春待ちの日々

Best Friend

(2004.04.26)




浩平が消えた。
あの春の日以来、七瀬はひたすらに浩平を待っている。
その間に、かつての仇敵だった二人は友達になった。

なんの兆しもみえないまま彼を待って夏が過ぎるころ、七瀬が一度だけ弱音を吐いたことがある。
最近ようすがおかしいなとは思っていたが、それ以上に「あの七瀬」が弱気になっていることに内心おどろく広瀬。迷い惑う七瀬の言葉を黙って聞きながら、それが情けなくて、広瀬は我知らず右手で拳骨を作っていた。

親友として、やるべきことはひとつだった。


ええと、この右側のキツい表情したひとは、とてもそうは見えないと思いますが「ONE」においてかつて七瀬の仇敵であった広瀬真希であります。

先述のように、絵の舞台は浩平の帰還をまつ日々の夏。三ヶ月くらい経ったころでしょうか。

広瀬は話を聞いて同情もしますが「あの七瀬」が弱気になってるのが情けなくて右手で拳骨つくってます。話が終わった途端にこれで頸骨がへし折れそうな勢いの打ち下ろしの右が七瀬頭部に炸裂。七瀬は気合いを入れなおす・・・とゆーよーな感じ。

脇にはまる人が多いと言われるこの葉鍵系二次創作業界の中でも、ことさらにマイナーなのがこの広瀬真希だと思います。で、彼女一点張りといういばらの道を突き進んでいるのが「まこみし文庫」以来のおつき合いであるもりたとおるさん。「まこみし」の挿絵を巡るやりとりや、チャットなどでおつき合いがあったり、以前にもお絵描き掲示板絵として広瀬真希の絵を描いて贈答したこともある方です。
先のお絵描き掲示板絵がやや不出来だったこともあり、いつかちゃんとした広瀬の絵を描いて贈りますと約束してあったのですが「ちゃんとした」というあたりが大きく逸れて、御覧の通りの大暴投となりました。

ですが、私にとって広瀬の出番といえば、こういうタイミングこそが一番ふさわしいと思うのです。
七瀬は感情的であるがゆえに、ともすればONEのどのヒロインよりも脆く不安定と言えるかもしれません。その七瀬を支える親友の位置に広瀬がいてこそ、彼女は一年という時間、しかもあてのない帰還を待てたのだと思います。

転校生である七瀬にとって頼れる知人はほとんどいません。瑞佳とは多少縁があるようですが、幼なじみの瑞佳ですら浩平のことを忘れているというショックに加えて、瑞佳は浩平の影が近すぎます。どちらにしても彼女に相談することはできなかったでしょう。

そんな七瀬と広瀬が友達になったのはささいなことがきっかけだったと思います。でも、自分を偽ることなく飾ることの無くなった七瀬を広瀬は認めて友達になり、事情は詳しく分からないまでもこうして相談にのったりしたのではないでしょうか。
小説版や原作のラスト前で、広瀬と七瀬が友達になっていることが描かれます。いきなりの展開でプレイヤーは驚きますが、あの一年の間、七瀬と広瀬はこうして信頼関係を築いていったのかもしれません。



製作環境:PowerMac G4 450・WACOM FAVO・Painter7

それにしても、広瀬の印象がまた随分とキツくなってます。
ただ、この構図このテーマにいたる絵顔はどうしても合わないと判断してのことですが、ちょっとやりすぎな気も・・・。別人ですかね。

絵として悩んだのが色でしたが、けっきょく二人の髪の色である青と緑でうまくまとまりました。
夏の雰囲気がちょうどいい感じでもあります。

















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