彼女が求めていた「探しもの」。
それが見つかったとき、しかし祐一には、すでに愛する人がいた。
「ボクのこと、わすれてください」
とも言わず、あゆは祐一のもとを去る。
そして、ひとかけらの奇跡の権能を、自分のためではなく、祐一の幸せのために捧げる。
さよなら。
大好きだよ。
(2001.01.03 wed)
美しい愚かさ
もし、あゆシナリオと栞シナリオが同時に進行していたら・・・と考えていたことがあった。
しかし、あゆは、最後に一度だけ祐一に会う。 「祐一君が、ボクのことを、わすれますように」 あゆは、彼の記憶を消していく。7年前の事故のことも、いまのあゆとのことも、全て。それは、あゆの持てる奇跡の一部としてはたらく。
栞が回復してから初めての冬。
祐一は我知らず、涙を流していた。
こんな話もできただろう。
ところで、ドリームキャスト版では「天野美汐」の声をあてていた坂本真綾の歌で「光の中へ」という曲がある。
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