうとした問題児だったのはヒミツよ!」

女王様に「修行してきなさい」と言われ、とくべつ業の深いマニアな店長の店に送り込まれたねりこちゃんの、夢と冒険とロマンの物語! からだはちいさくて、1/10フィギュアくらいの大きさ(※)だけど、大活躍するぞ!

プラモの妖精・ねりこちゃん第1話「ねりこちゃん登場の巻き」

「やめて〜、サブタイトルに「巻き」はやめて〜」



※ 
比較対象物によるサイズ把握の例





★ ねりや模型店とは?

「ねりや模型店」は、気さくなマスターが運営している老舗のプラモデルショップだ。
店の好意もあって、ねりこは住み込みのアルバイトをはじめることになった。
「ねりや」は一見、ふつうの模型店だ。だが中身をよく知る人は言う。

「ねりやは怪しい。品揃えが怪しく、店長もことさらに怪しく、そして客までもがいい歳をして怪しい」

第2話「店も濃ければ客も濃い ねりや模型店の秘密!」

「幼稚園に通っているくらいの子供がマスターグレードのザクの種類を全部暗記(※)してる・・・。この店の客は一体・・・」

こんな怪しい店で大丈夫なのか、ねりこ!



 
忙しく立ち働くねりこ

※ 実在する幼稚園児は、じつはマスターの息子さんでした。いや、それにしても・・・。英才教育ってやつですか?





★ MC・ねりこちゃんの設定会議

スタッフ:常連客のセキくんと、同じくミキくん。

「ねりこちゃんの声は誰が良いかなあ」
「おいおい、いままでどうやって放送しとったんだ」
「いまの流行で行くとやっぱり望月久代、もっちーか!?」
「おお!? たるとの声!!」
「あとシスプリの花穂な」
「いちおう新人では人気だし、予算的にちょっと無理では・・・」
「じゃあ、手順を踏んでまずは長崎みなみさん(※)に」
「そういう企画じゃねえー!!」

第3話「その声は誰の声」

「せめて歌だけでも・・・」



※ エロゲー声優として有名。一部で熱狂的なファンを有す。彼女の歌声は、一度聞くと脳味噌にこびり付いて剥がすのに苦労する。望月久代との関係はそれぞれで調べよう。

でもねりこちゃんの声は、個人的には飯塚真弓さんあたりがいいと思うナー。あるいは倉田雅世さんか、うーん、あとは・・・そうそう、麻績村まゆ子!(いいのか)


おまけ:ねりこちゃん表情集









★ MC・戦闘のスタイル

ナガちゃんは、ガシャポン目当てにねりやに来る、数少ない女性客だ。いまは男性客の割合が圧倒的に多いねりや模型店において、ねりこの良き相談役である。

「ねりこちゃんの魔法のエアブラシ(※)は、普通のエアブラシとは違うの?」
「うん、でも、よく分からないの。設定では『魔法のエアブラシで敵と戦う』って書いてあるんだけど」
「まだ敵がハッキリしないしねー。でももし敵が現れたら武器になるんだ?」
「でも、これだと敵幹部のお住まいのブロック塀とかに『世露死苦』ってかくのが精一杯だよう」

第4話「魔法のエアブラシを使いこなせ!」

「・・・愛羅舞勇かな?」



※ 魔法のエアブラシ
ねりやマスターの何気ない一言で生まれたアイテム。塗料ボトル横の羽根飾りが拡張展開、鳥の羽のような形態になり、ねりこはこれに跨(またが)って飛翔することができる。エアブラシ自体も、ねりこちゃんの意志で大きくなったり小さくなったりするぞ。・・・そう、もはや言うまでもないがCCさくらのアレが元ネタ。番組後期では、パワーアップするぞ!






★ 定石踏襲・ニセねりこちゃん

ねりこちゃんがバイト休みの日に、そっくりのニセモノが店で悪さ(MGの中身をHGと入れ替えたり、在庫されているガレキの腕パーツを交換して全員「両手が右手」か「両手が左手」にしてしまい、その上パッケージにエアブラシで「J・ガイル」と落書きしたり、あずまんがガシャポンの中身を全部ともちゃんにしたり。うわー悪人。)を! 真犯人を発見すると、それは目とつま先がとがった上に、顔に接ぎ線のはいった「メカねりこちゃん(自爆装置標準装備)」だった! ついに敵組織の先兵、現る!

第5話「メカねりこ襲来!」

「フフフ・・・メカねりこ(※)の力はこんなものではないぞ!」


※ 

眼と爪先の尖りはニセウルトラマンから。カエルの指人形は、知ってる人は誰でもやったよネ! 電子頭脳が歯車なのはウルトラセブンのロボット長官より。設定全体の基本は、やはりメカゴジラだ。




★ ねりこちゃんの帽子

ナガちゃんがぽつりと言った。

ナガ「ねりこちゃんの帽子って、グンゼ産業のミスターカラーみたいだよね」
ねり「うん、でもこれ、プラモの国の民族衣装なんだよ。気合いを入れるときには、これを縦に被り直すの」
セキ「これで黒かったら、ガスの元栓みてーだな」
ねり「うわーん、人が気にしてること言ったー!!」

第6話「入れろ根性! 正義のために!」

「それにしてもグンゼって、なんで名前かえたんだろう・・・」



※ ところでミスターホビー(旧グンゼ産業)のイメージキャラクターは、こんな感じです。
  この子も帽子が・・・。考えることはみんな同じですね。





★ 魔法の溶剤・魔法のキャスト

ねりこちゃんの生まれ故郷、プラモの国には、王族のみに伝承されると言う魔法のアイテムがある。
それが「魔法のキャスト」と「魔法の溶剤」だ。

魔法のキャストで型抜き・複製されたフィギュアは、意志を持ってねりこちゃんに付き従うぞ! 便利だなあ!
でも、パーツ分割されたものだと、そのまんまの形でついてくるからものすごく恐い。だからねりこちゃんは、近所の猫グッズ専門店で販売されていた猫のおきもの(5センチくらいの大きさ)を原型に使っている。魔法のキャストで生み出されたネコ型の使い魔たち(※)は、工具を用意したり、ねりこちゃんが使うエアブラシのためにコンプレッサーを担いで運搬するなど、大活躍。でも型の寿命があるので100体が限界なんだ! まるでピクミンみたいだね!

そして「魔法の溶剤」で塗装されたプラモは、まるでモーターライズされたかのように本物さながらの動きをする。つくづく便利だ。あれば欲しいネ! 使い魔が運転している1/35のBMWサイドカーなどはそういう原理で動くんだよ!(だからどーゆー原理だ)

この頼りになるアイテムが、やっとプラモの国から届く。ところが小包の乗ったトラックが何ものかに襲われた! もしやメカねりこを送り込んできた謎の組織の仕業か!?

第7話「素敵な贈り物」

「関節があってもなくても、お構いなしでフルアクションです」





※ 使い魔。ねりこの場合は擬人化された猫の置物を複製して使っている。




★ 呪文について  セキくん、ミキくん、ねりこちゃんの設定会議

「ねりこちゃんが「魔法の溶剤」とか「魔法のエアブラシ」を使う時って、なんの呪文もないんだよなあ」
「何か足りないと思ってたら、それだったか!」
「次回は魔法少女に必要不可欠な呪文を検討します」
「おお! ついに来たのかこのときが!!」
「あ、あの、わたし別に呪文とか使わなくても魔法使えるので、無理して考える必要は・・・」
「魔法呪文の基本は「ま行・ぱ行・ら行」!!」
「はい?」
「ピピルマ ピピルマ プリリンパ」
「パンプル ピンプル パムホップン ピンプル パンプル パムポップン」
「パラリン リリカル パラポラ マジカル」
「『ぱ行』や『ら行』などは、元々やまと言葉にない発音だから魔法呪文にむいてるのだ!」
「はあ・・・」
「よーし、じゃあ、それで何か恥ずかしい呪文を考えるぞ!」
「そして変身シーンは当然、透過光で服が舞い散って体の線がクッキリ見える状態で上へ下へと舐めるようなカメラアイが被写体をクルクル回すぞ! バンクフィルムになるから作画、ガッツいれろよ!」
「えっ ええーっ!?」

第8話「変身呪文はなんのため?」

「前から思っていたんだけど、魔法少女モノってさ、番組スポンサーの偉い人相手に「今度の魔法少女の呪文は「ピピルマピピルマ プリリンパ パパレホ パパレホ ドリミンパ アダルト タッチで XXXXX に なあれー」です!!」とか実際に唱えて説明するんかな。会議の席とかで。」





★ ねりこちゃんの恋

多くのモデラーが、プラモデルを購入してもしばらくは積んでおくように、ねりこちゃんにもゲットはしたが作っていない模型がたくさんある。先日も「ガンプラ山」が標高1メートルを超えた。

ある日、ビデオで「第08MS小隊」を観たため、ムラムラと作りたくなったグフカスタムの箱を引っぱり出そうとしたとき、不意にその山が崩れた。
あやうく生き埋めになるところだったねりこ。とっさに箱を支えて彼女を救ったのは、お客さんのイシダくんだった。



ねりこの胸に、恋が芽生えた瞬間である。

「ナガちゃん、ナガちゃん。お願いがあるの」
「なに? ねりこちゃん」
「口紅かして」

ナガちゃんに、ブラシで口紅を塗ってもらうねりこ。

第9話「ルージュ・ミラージュ」

「ねりこちゃん、Nゲージのフィギュア(※)に表情かけるのに・・・ま、いいか」


※ Nゲージ:1/150スケールの鉄道模型






★ アルバイトの日々

実は炎多留(※)マスターだったイシダくんに、淡い恋心を木っ端微塵に粉砕されたねりこは、それを忘れようとするかのように一生懸命に働いた。

ねりこは「ねりや模型店」に住み込んで働いている。時給は300円。つまり1ガンプラである。(300円=1ガンプラ)「ガンプラ」は、プラモの国の通貨単位なのだ。ちなみに1MGは3000円である。

お仕事は、もっぱら作例と相談役で、得意な分野は縮尺率の高い模型。Nゲージのフィギュアにエアブラシで陰影をつけられるのは、たぶん日本でも彼女だけだろう。店頭で、プラモにかける闇雲な情熱に任せて一生懸命はたらく彼女の姿に感化され、ガンプラ直撃世代が少しずつプラモの道に戻ってきている。マスターも満足げだ。

第10話「だって、プラモが好きだもん!」

「みんな、部屋の換気はちゃんとしようね! 約束だよ!」



※ 炎多留:有名な本格派ゲイ恋愛シミュレーションゲーム




★ MC・帽子をとったその下は? セキくんとミキくんの無責任な会話

「ねりこちゃんってさー、そういや一回も帽子をとったところを見たことないよなあ」
「そういやそうだな。メカねりことの戦いでも、取れなかったし」
「俺、思うんだけどさ。ねりこちゃんの頭の帽子って、ミスターカラーのキャップじゃん? てことはさ、内側にはネジが切られているんじゃないの?」
「無理矢理ひねるとものすごく痛そうだなあ」
「ていうか死ぬって」
「んで外してみると、実は脳ミソが露出しているんじゃないかー?」
「・・・・」
「・・・・」
「なんか、悲しくなったから、これ以上は考えないようにしよう」
「ああ」

第11話「ねりこちゃんの秘密」

「うっ、いけない! 血液交換の時間(※)だわ!」




  ねりこちゃんの帽子は、実際には布製なので、かぶっても、別に痛くはありません。

※ 何がおもしろいのかといいますと、透明なフードで脳が露出しているハカイダー(人造人間キカイダーより)は、その部分に人間の脳(キカイダーの生みの親、光明寺博士のもの)を使っているので、一定時間内に血液交換をしなければ脳が壊死するのです。いや、だからどうしたと言われると困るんですが。




★ 万引き問題

アナベル・ガトーのコスプレをした客が、GP02(ガンダム試作二号機・サイサリス・0083)のMGモデルを万引きしようとした決定的瞬間を、ねりこちゃんは目撃した。

あろうことかズボンの中に入れて持ち出そうとしたその少年を、店長が捕まえる。
彼の両親が駆けつけてくるまでの痛ましい時間に、ねりこはプラモにかける想いを、彼に語った。
それは彼女自身の心情の整理でもあった。

第12話「駆け抜ける嵐」

「万引きした人は、問答無用で、親と警察と学校に連絡します」
「え? マスター、万引きは死刑(プラモの国憲法第一条)じゃないんですか?」






★ MC・1クール終わりました

「ねえ、マスター。『ねりこちゃん』って、何話くらいまで続くんですか?」
「んー? 1クールくらいでいいんじゃないの?」
「ええっ それじゃほとんど設定説明のエピソードだけで終わっちゃいます! ていうか今日最終回!? ほら、まだ週イチで攻めてくる敵も出てきてないし、五対五での勝ち抜き戦も、ミニ四駆やミサイルコマンドで世界の運命をかけて小学生が悪の組織と戦うとか、そういう展開ぜんぜんないじゃないですか! 続けましょうよう!!」
「テレビのサクラ大戦も、盛り上がらないウチに終わったっけなあ」
「わたしの計画では最低52話で、完結した後はハサミでフィルムを切り張りして、劇場二部構成日替わり上映する予定なんです。ターンエーみたいに。ホラホラ、もう用意してあるんですよ。映画のポスター(※)」

第13話「謎の敵! ブラックゴールドの脅威!」

「ところで、ブラックゴールドって、黒いの? 金色なの? どっち? しかもロボットの色は青ってどういうこと?」






※ 
ねりこちゃんの服が本設定と違うのは、後述の「ねりこちゃんのデザイン」のように、基本設定画が二転三転したためです。




★ 使い魔たちの奮闘と、新戦力登場

突如飛来した謎の敵、ブラックゴールドの猛攻に、ねりこは苦戦を強いられる!
ねりこの盾になって、ひとり、またひとりと倒れていく使い魔たち!
魔法の溶剤で、1/12のシャアザク(ほぼ人間大)を動かし、反撃の糸口をつかもうとするねりこ! しかし武器にと持たせたモノホンのポン刀(関の孫六)は重すぎて、シャアザクのマニュピレーターでは握れなかった! 万事休すか!? そのときマスターの声が! 「おまたせ!」 魔法のキャストで新たな戦力が複製されたのだ! さあ反撃開始だ!

第14話「二代目は鼻行類」(※)

「シュテュンプケ先生、ホントに見たんですか?」



※ 鼻行類とは、太平洋に位置するハイアイアイ群島に生息していた生き物で、名前の通り鼻で歩くという前代未聞の進化を遂げた生き物です。
ですが、この群島は秘密裏に行われた核実験の影響で大規模な地盤沈下に見舞われ、水没してしまい、鼻行類は絶滅してしまったようです。ただ、その生態を記録したハラルト・シュテュンプケの著書「鼻行類」によってのみ、その存在が知らされています。詳しくはこちらのページ参照のこと。
原型は、むかしのモデルグラフィックであった絶滅生物のシリーズかも。もしかすると食玩ででないかな?



鼻行類・ナゾベーム科・モルゲンシュテインオオナゾベーム

でもこんなのがのっそのっそ歩いてきても何の戦力にもならないような・・・。


こんな感じか?




★ 業界ネタ・プラモ四天王

悪の組織ブラックゴールドとの戦いで傷ついたねりこのために、プラモの国から助っ人が現れた! 人呼んで「プラモ四天王」! その名も、フジミ・ニットー・エルエス・ロッソ! 一部に亡霊も混じっているがいろんな意味で実力者揃い(※)だ! でも金型作るのはお金がかかるから、新製品は滅多に出ないぞ! ていうか新製品が出てもそれは10年前の金型だったりする! 「わはははっ! 金型一つあれば、20は新製品をつくることができるぞ!!」 威張っていうことか!!

第15話「登場! プラモ四天王!」

いろいろ敵に回しそうだ!

※ ねりやマスターの業界知識より抜粋

エルエスは10年前に潰れました。フジミの中の最良のスタッフが独立して立ち上げた会社がロッソ。しかしここも8年程前に鬼籍に入りました。フジミは生き残っていますが、いまだにロッソのメンバーが残した遺産を、メシのタネにしています。
ニット−は15年ほど前に一度倒産しました。最期にリリースする予定だったキットは、くり○む○もんの亜美ちゃんです。断末魔のころにタ○チのみ○みちゃんや幻○戦○○ダのプラモデルをだしていました。(合掌)昨年復活。すげー四天王だよな!





★ プラモ四天王・つづき

悪の組織ブラックゴールドの正体は、悪徳ホビー産業の(以下184文字検閲)だった! 義憤に燃えるねりこの必殺技がうなる! でるか「瞬着親指固め」!!

第16話「さらば! プラモ四天王!」

えっ もうさらばなの!? 

※ 参考資料:ねりこちゃんの戦闘服



最も盛り上がるべき戦闘シーンで着る服が思いっきり地味とゆー。
まあ、セーラー服は学園の戦闘服って言うし・・・。でもこの案はやっぱりボツ。




★ 下着と服の話

戦いが終わって、ねりやにも休息の日々が訪れた。
久しぶりに自分の服を繕(つくろ)うねりこ。プラモの国と違って、この世界では彼女に合う洋服屋がないのだ。
そんな彼女に、マスターはボークス製のドール服をプレゼントしようと考える。
しかし、その手の店は男性が入って行くには非常に恥ずかしかった。
店にはいることを躊躇するマスター。しかしそのとき、彼の身体を突然の異変が襲った!

第17話「乙女の身だしなみ」

「へー、ねりこちゃんの下着って、ドロワーズなのか・・・」
「なんでそれを!? わ、わたしの48ある秘密のひとつを知りましたね!?」
「そ、そんな秘密が48もあるのか・・・。」





★ 新キャラ登場

ブラックゴールドとの戦いで激しい腰痛を患っていたマスターは、入院を余儀なくされていた。
急な事態である。となると問題は、その期間だけでも店を任せられる代理人さがしだった。

マスターは語る。

「これだけ店が濃いと、商品のことを全て把握した私のような人材が必要だが、それは見込めない。かといって、中途半端なオタクは、かえって危なっかしいし・・・」

オタクの見識について「深く狭く」という言葉があるが、彼らは、ある一点においてはとんでもなく深い造詣をもっているものの、その範囲自体は使い物にならないほど狭い。加えて恐ろしいのが、勘違いと自惚れである。

マスターは悩む。
そしてついに、ある人物に白羽の矢が立った。

第18話「びっくり! 店長代理は、女の子!?」

「ガレージキットって、何ですか?」





★ 新キャラに振り回されるレギュラーキャラ

マスターに選ばれた店長代理は、マニアでもオタクでもないただの親戚の女の子・アヤコちゃん(※)だった。
「半端にマニアなくらいなら、いっそレジ打ちしかできないようなシロウトの方が・・・」というある意味で賢明な判断である。
マスターの証「店長エプロン」を渡して入院するマスター。
主のいないねりやで、最も難儀を背負い込んだのは、ねりこだった。

「ねりこちゃん、プラ板って何に使うんですか?」
「ええと、箱組みしてフルスクラッチしたりですね、あの」
「ねりこちゃん、ガレージキットってなに?」
「ええと、メーカーじゃないところで作られた個人のフィギュアとかをキャストで」
「ねりこちゃん、ガンダムとかのプラモデルって、なぜ売れるんですか?」
「かっこいいからですよ! ああー! あああー!!! マスター帰ってきてー!!!!」
「うーん、わたしガンダムって見たことないんですよ」
「ぎゃー!!! なんで!? どうして!?」
「だってロボットとかのアニメって、敵とか味方とか、もうどれがどれだか・・・。色しかわからないし・・・。そうそう赤いヤツって「しゃーせんよう」なんですよね。あ、これとか」
「イデオンに大佐は乗ってませんよう〜!!」
「そうそう、わたし商品の整頓とかは得意なんですよ。このへんはゴッチャゴチャでしたから、もう直しておきました」
「ひいいいい!! ジオンも連邦もお構いなしで全部商品番号順になってるー!?」

第19話「プラモデルを作ったことのないプラモデル屋」

「車の好みですか? ええと、特にないです。車は走ればそれでいいと思います」



初期のアヤコちゃん設定。メガネはともかく、後で巨乳とか、ツインテールとかのオプションがついて、オタク向けにカスタムされていった可哀想な少女。

※ ところで、この人物には実在のプラモデル販売店責任者のモデルがいます





★ 新しい世界を受け入れる瞬間

お客様「MGのドムってありますか?」
アヤコ「ドム? ドムって、あのザクみたいなのですか?」
ねりこ「はいはいはいご案内しますMGのドムはこちらですこちらですリックドムもありますがドムで良いですか」

ねりこの、孤軍奮闘は今日も続く。

「ごめんね、ねりこちゃん。わたし、よくわからなくって・・・」
「アヤコさんは、もう『ふるふる』と『こくこく』と『たすけて』だけでいいですから! 」

商品の案内をするにしても、人が十歩で歩ける距離が、ねりこには100メートル走相当である。魔法のエアブラシで飛べば良さそうなものだが、忙しいとつい足が動いてしまうようだ。
ほどなくして、ねりこは過労で倒れた。

ティッシュの箱の中に、気絶しているねりこを寝かせて、店長代理のアヤコは決意した。
「わたしががんばらなきゃ!」

第20話「ありったけの感謝をこめて」

「ざ、ざんざるぶ? あの、それ何語っていうか、どこの言葉ですか? は? ろごだう? え? え?」





★ コンビが出来てくる

アヤコ「年齢は19才です」
ねりこ「エルガイムの年の生まれだそうです」
「身長は149センチです」
「1/12ザクより2センチ高いだけですねー」
「それ以外は、あの、ちょっと・・・」
「他のスペックは非公開ですが、トランジスタグラマーです。巨乳が淫靡なアンバランス感を醸し出しています」
「得意科目は受験英語です」
「英語は喋れないそうです」
「髪型は、あの、ほっとくとボサボサなんで両側でまとめてます」
「ツインテールという奴ですね。現実にはあまりいません。珍しい人種です」
「店長代理はむつかしいことだらけですが、よろしくお願いします」
「はいお客さんお客さん、上玉がそろってるよ〜」

第21話「ナチュラル・コンビネーション」

「ねりこちゃん、なんかやさぐれてきたね・・・」
「だれのせいじゃー!!」





この頃は、商品知識のねりこと、整理・会計能力のアヤコで一人前に店を切り回していた。マジンガーZとパイルダーの関係のようでもある。




★ ねりやについに二号店が! その名も「夏季限定! ねりや・海の家店」

「ねー、アヤコちゃん」
「なーに、ねりこちゃん」
「お客さん、こないねー」
「来ないですねえー」
「やっぱり夏の海でガンプラを売るってこと自体に無理があったんじゃないかなー」
「そう言われれば、そうかも知れないですねえー」
「だいたい、浮き輪とかゴーグルとかならまだしも、海でガンプラなんて、何の役にも立たないじゃない?」
「うーん、こういうときは発想を転換してみましょう」
「なあに?」
「たしかにガンプラは、海では役に立たないかも知れません。でも・・・」
「でも?」
「海以外でも、役に立たないんじゃないですか?」
「・・・・」
「・・・・」
「それはちょ」

ピー・・・・。

第22話「青の6号を探せ!」

本日の放送は、スポンサーの意向により、強制終了しました」


(元ネタ:アニメイト)



※ ねりこちゃんの夏服


★ ねりこ戦車

「ねりこちゃん、もうすぐお盆だし、わたし戦車つくってみたんだけど」
「ええっ!? アヤコちゃんが!? そんないきなりハイレベルな・・・」
「ねりこちゃん、乗ってくれる?」
「のる? もしかしてウルトラセブンの恐竜戦車? ねりこは目からレーザー光線なんてでないよ?」

第23話「夏のひととき」

「うーん、まあ戦車といえば戦車なんだけどね・・・」「戦車なのか?」「戦車じゃないんですか?」




※ ねりこ戦車。フルスクラッチ。精霊がのる馬という説がホントらしいが、戦車と言い張る人も。まあ、ねりこちゃんも妖精だし、いいか。
ねりこによってこの戦車は「クラブガンナー」と命名された。「だって四本脚の戦車で紫色だし」とのこと。





★ 脱線1

「ねりこちゃん、どうしよう。お店の売上が落ちてきたよ」
「店舗の地力がマスターの頃より落ちるのは当然! となれば別の価値を打ち出すしかないわ!」
「そ、そうね。どうしたらいいのかな・・・」
「大丈夫! ここに美少女が二人もいるのよ! でも普通の姿だからお客さんに認識されていないだけなの! ちょっと切り口を変えればいいのよ!」
「なるほどー。で、どんな切り口にするの?」
「ここは模型店なの! だから、モデラーさんの見慣れたものを取り入れれば、即オッケーよ!」

第24話「リアルMS少女(※)

「これ、なに? 水着なの?」
「ええとね、むかしね、明貴美加という人がね、あのね」


※ MS少女とは、モビルスーツ少女の略である。モビルスーツと少女の合体という、カウンタッ子ちゃん(大運動会)みたいなお徳用好奇心補完文化だが、詳細は画像を見てのとおり。いや、ホントに説明不要。模型誌上で、モビルスーツのデザインをしていた明貴美加(男性)が提唱したのが発端と聞く。

それがまとめられて出た本が「超音速のMS少女」(↑) この文化は、テムジン少女などMSに限らない素材を求めて、細々と存続している。「エリアル」よりは思い切りが良い。




★ 脱線2

「こうして振り返ってみると、リアルMS少女はちょっと無理があったって思うな・・・」
「アヤコさんが『1/12のシャアザクと同じくらいの身長』っていうのがヒントでやってみたんだけど、ちょっとアレを解体して水着に縫いつけるのはもったいなかったね」
「ねりこちゃん、あの、か、身体に触ってきた人に『店が違う!』って言って怒るのは、ちょっとどうかと思うな・・・」
「でも、すごい大盛況だったよ! 写真とる人ばっかりだったけど」
「うん、売上も、なんとか前年なみになったね。プラモ以外の『その他(写真)』ていうコードが800%こえてるけど」
「でも、これに満足しちゃ行けないわ! よりお客様の心の中にねじ込んでいくサービスを考えなきゃ! プラモだけでなく、アニメとか、ゲームとかとりこんでいくのよ!」
「そ、そうね、わかったわ。がんばりましょう、ねりこちゃん!」

第25話「ゲームマシンはデイジーデイジーの歌をうたうか」

「そういうわけで、これからは接客会話において、語尾は「にょ」もしくは「りゅん」に固定します! いいですにょ? 返事は!?」
「ぱぎゅー!」





★ 脱線3

頭には黒のニット帽。
眼鏡は、くろぶちメガネを赤く塗装。
黒い半袖シャツ(胸の所はグレーの染め抜き)
下は黒いスカート。
紫のニーソックス(ルーズ)に黒のローファー。
同じく紫のロンググローブ。

「はい、これにバズーカもって・・・、できた! 『街を歩けるドムレディ』! はい、カメラマンのみなさん、写真はHPに載せるとき、必ずねりやにリンクはってくださいね。はいカウント行きますよー。3・2・1、はいポージング」

バシャバシャバシャバシャ。カメラフラッシュを満足げに眺めて、「樋渡」をめくりながらねりこが指示を飛ばす。
「はい、次はジオングよ! グレーのパーティードレスとブルーの手袋ね。もみあげだけ赤く染めて、スーパーハードのムースで斜め上に向けて尖らすのよ。ホラホラ、まだズゴックもアクトザクもあるんだから、急いで急いで」

第26話「コスプレ大作戦」

「あの、いま気づいたんですけど、なんか店の客層が完全に入れ替わっているような気が・・・」





★ 脱線の終局

入院していたマスターが、治療を終えて帰ってきた。
店の様子を見て、呆然としつつ、マスターは胸ポケットからだした新しいタバコをくわえた。
そのすぐ脇で「どんなもんです」とばかりに、店長代理のアヤコとねりこちゃんが胸を張っている。
ポケットをあちこち探して、マスターが言った。

「ライターありますか?」
「あ、はい! マスター! 灰皿もありますよ!」
「それはいい。ライターと、あと・・・」
「はい!」
「灯油ありますか?」

第27話「俺の店をかえせ、とマスターは泣いた」

「ひゃあはははは! 燃えろ燃えるー!!」





★ 旅立ちの時

一時は電気街の美少女グッズ専門ショップの様な有様になったねりやも、平謝りに謝るアヤコと、ひどく落ち込んで膝を抱いたまま自虐的な独り言をブツブツ言ってるねりこと、自我崩壊から立ち直ったマスターによる大改装のおかげで、もとの客層を取り戻しつつあった。

店の運営も落ち着いてきたある夜、アヤコは、電気の消えた店にひとりで、ぽつんと立っていた。

ねりやの管理人を勤めて三ヶ月。約束の雇用期間は、明日で終わる。
思い返してみると、怒濤のような日々だった。無茶苦茶いそがしかった。

それでも閉店後は、いつも楽しかったことを思い出す。ねりこがいたからだ。

お店が終わってから、ねりこちゃんとハンバーガーを食べながら、好きな男の子のことを話した。
HPの代理更新をしたとき、ブラインドタッチを見て、ねりこちゃんが驚いていた。
商品の片づけをしながら、ねりこちゃんとレジ締めしたとき、コインキャッシャーにねりこちゃんが閉じこめられて朝まで発見できず殺しかけたことがあった。
ネタバレになるのを嫌うため「もう、とにかくすごいの」とか「感動したよ」とか「泣いた」とか「師ぃぃぃ匠ぉぉぉぉーー!!」とか、具体的内容がぜんぜんないせいで訳の分からないガンダムの解説を一晩中きいた。

短い間だったけど、いつもいっしょだった。
楽しかった。
すごく、楽しかった。

ねりこちゃんは、私のような未熟な人間に、一生懸命に歩み寄って助けてくれた。
でも私は、ねりこちゃんの好きなことを、どこまで理解できているだろう?

明日には、この店ともお別れである。
アヤコの手には、彼女が生まれてこのかた作ったことのない、プラモデルという文化があった。

第28話「プラモデルを作るということ」

「マスター、わたし、きっとまた来ます! わたし、プラモデルのこと、もっともっと憶えます!!」




★ 正月とか盆休み頃の風物詩

ねりこは、ある夜、不思議な夢を見た。
それは、プラモの国を出てから今まで見てきたものを、おおまかにまとめたよーな夢だった。

「うーん、そろそろストーリーの整理が必要なのかしら・・・」

「製作会社のおやすみのためだよ〜・・・」

ねりこの寝言に答えたのは神の声だろうか。

第29話「幻覚に踊るねりこ」

「うーん、うまくやれば二話くらい引っ張れる(※)ね〜、むにゃむにゃ」



※ アニメ番組において何となく許されている、それまでのフィルムを切り張りして、1話作ってしまう連続番組の埋め方。その多くは回想録や、主人公が夢にうなされるなどのスタイルでつづられる。2クール以上のアニメには、中間あたりでたいてい一回ある。マクロスなどでも二回、ガンダムウイングでも数回あった。




★ ねりこちゃん巨大化

「ねりや」のある、本町2丁目に隕石が落下した。

ねりやマスター「おい、滅多なこと言うなよ、サラッとよ。」

そのとき、最近距離にいたねりこの身体に異変が現れた。
なんと、不思議な宇宙物質の影響で、ねりこちゃんは10倍のスケールに巨大化してしまったのだ。

セキ「10倍って、なんだ、全長140センチか。」
ミキ「ふ、服は!? ねえ、服はどうなったの!?」

不思議な宇宙物質の委細かまわぬ効能により、服までもが巨大化していた。

「・・・・」
「・・・・」
「詐欺だあー!!」

ねりこは、一時的に、人間と同じ大きさになった。
新しい視点で、何もかもがおもしろく見えるねりこが、最も興味をもったのが模型の見え方だった。

「なんか、歪んで見える・・・」
「そう、模型っていうのは、本物の戦車や車をそのまま縮尺した形とは、微妙に違うんだ」
「へえー」
「ふつう見上げるような戦車でも、プラモにすると俯瞰で見るからね。パースをかけて立体化されているんだよ」
「私の場合は、その違いがよく分かる・・・」

第30話「真実より真実らしい虚構」

「みんな、こういう世界で生きていたんだね・・・」





★ ともだち

ねりこには、同い年の新しい友達が出来ていた。
隕石の効果が切れて、ねりこがもとのサイズに戻る以前に、街でであった少女である。
彼女は、夏の日差しの中でも透き通るような白い肌をもっていた。

基本的に男性ばっかりのプラモ道を歩むねりこが、初めて得た同世代の女の子の友達は、しかし余命一ヶ月の不治の病に冒されていた。それを知って驚くねりこ。

何度も病院を抜け出して「もう一度だけ雪が見たい」と泣く少女のために、みずから重曹(※)を被り雪原のジオラマを見せることを決意するねりこ。しかしジオラマ初挑戦のねりこには、様々な困難が待ち受けていた!

第31話「永遠の雪」

「わたしたち、ずっといっしょだよ・・・」


※ ジオラマ上で雪を表現するのには、重曹という料理粉が使われる。これはナデシコみてた人には常識だ。




★ お姉さん登場

ねりこのお姉さんが、ねりやに来た。
彼女は、モデラーとしての道ではなく、女性向け創作ホモ同人誌(鬼畜ロリショタ萌え)をイベントで売りさばく道を選び、年に二回、無税で荒稼ぎできるエロスと混沌の館の2日目東館壁際で巨万の富を稼いでいる。そのために、彼女は、みずからプラモの国を出ていた。ちなみに癖は「おねえさん叱り」(※)。 だが、なぜ今になって、彼女はねりこの前に姿をあらわしたのだろうか。

「をーっほっほっほっほ! 人呼んで『平成のリリーナ・ピースクラフト』! プラモの国の次期王位継承者は、このわたくしですわ!」
「リリーナ様は平成の人だよ!」

ねりこはこの高慢な姉が大嫌いだった。
反目するねりこ。おかまいなしにちょっかいをかけてくる姉。だがそんなとき、ねりこに迫るブラックゴールド残党の影が!

第32話「お姉ちゃんといっしょ!」

「大丈夫、心配しないで。お姉さんに任せておけばいいのよ・・・」


※「おねえさん叱り」
腰に手を当てて、上から相手のつむじを指さすようにして叱る。基本的に見下す姿勢なので、相手の身長が高い場合は、土下座させるなどのポジションを取らせて行われる。美人で隙のない理想的なお姉さんになら、こうやって叱られてえという人は多い。



プラモの国を出た理由はいろいろあるようだが、あの帽子をかぶるのがどうしてもイヤだったという説も。
今回の登場は、彼女自身がプラモの国に宰相として復帰し、次期女王たるねりこを支援するために現れた。王位継承権がどうこうというのは方便。王族としての使命感があり、仕事熱心な性格だが、ねりこの前では、それを高慢な態度で隠しているようだ。でも趣味で同人誌を作るのはやめない。国家予算で鬼畜ロリショタ萌え同人誌オンリー即売会を開けないものか、画策している。ちなみにお名前は「ねりかさん」




★ メカ担当の女博士

「魔法のキャスト」「魔法の溶剤」を実用的に改良した、プラモの国・兵器開発局主任のルツコさんが来た。彼女はたぐいまれな才能と、常人離れした着想と実行力で、さまざまな戦闘兵器を開発してきた天才女博士である。

「姫様、新兵器をお持ちしました」

「あっ ルツコさん!?」

脇見をしたねりこは、乗っていた魔法のエアブラシごと、派手な音を立てて、前方の壁に突き刺さった。

情けなく気絶しているねりこの姿を見て、ルツコの眼鏡がキラリと光った。

「いけるわ」

エアブラシの鋭い先端から敵に突っ込む必殺技「化学(ばけがく)忍法・神の鳥(ゴッドバード)」の企画書が、ねりこに提出されたのは、その20分後だった。彼女は何を見ても兵器開発に結びつける癖があったのだ。ルツコはすぐさまねりこに具申した。

「この『シンナーを頭からかぶって着火、そのまま敵に体当たり』っていうの、もしかしてねりこがやるの?」
「はい」
「ていうか、この企画書、これ一行しか書いてないんだけど・・・」
「ブラックゴールド残党の暗躍もあり、非常時ですから本国を通している時間が惜しいのです。ぜひ姫様から直接の認可を」
「でも、こんな技使ったら、最後だよ?」
「ええ、ですから・・・」
「?」
「最終回用の技です」
「・・・・」

第33話「戦争と平和」

「いやーっ!! こんな保険の利かない必殺技は絶対にいやーっ!!」
「大丈夫です姫様! 失敗したときにも笑いがとれるように、ここにアフロヘアのカツラも用意してありますから!」




本人は真面目で融通の利かない性格。何か企んでいるとき眼鏡が光るのは基本だ。






★ マジンガーZでもあった空を飛ぶための特訓

身長とリーチが致命的に短いねりこは、敵と戦うとき、単独では非常に不利である。たとえ魔法のエアブラシを使っても、羽ばたき程度の機動力では、戦闘に際し心許ない。以前にもブラックゴールドとの戦いで、彼女自身、実感したことだ。

そこでルツコの持ってきた新兵器「ジェットパーツ」の能力を、自在にあやつる訓練がはじまった。
羽根飾りに装着することで、高速を出せるようになる「ジェットエアブラシ」は、縦に被ったねりこの帽子が、方向舵の役割を果たすのだ。
しかし、ねりこは首の力が弱く、舵が不安定ですぐ墜落してしまう。それでも根性で戦闘速度を出し、旋回しようとした瞬間に風圧で頸骨を骨折、彼女は生死の境をさまよった。

再起したねりこは「ラオウのような太い首がほしい!」と山籠もりを敢行する! 業界初、頭と同じサイズの首を持ったヒロインの誕生か!?

第34話「大空はばたく紅の翼」

「Gが、こんなにすごいなんて・・・」

※ 魔法のエアブラシは、塗料ボトル横の羽かざりに様々なアタッチメントを装着することで、用途に応じたパワーアップができる。ジェットパーツによる「ジェットエアブラシ」の他「ホバーエアブラシ」「マリンエアブラシ」「スペースエアブラシ」そして当然「ドリルエアブラシ」もある。



だが、このドリルエアブラシでは、どうやっても単独での地中潜行は無理だと思われる。



★ 模型コレクターの都市伝説

魔法のエアブラシを自在に乗りこなせるようになったねりこの行動範囲は、飛躍的に拡がった。
そのついでに、彼女はちょくちょく散歩をするようになった。近所を散策していたある日、ねりこは、ふと古い街並みの並ぶ露地に迷い込む。
そこには、恐ろしく古びた一件の模型店があった。天本英世に似た老人が、日照で退色したボックスアートの山に埋もれて新聞を読んでいる。

「ごめんください」
「・・・・」

老人は、羽根の生えたエアブラシにまたがる、ちいさな人形のようなねりこを見ても驚きもせず、一瞥しただけで、紙面に顔をもどした。


「すごく古いプラモデルがいっぱいあったよ」

ねりこは、ねりやに帰ってからマスターに報告をした。

「コーバック号(イマイ・ブルーサブ6)」っていう50円のキットや、ボントトルエカ(スペクトルマン)とか、エビラ(マルサン・電動怪獣シリーズ)とか、オモロイド(ニットー)とか、キングモグラス(ミドリ)とか、変なプラモデルがいっぱいあった」

「ええっ そりゃ凄い! で、ねりこちゃんが買ってきたのは?」
「うん、1/100のアッグガイ」
「なんで、よりによって、そんな普通な・・・いや特殊か?」
「えー、だって欲しかったもん。うちの店に置いてないし。ヒートロッドが計4本もついてるから、これ糸ハンダでつくるんだー♪」

マスターとしては、行ってみるしかなかった。
ねりこが報告した品は、どれもいまでは入手困難なプレミアものばかりなのだ。

しかし、なんどねりこに案内をさせても、その路地は杳(よう)として見つからなかった。

第35話「まぼろし模型店」(※)

「この店は、真にプラモデルを楽しもうとする人にしか見えない。コレクターには決して見えない店なんじゃよ」



※ 都市伝説のひとつ。息子が見かけたという絶版プラモばかりの店の話をきいて、父親が血眼になって探そうとしたが、どうしても見つからなかった・・・という話。絶版プラモマニアの希望と妄執が生みだした幻影とも言われる。



★ 裏切りのくのいち編・1

ブラックゴールド残党の暗躍は続いていた。
身辺があわただしくなったねりこの穴を埋めるべく、ねりやはアルバイトをひとり雇った。アルバイトの名は「カスミ」 だがその少女は、実はブラックゴールドが送り込んだ暗殺者だったのだ。
ねりやの一員になりすまし、ねりこちゃん暗殺を目論むも女暗殺者。しかし彼女は生活を共にする中、いつしかねりこの優しさにふれて、この生活にやすらぎを感じるようになっていた。

しかしある夜、ついに組織から暗殺実行の指令が下る。
真夜中に、少女は布団から身を起こした。すぐそばで安心しきって眠るねりこを見下ろす。窓から射す冴え冴えとした月光が、彼女の手の震えを哀れなほどに映し出していた。

第36話「潜入者」

「こういう生き方しか・・・私には・・・」




★ 裏切りのくのいち編・2

眠っているねりこの首を、ニッパーでぷちんと斬ろうとする(おいおい)のを「だめ、わたしにはできない」と思いとどまった少女は、そのままねりやから姿を消した。しかし、ブラックゴールドにとって裏切り者になってしまった彼女に戻る組織はない。刺客に追われる彼女。しかしその刺客は、同時にねりこ暗殺の任も帯びていた。

「あ! カスミさん、どこいってたんですか? 心配しましたよ〜」

こっそりと別れを告げに来たカスミの視界隅に、その瞬間、ねりこを狙う刺客の姿が映る。
「あぶない!」
ねりこをかばって飛び出した少女の身体は、銃弾に貫かれた。

第37話「裏切りの女暗殺者」

「よかった・・・。こんな私でも、いいことができた・・・」




★ お姉さん属性のメイドさん万歳

プラモの国で、ねりこちゃんの身のまわりのお世話をしていた侍女が、はるばる「ねりや」までやってきた。暗殺事件があって、居ても立ってもいられなくなったのだ。暖房の効いた部屋でMGのゴッドガンダムを塗装していたねりこを見るなり、彼女は激しく一喝した。

「姫さま!」
「うわっ!! ユリコさん!? なんでここに!?」
「あれほど、塗装をするときには換気をなさいと、わたくしが口を酸っぱくして御奏上もうしあげましたのに!」
「だって、ほら乾燥してない塗装面にほこりとかつくとイヤだし・・・」
「ひっめっさっま!!」
「はひっ」
「あまり聞き分けが良くありませんと、去年まで夜尿症がなおらなかったことを、この場で皆様に暴露いたしますよ!」
「うわああーーーん!!」
「あっ 姫様!?」

侍女は、けっこうみもふたもない性格だった。

第38話「メイド・イン・ヘブン」

「この身に代えても・・・、姫さまはわたくしがお守りいたします」



服装はもう由緒正しきメイド服。普段は温厚な性格だが、ねりこのこととなると豹変する。まだ若いのですが、ねりこの教育係という立場から、大人びた言動をとることしばしば。イメージキャラクターは「ハレグゥ」のあの人だったのですが、なんとなくまともっぽくなりました。



★ 接客話法

「まあまあ、姫さまが庶民に混じって商(あきな)いの手伝いをなさるなんて・・・」

ねりこが「ねりや」で働いている様子を実際に見て、メイドのユリコは、とても驚いていた。

「ですが、姫さまもいずれは一国の女王となる身。こうして下賤の者どもの暮らしを知るというのも、よい勉強になるかもしれませんね・・・」

そうつぶやきながら、ユリコは愛おしそうに、立ち働くねりこを見つめていた。

「あ、ナガちゃん、こんにちは〜」

しかし、常連客に挨拶するねりこの言葉をきいて、ユリコの表情は微妙に変化した。

「姫さま」
「な、なあに? ユリコさん」
「姫さまは、王女でございます。それゆえに、本来であればこのような民草(たみくさ)に、御自身からお声をかける必要はございません」
「民草・・・」
「ですが! 仮にもいま姫さまは「ねりや」の従業員! ならば、きちんと丁寧な言葉をおつかいくださいませ!」

しかし、そうは言われても、王女であるねりこは接客話法などの謙譲語は、ろくに口にしたことがなく非常に不慣れだった。
しかたなく、ねりこに並んで、ユリコもレジに立つ。

「では、姫さまの御言葉を、わたくしがなおしますから、それを聞いて憶えてください」
「うん。あ、お客さんきたよ。こんにちは!」
「姫さま、接客ですから、いらっしゃいませ、でございます」
「あ、そうか。いらっしゃいませ」
「あの、MGのグリフォンありますか?」
「すみません、いま品切れなんです」
「大変申し訳ございません、商品が売り切れております。少々お時間がかかりますが、おとりよせいたしましょうか?」
「い、いや結構です。じゃあ、これください」
「はい。えっと、2016円になります」
「かしこまりました。お会計、2016円でございます」
「おつり84円です」
「84円のお返しになります」
「ありがとうございました(ぺこり)」
「ありがとうございました。またお越しください(ふかぶか)」
「あ! 万引き野郎発見!」
「まあ、陳列商品窃盗現行犯を肉眼で確認いたしました!」
「待てー!!」
「お待ちください!!」
「ちいっ 逃がしたか・・・」
「残念でございます。お逃げになられましたわ・・・」
「ちくしょうー!! クソ食らいやがれ!!」
「人間以下の存在でございますね!! 排泄物お召し上がりください・・・って、姫さま! 王女ともあろう御方が、なんという下品な言葉づかいを!!!」

第39話「顧客満足の第一歩は接客から」

「ユリコさんの、無闇に丁寧な言い方も、けっこう悪質だと思うなー・・・」



怒るとこんな感じに。



★ なぜか諸方面に大人気のアヤコちゃんふたたび

「シナリオライターの天野さん」
「おお、君はアヤコちゃん」
「わたし、いちおう第28話『プラモデルを作るということ』の回で、また戻ってくるような感じで終わってますけど、どうなるんでしょう。一応毎回スタジオには来てるんですが、これ以降、出番はあるんでしょうか?」
「ふむ、君の出番は、いちおう考えてあるんだ」


1・ライバル店の常連となり、有名モデラーとして成長したアヤコちゃんが、4人のモデラー(生意気な小僧・「ヒャーハハハハハアッ!」と笑いながら長い爪を振り回す小男・身体の半分をロボット化した巨漢・ナルシストの美形。登場時、顔は逆光で見えない)を従えて、ねりやにプラモ5番勝負を挑む。
「勝負よ! ねりこちゃん!」「そんな! どうしてなの!? アヤコちゃん!!」

2・突如、地球に飛来したわかりやすい悪の宇宙人が、人類に宣戦布告した。「この星の支配権をかけて、プラモデル5番勝負を申し込む!」敵星側の5人のモデラーの中には、捕らわれ洗脳されたアヤコちゃんの姿があった! 地球の運命はどうなってしまうのか! ていうかなぜプラモデルに地球の命運をかけやがりますかというツッコミを軽く流して勝負は加速する! その結末は誰にも分からない!!
「勝負よ! ねりこちゃん!」「そんな! どうしてなの!? アヤコちゃん!!」

3・南極大陸の地下に発見された巨大なピラミッド。その中にはタイムスリップして行方不明となっていたアヤコちゃんのすがたがあ(以下テキストで300KB中略)巨大隕石の衝突により粉々に砕け散った地球を背景に月基地での壮絶(256MB中略)全銀河系連合の崩(1096MB中略)とにかく、ねりや模型店にプラモ5番勝負を挑む! ねりこちゃんに最大の危機が!!
「勝負よ! ねりこちゃん!」「だから、どうしてなの!? アヤコちゃん!!」

ついに最後の戦いはじまったばかりだ!



「で、どれにしようか?」
「・・・やっぱりいいです」

第40話「真面目で不幸! アヤコちゃん再登場!」

「あの『カテゴリ:巻き込まれ型女性キャラ』って、これどういう意味ですか?」




★ 決着のとき迫る

プラモの国から、ふたたびルツコが来た。使用者の方が、ともすれば大きなダメージを被る場合のある新兵器を山ほどもって。
国際展示場から、ふたたびお姉さんがきた。新刊が落ちたので、かなりブルーが入っていた。
メイドのユリコはずっとねりやに居座っていた。今日は、ひとかかえもある大きなバスケットケースに、お弁当のサンドイッチをたくさん詰め込んでいた。

第41話「第二次ブラックゴールド紛争」

そうよばれる戦いの、それははじまりの朝だった。




★ 女の子四人で旅するのって、なんかいいよね。見てる分には。

「メカ担当、高飛車な姉、メイド、天真爛漫な美少女・・・。なんか狙ったようなメンツだねー」
「誰が美少女か、誰が」
「今年はアヤコちゃんと海にも行ったし、美少女らしく水着でサービスカットもあったもーん
(※ あったらしい)。お姉ちゃん、もう何年も海なんていったことないでしょ」
「な、なによ、海くらい。ふん、わたくしなんて、毎年二回も行ってるのよ!」
「ユリカモメか、地下鉄か、でございますね」
「あー、国際展示場ですか・・・」
「あんたたち、これからブラックゴールドの本拠地を叩こうという時に、緊張感が足りないんじゃなくて!?」
「でも、このメンツだとちょっと心細いね」
「RPGにいたしましても、もう少しマシなキャラクターが揃ってるかと思いますが」
「兵器開発局の研究データによりますと、
 やんちゃな少年・ストイックな修行家・優しき聖女・気丈な女戦士・おとぼけ老師・いんちき賢者・陽気な精霊・悲しき敗残兵・スマートな義賊・無愛想な好敵手・奔放なすれっからし・クールな反逆者・駆け出し騎士・歴戦の傭兵・おてんば姫・豪快な獣戦士・気高き古代種族・ろくでなし賭博師・仁義のならずもの・無垢な改造人間・・・と、ここらへんを適当にからめながら、敵討ちと宝探しと謎解きを串に、弱火であぶれば一丁上がりです」
「なにが?」
「いえ、あの、TRPGが」

そのとき、ねりこたちを物陰からじっと見つめる怪しい影に、彼女たちは気づいていなかった。

第42話「厳しき試練」

「ルツコさん、この洗濯機つき電子レンジつきテレビデオつき孫の手って何に使うの?」




★ 使命のために倒れていく戦士たち

市役所の地下300メートルにあるという巨大な古代闘技場遺跡。そこで、かつてねりこが倒したはずのブラックゴールド首領が、幾万もの手下に守られて復活しようとしていた! 侵入者であるねりこたちに、一斉に敵の軍勢がむらがる!
応援に駆けつけたプラモ四天王が秒殺され、ハリネズミのように武装したルツコが敵をひきつけ、意外にしぶとかったメイドのユリコがねりこを逃がし、最後の扉をくぐった瞬間、ブラックゴールドの眠る部屋に妹を放り込んで、姉は扉を死守するためにひとり残った!

第43話「生命という名の盾」

「『ごめんね』なんて、わたし死んでも言わない!」




★ 番外編ドラマCDなどで必ずある温泉ネタ

ブラックゴールドを倒したねりこに、ひとときの休息が訪れる。
そんなある日、商店街の福引き(商工会議所の前でやってるやつ)で、メイドのユリコが温泉旅行をゲットした。
旅館の屋根裏をほふく前進で女湯をのぞきに行こうとして天井板を踏み外し男湯にどっぽーんと落下する男性陣を尻目に、女湯ではサービスカットが連続する。夜はねりや常連&従業員 VS プラモの国勢で、カラオケで勝負とばかりにオリジナルキャラクターソングで歌合戦が。その後の宴会ではアヤコが意外や酒乱と判明し、ついでに巨乳も判明(翌日再起不能)。 最後は宴会を抜け出したセキくんとナガちゃんがちょっとイイ雰囲気になるも、ふすまの向こうで聞き耳を立てていた一同がどどどーっと倒れ込んできて、Aパートはジ・エンド(元ネタ:アニメイト)

だが、CMのすぐあとに予想だにしなかった最悪の事態と衝撃の結末と信じられない事実と本当の惨劇が!

第44話「湯けむり女子大生三人組秘湯混浴露天風呂殺人事件」

「えーと、土ワイ?」





★ プラモの国からの応援が帰国して、一時的な路線変更へ ・ キャプテンネリヤ登場

「携帯電話で会話中:だから(ピーーー)はヤクザっぽいんじゃなくて、ホンモノのヤクザがやってるんだよ! すぐ手を引け!! 関わるんじゃないぞ!! いいな!! (プチ)」
「ええと、どちらさまですか?」
「フッ 私は敏腕プロデューサー・キャプテンネリヤ! いまから貴様を芸能界にデビューさせる! 覚悟しておけ!!」
「・・・ええと、ねりこがうた歌うんですか?」
「そうだ! ここにすでに主題歌も用意してある!」
「はあ」
「基本は押さえてあるぞ! まず番組名連呼! 必殺技絶叫! 主人公になったつもりでないと恥ずかしくて歌えない歌詞! アニソン・特ソンとして完璧だ!!」
「でもソレだと、絶対に普通のシングル売上チャートではヒットしないのでは・・・」
「大丈夫だ、俺に任せろ! 貴様を夢のスターダムへ押し上げてやるぞ! めざせ! 「ねりこちゃん」でジャンルコードだ! 逆セリエAだ! うわははははは!! 」

第45話「プラモデル娘。」

「くーかーんわーんきょ〜く・・・どこでもドアー!!!」




※ このセットを熱帯魚用の水槽に入れてレコーディングしたと思われる。





★ 路線変更路線

「芸能界制覇の後はグッズ販売だ!」
「はい、キャプテン!」
「貴様のイメージを完璧に再現したグッズが、すでに開発されている!」
「ありがとうございます、キャプテン!」
「一般にアイドルグッズやアニメグッズは、実用面においてほとんど役にたたん!」
「いまいろんな産業を敵に回したような気がします、キャプテン!」
「だが、俺の作る物はそのあたりもカンペキだ! みよ、これが新製品「ねりこちゃんウスメ液」だ!」
「・・・・」
「ねりこを直接シリコンに埋没させて型どりした完璧な型により、毛穴の一本一本まで再現されたねりこちゃん型のウスメ液ボトルだ! あたまのキャップをギリギリとねじって脳天から筆つっこんで洗うぞ! 」
「うわー・・・使いづらそう」

第46話「子供と大人に大人気! 新製品はだれのもの!?」

「むかしあったキャラモノのシャンプーボトルみたいですね・・・」





★ フェティッシュ

「キャプテン!」
「なんだ、ねりこ!」
「このあいだある有名モデラーさんに『Hな女の子じゃないとワンフェスで売れない』って、言われました。どうしましょう、キャプテン!」
「心配するな! こんなこともあろうかと、おまえをよりセクシィに見せる魔法のアイテムを用意してある!」
「キャプテン! さすがです!」
「うむ! 私に任せておけば大丈夫だと言ったろう!」
「はい! そのアイテムで、わたしワンフェスに出られるんですね!」
「そうだ! オタク界のガンジス川・コミックマーケットにならぶ、オタク界のアンドロメダ終着駅・ワンダーフェスティバルにだ!」
「それって、両方とも、そこまでイッたら人間として終わりって意味ですか・・・?」
「気にするな! それよりこれを着けてみろ!」
「はい! ・・・・え?」
「どんな女の子でも一瞬で萌えキャラに変身させるマジックアイテム『眼鏡』だああ!!」

第47話「ぼくたちは、四枚のレンズ越しにしか、お互いを愛せないんだね」

「ジーク、眼鏡っ娘!!」
「眼鏡を外した眼鏡っ娘など眼鏡っ娘ではないわー!!」






★ そろそろ終わります

「キャプテン!」
「なんだ、ねりこ!」
「これからはやはりガシャポンの業界にも進出すべきだと思います!」
「おお、良くそこに気がついた! 成長したな、ねりこ!」
「ありがとうございます、キャプテン!」
「お前の場合『等身大』のふれこみもオッケーだから、広告宣伝がやりやすくていいぞ!」
「え・・・、でもあの小さなカプセルに入るのはちょっと・・・」
「大丈夫だ! 根性があればなんとかなる! おまえなら入れるはずだ!」
「キャプテン! 分かりました! わたし、やってみます!」
「よし、俺も手伝ってやるからな! まずカプセルの片方に入れ!」
「はい!」
「いくぞ、それ!」
「ゴキバキボキグキ、ぶしゅー」
「おっと」

第48話「食玩への道!」

「あー、なんか内側が赤黒く汚れてる・・・。ねりこー? おーい?」





★ ねりこちゃんのお母さん登場

ねりこのお母さんが、ねりやにやってきた。
金の長髪が美しい婦人で、1/6のドールくらいの身長である。
プロポーションも完璧で、その姿は良くできたフィギュアを思わせた。事実何人かのモデラーが「奥さん、米屋です!」とさけびながら型取りを申し出ようとしたほどである。
思いとどまったのは、しかし彼女の表情がとても厳しく、冷たい印象を与えていたからだ。

お母さんと思わぬ再会をしたねりこは、突如として烈火の如く怒り、魔法のエアブラシで店を飛び出した。

「だって母様は、わたしが泣いて嫌がったのに、それでも冷たくプラモの国から放り出したんだよ!?」

第49話「おかあさんが泣いた日」

「おかあさんの涙をもらった子は、心が曲がらないんです。大丈夫ですよ、ねりこちゃんは」







★ プラモの国の秘密

ねりこちゃんのお母さんはプラモの国の女王様だった。
隠された母の愛と心情にふれたねりこは、いまは母の膝枕で静かな寝息を立てている。
娘の髪をなでながら、女王はマスターに、訥々と話をはじめた。

「『シンナーの臭いが嫌だから国を飛び出そうとした』というのは、この子一流の強がりなんです」

ねりこちゃんが、ホントは修行に出たがらなかったこと、それを突き放したから母を恨んでいたこと、でも母はずっと娘を見ていたこと、謎の隕石も、プラモの国から送り込まれたものだったことなど、さまざまな真実(※)が、それでも淡々と明らかにされていく。
そして、女王の口から、ふとプラモの国の秘密がこぼれた。

「私たちの住むプラモの国は、実はあなたたちモデラーの心と、深いつながりがあります」

遂に明かされる衝撃の事実。そして

「プラモの国で次代の女王となるため、ねりこは自分自身の体験から、プラモデルを作る喜び、プラモデルを作る人々の心情、それを理解し愛する心根を得なければなりません。そのために、この子はここにいるのです」

第50話「宿命」

「この店に悪しき影が近づいています。あの子は、自分自身のプラモデルにかける情熱で、これから襲い来る試練を乗り越えねばなりません」


※ 実はキャプテンネリヤもまた、ねりこの生き別れの兄であった。
プラモの国の王が、ちょうどアイドルにはまっている頃に生まれたネリヤ王子は、元服してすぐアイドルのおっかけで国を飛び出したという。その際に持ち出した「巨大化隕石」の力で、彼の身体は人間と同じサイズなのだ。王子が人間サイズで生活している理由は定かではないが、アイドルとの握手会に参加するため、という説が最近有力である。今回の予告編集では描かれていないが、復活型ブラックゴールド戦で、爆発する関市役所から、最後にねりこたちを救出した謎の影は、みなさんお分かりのとおり、実は彼である。その後、自分の趣味で妹をデビューさせるべく登場、数話を奪った。

ちなみに王子生誕後、王は同人誌にはまったため、ねりこの姉「ねりか」が同人女として生まれた。そして、プラモの国の王としての自覚に目覚め、ようやく模型にはまったころ、ねりこが生まれたのであった。



王がそんな有様なので、プラモの国はあなただけが頼りだ。女王様。





★ 最終回へ!

バイト先のねりやマスターは、ふだんは博識で温厚な人物だが、実は二重人格者である(この物語は一部フィクションです)。たまに精神が反転して世界征服を策謀する。しかしこれは、滅ぼされたブラックゴールドの亡霊の仕業だったのだ。
ある日、近所のフリーターから借りたエロゲーを、思わずプレイしたその瞬間、かすかな心の隙をついて、ブラックゴールドの亡霊が、脳をヤバいギアに入れた。唐突に店を捨てて「世界征服の基礎はまず関市から!」とゆー垂れ幕を書き始めるマスター。そして荒れていく店舗。

ついには「いい年齢した大人が、プラモ作って喜んでるんじゃねえぞ、くだらねえ!!」と、利益率が低いとはいえガレキを一掃してしまう。

マスターの変心が分からず、愕然とするねりこ。と、そこへ突然、建設重機が侵入し、一気に店を破壊してしまった。間一髪「プラモは新しくて高ければ、それだけイイ」という単純な基準で、一番高価なデンドロビウムのプラモデルを持ち出したねりこは、マスターのこころを取り戻すために、ステイメンの代わりにオーキスへ乗り込み出撃する!! 

瞬間接着剤で親指と人差し指をくっつけるとか、ラジオペンチで背中の皮をつまむ、ニッパーで深爪を切るなど、半端にイヤな攻撃を繰り返すねりこ。だが、目を覚まさせるためとはいえ、大恩あるマスターには、急所をねらった攻撃はできないのだ。このままでは勝ち目はない。焦った瞬間、マスターの肉厚な手の平がデンドロビウムに迫る! あぶない! 

と、その瞬間、ねりこの脳裏に、誰かの声が聞こえてきた。

「がんばって、ねりこちゃん!」
「あなたのおかげで、私たちはたくさんの人に作ってもらえたの!」

それは愛情を込めて作られたプラモデルたちの声だった。

「私たちは、作ってもらえて幸せだった。だって、創ってくれた人に、とても喜ばれたから」

無意識の操縦で、ねりこは奇跡的にマスターの攻撃をかわした。
その刹那、瓦礫になった店舗跡に、砕け散ったコンテスト応募作が目に入った。
そして、いままで「ねりや」で出会った多くのモデラーの、マニアックなネタのときしか出ない、不器用で下っ手くそな笑顔が次々に脳裏をよぎる。

旋回して、マスターの正面に対峙し、ねりこは決然と言った。

「プラモはくだらないことじゃないよ! マスター!!」

次回、ねりこが、長かったプラモの道に結論を打ち出す。はたしてマスターの心は取り戻されるのか、崩壊してしまったねりやはどうなってしまうのか、そして、謎の総統エックスの正体とは!? 

第51話「最後の翼」

感動のラスト前!! 見逃すな!!




★ さよなら、そして、ありがとう

「ねりや」は救われた。
だが、それは同時に、ねりこの修行の完遂を意味していた。

最後の戦いで、ウエポンコンテナを吹っ飛ばされたデンドロビウムから脱出した瞬間、ねりこの背中には母親そっくりの美しい羽根が生まれていたのだ。彼女はプラモの国の女王として、立派に成長を遂げていた。



あれから一ヶ月、一度は傾いたねりやの経営が、ふたたび軌道に乗る。それを見極めて、ねりこは、一軒一軒お得意様をまわって、かれらの記憶を消していった。

すべての関係者を回った後、ねりやに帰ってきて、ねりこは静かに涙を流す。
そして、デザインナイフで自分の髪を一房切ると、心をこめて筆を作った。
一番お世話になった「ねりや」のために。

「母様、ごめんなさい。これだけは、置いて行くね・・・」

最終回「さよならのいいかた」

「きっと、また会えるさ。ねりこちゃんは、壊したデンドロビウムの代金(28000円税別)を、まだ払ってないんだから・・・」











・・・というわけで、全52話・4クールのエピソードでした。









ねりこちゃんを囲む人々の、今更ながら紹介

常連客のセキくん
セキくんは、ガンダム好きで、やや熱血漢の青年。声は関智一さん。(アニメ店長の兄沢命斗)
常連客のミキくん
ミキくんは、美少女ゲーム好きで、ややクールな青年。声は三木真一郎さん。(アニメ店長の殿鬼ガイ)
常連客のナガちゃん
模型にはあまり興味がないが、食玩など、ちっちゃなものが好きなのでたまに店に来るお姉さん。基本的に男性ばかりの模型界では、ねりこちゃんの良き相談役。声は長沢美樹さん(エヴァの伊吹マヤ)
この3人は、番組初期でのネタ振り用ナレーターでもあった。
お客さんのイシダくん
ねりやのお客さんで、ねりこちゃんが一目惚れした。とてもサワヤカな少年で、美形。しかも優しい。でもゲイだった。好きなゲームは炎多留(ああ、こんな単語入れると、また変な検索に引っかかりそう) 声は石田彰(あーさん)
ねりやマスター :ねりこちゃんが本拠地とする模型店「ねりや」のマスター。基本設定上は悪役なのだが、天野がほのぼの路線を強行したため、いい人に成り下がる。声は大林隆介さん(パトレイバーの後藤隊長)
ねりこちゃんのお姉さん(ネリカ)
長女であるため、本来は彼女が次期女王のはずだが、同人に目覚めて国を出た。後に帰国するが、ねりこのサポートに徹する。高飛車な態度は演技。政治手腕と、同人女としての才能を併せ持つ。声は佐久間レイさん。
ルツコさん
プラモの国の兵器開発局主任。モデルは赤木リツコであり、関西弁を話さない李紅蘭。様々なパワーアップパーツを開発し、危険でない範囲なら、自分でデータを取る人。声はとりあえず冬馬由美さん。
カスミさん
ブラックゴールドの手先。暗殺者だが、その名からもわかるとおり忍者である。予告編集では死んだように思えるが、一命はとりとめた。声は10年前の横山智佐さん。
ユリコさん
ねりこ様LOVEのメイド。52話構成にリメイクした際に、意地でも出したかった現代日本の定番キャラ。国務で多忙の女王にかわって、ねりこの教育と躾(しつけ)を使命としており、王女であるねりこにも、手を上げることがある。ねりこは、彼女の言うことにだけは逆らえない。当然のようにメイド服着用。声は増田ゆきさんか、小菅真美さん。
キャプテン・ネリヤ=ネリヤ王子
プラモの国王家の長兄。しかしアイドルの追っかけで国を捨てた。後に国の将来を背負うねりこの身を案じ、影からさまざまなサポートをするようになる。拳法漫画の十八番、生き別れのお兄さんだ。そういうわけで声は堀秀行。
プラモの国の女王様:ねりこちゃんのお母さん。声は井上喜久子さん。劇場版CCさくらで、小狼のお母さん役やったときの感じでやって欲しい。次点として、島本須美さんか、篠原恵美さんも。
マスターの親戚のアヤコちゃん:ふつうの女の子。でも声は川澄綾子さん。ちょっと引っ込み思案な演技を期待しよう。眼鏡っ娘ってことで。

タナカくん(仮名) でももし使うならヤマグチくんに改名する
39話構成の頃、ねりこちゃんが恋するはずだった相手。最初ねりこちゃんは彼の家のカラー入れに出現した。彼が面倒を見る感じで進行する物語のはずが、現在のような展開を見せたので存在ごとカットされた可哀想なキャラ。
基本設定は、誰もが感情移入できるちょっと電波はいっている大学生(いいのか?) 参考までに彼が出演しているはずだった頃の第三話予告を再録しておこう。



ねりこちゃんの濃い・・・じゃなくて恋
ふとしたことからタナカくんの優しさを理解したねりこちゃんは、急速に彼にひかれるようになる。修行に来たはずなのに、肝心のプラモ制作も、パーティングラインを消さないままアッガイをドラえもんカラーに塗装(※)するなど、気が入らない日々がつづく。タナカくんのことをもっと知りたい! ねりこちゃんはそう思った。
そんなとき、タナカくんの外出中に、ねりこちゃんが押入の中から発見したのは、ものすごい数(金額にして40万円ほど)の、極端に肌の露出の多いグラマラスでムッチムチなエロフィギュアだった! タナカくんは意外に健全な趣味だったのだ!(そうか?)しかもよく見ると裸サスペンダーフェチらしかった!
幼児体型なのを気にしているねりこちゃんに打つ手はあるのか。フィギュアに嫉妬して、ドリルガオーのドリルを胸にあてて「ドリルおっぱい」とか呟きながら拗(す)ねてる場合じゃないぞ! ていうか逃げろ。

第3話「愛しの彼はエロフィギュアコレクター」

「胸がつるんとした女の子にしか恋愛感情を抱けない人もいるのに・・・」

 ※ 


やっぱり削って良かったと思う。ちなみに声は山口勝平さん









ねりこちゃんのスペック

身長:14センチ。ミスターカラーのキャップがあたまに被れるくらいの体格だ。普通の人間の1/10と考えて良い。
頭身:およそ五頭身
年齢:12才くらい。条例によって保護されている。









ねりこちゃんの機能

ねりこ帽子:グンゼのミスターカラーのキャップだ。
ねりこ眉 :間が離れていて垂れているぞ。ちょっと太いのを本人は気にしている。
ねりこ背中:なにか秘密があるらしいぞ。
ねりこ脳 :幼少の頃からの英才教育で、1970年生まれのオタクと同等の知識を持っているぞ。
ねりこ袋 :いつも思うんだけど、こんなのどうしろっていうんだろう。

魔法のエアブラシ:魔法のアイテムで原理は秘密だ。ねりこちゃんの意志で大きくなったり小さくなったりする。つばさを広げれば、空も飛べるぞ。その際は、帽子が方向舵になる。後半では強力なパワーアップパーツが開発された。

魔法のキャストと魔法の溶剤:魔法のキャストで複製されたものは、原型のイメージ通りに動き、ねりこちゃんを助ける使い魔になるぞ。

使い魔:ねりこちゃんに付き従う下僕。愛してくれとは言わないが、食用でもない。




ねりこちゃん・ボツ企画




ねりこちゃんのデザイン

初期は、ごく簡単なマスコットのようなつもりで


こんな感じで絵を描いていたのですが、原型師の新妻氏の作例である



↑の、あまりの出来の良さに申し訳なく思い、デザインのリニューアルおよびフィギュア化を前提とした細部の設定をやりなおしました。氏が服の質感などを出せる技能者だったことに感動したこともあり、全体を布っぽく。







その後、若干の変更が加わりました。

 
いや、しかしなんかファイルごとに顔が違うなあ・・・。

ついでに表情集も。








ちなみに、現存する最古のねりこちゃん
すでに現在のものとは別人ですね。




原型師はすでに製作に入った模様(2/26)。完成が楽しみです。

とりあえず、天野の関与するのはここまでですね。

これ以降の情報は、ねりこちゃんの本拠地
「ねりや模型店」

「ねりこ設定」もしくは「ねり会」のページ

にて更新されます。おたのしみに!


















(2002.02.27 wed)-(2002.04.25 thu)

[タイトル] [もどる]