ストレッチ


stretch

(2005.08.22)




ほぼ180度。脚を大きくひろげて座る。
ゆっくり上体を前に倒して、地面に肘をつけ、このまま10秒静止。
足の裏を揃えてすわりなおし、膝を地面につけ、そのまま上体を倒す。肘まで地面につくようにして、10秒。ゆっくり腹式呼吸。
身体の側面を意識しながら、左手で右のつまさきをつかむ。左右交互に三回。

柔軟のあいだ中、香里がずっと見てた。

サークル「くじういんぐ」さんから、夏コミ同人誌に依頼されたゲスト原稿を断ったお詫びとして描いた名雪である。
彼のテキストでは名雪は黒っぽい人格で描かれることが多いが、わたしにとっての名雪は、祐一という要素を除けばごく健全なイメージだ。
「陸上で鍛え上げられた太股、赤子のように瑞々しい肌、愛くるしい顔立ち」
という雰囲気である。祐一への想いで鬱々としている「名雪シナリオ以外の名雪」は前にも描いた。今度のは、相沢祐一との関係性を持たない、一個人としての名雪を描いてみた。
ところで、先の言葉はあるサイトにあった香里の名雪観だが、実に彼女の(いたる絵によらない)ビジュアルを言い表していると思う。

こういうポーズをとるとき、たいてい髪の毛が重力によっておおきく形を変える。
だが、それを素直に描くとこのキャラが名雪かどうかわからなくなる危険性がある。顔で描き分けができていれば問題はないが、そこまでの腕はないので、やはり髪型は原型を残しておく。額がおおきく見えている名雪。ぎりぎりで彼女と認識してもらえるとおもうがどうだろうか。

技巧としては肌のあちこちにハイライトを入れてみたり、影部に青をさすなどして肌の質感を出そうとしている。正直なところ、あまり効果的には使えてないが、いずれ自分のものにしたい。

















[タイトル] [もどる]