黄金の心

memory

(990710sat)






この身が朽ちるまで、この子を愛そう。

生命が尽きるまで、この子を支えよう。

わたしは、この子によって生まれ変わり、

わたしは、この子によって破壊と殺戮の世界から抜け出すことができた。

この身が朽ちるまで、この子を愛そう。

生命が尽きるまで、この子を支えよう。

わたしにとって、この子こそ、生命を捨ててでも、護って甲斐のある宝。




ちかごろは、もう、すっかりオカリナに心が近くなっていて、この絵などは、一時期のパンドラ様をしのぐ勢いです。
なにがって、思い入れですよ、思い入れ。
死の間際、砕けていく体をサイザーに抱かれたとき、オカリナの心には、一瞬むかしの記憶がよみがえったと思います。まだ小さかったサイザーを、こうやって抱いていた記憶が。

オカリナのこの絵は、たぶん「子守歌」のパンドラへの嫉妬です。
私の中のオカリナが嫉妬したのです。絵の中のパンドラに。
それは、強い強い嫉妬でした。
オカリナは、すでに死んでいましたから。


制作環境:Macintosh Performa 5440(88MB)・Painter4.0・Photodeluxe・WacomArtPad2

宮崎駿さんが定着させたと思うのですが、鉛筆線に透明水彩で着色という、ラフな感じの絵があります。リアルに描き込むだけが立派な絵というわけではなく、表現したいテーマや、絵の内容によっては、ラフな描画法のほうが、完成度が高くなるわけですね。
今回は、そんな感じで、主線を残しました。




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