愛おしき季節のあとで

(2003.01.04 sat)


「マリア様がみてる」より、紅薔薇(ロサ・キネンシス)姉妹。

マリア様がみてるオンリー同人誌即売会「十月のロザリオ」の、コミックマーケット63配布用チラシのイラストとして、依頼され、描いたもののカラー版です。(寄稿したのは、下にあるモノクロの方)
「マリみて」の絵は、このときが初めての製作となりました。

即売会が「十月のロザリオ」という名のイベントなので、ロザリオを中心とした紅薔薇姉妹の絆を描くような絵を、というような注文であり、さらに「ぜひとも天野様のタッチで」というリクエストだったので、思ったまんまに描かせていただきました。

祐巳ちゃんが、祥子さまのことを慕っている思いそのままを、自分なりに絵にしてみよう。
そして、二人の絆である胸にさげているロザリオが、制服ごしにふれあうような構図で。

そう思って描き始めたのですが、なんとなく、こう「祥子さまが御卒業されるときのイメージ」に思えてきました。ま、あくまでイメージですが。卒業だっていうのに、祐巳がこんな穏やかなわけがありませんし。これで祐巳ちゃんが大泣きに泣いてる絵だったら、いつか遠い未来にあるであろう「マリみて」完結記念即売会用になってしまうので、最初のままになりました。

でも、描いてる間中、この絵によく合うなあと思ってきいていたのが、イルカの「なごり雪」 映画化をきっかけによく流れていますが、以前から好きでよく聞いていて、これを背景に描いていると、本当に別れを惜しむような絵に思えてきて、実に気持ちよく筆が進みました。

よく、これだと祐巳の背が高すぎるのではないかと言われますが、この絵で、祐巳は背伸びをしています。ロザリオの位置を合わせたかったので、こういう構図になりました。


で、こっち(↓)が寄稿した原稿です。細部がだいぶ違いますね。

















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