不条理なほどの、圧倒的な破壊力で、街を破壊する紅い天使。 何もかも白く埋め尽くしてくれる、白い雪。 大魔王を倒した後、サイザーは、贖罪の道を歩む。 わたしは、このサイザーというキャラクターを、こよなく愛している。 わが子の棺に取りすがって哭く母親の肩に手を置いて、彼女は騙されていたんです、彼女が悪いわけではないのです、などととても言えない。大鎌で、愛娘を五体バラバラにされた老父に、大魔王の血がそうさせたのです、殺戮が楽しくてやめられなくなるそうですが、それもこれも魔族のせいです、彼女を許してやってください、などと気安く語ることなど無理だ。 ハーメルンのバイオリン弾き、ギャグ漫画でなかったら、大変な作品になるところである。
最近はサイザーの絵を描こうと思っても、連載でのオカリナの事がひっかかって、どうしても泣き顔しか思い浮かべられません。そのまま描くのは来月号を見てからにするとして、今はドラマではなく、絵画としてのサイザーを一枚描いておこうと思いました。 降りしきる雪をかきわけて飛翔する天使、という絵。 不思議な話ですが、髪でお尻を隠した絵も描いてみましたら、絵が狂って見えるのです。 「やはり、お尻を出すのは基本かっ!」 疑問に思ったら、指で隠してみてください。絵がだれます。 羽根を加えたときに、突然きがつきました。 「はっ これは森永エンゼルパイのマーク!?」 タイトルに使う時、「このホームページは森永乳業とは一切関係ありません」とか書こうかと思いましたが、黙ってれば分からないですよね。 CGをはじめて一年、この絵がひとつの区切りになりそうです。 案内の下に、作画サイズの画像を。 |