妖鳳の兵を率いて、サイザーが天を駆ける。 敵軍に相対する最前線に踊りだし、拮抗する戦力比を、一気にひっくり返すべく、サイザーは一騎当千と言われるワルキューレを召還した。 「うおおーっ 目の正月ーっ」 「眼福、眼福ーっ」 笛の音に合わせ、ゆらめく陽炎のように、ワルキューレがサイザーの背後から現れる。勝利を確信してか、後方の部隊までもが前線になだれ込んできた。 「援護に来たぞーっ」 「やめんか、貴様らーっ」 「? なんだ、オカリナ。その重そうな風呂敷は」 「え、いえ、なんでもありません。あははは」 がんばれオカリナ。サイザーが恥じらいの心を知るまでの辛抱だ。
だったら、ワルキューレを呼ぶとき、ちらっとライエルを見て「やっぱり、やめる」と赤くなった顔をそらすシーンとか欲しかったですな、渡辺センセー。 今回の絵(というかエピソード)は、まだ妖鳳王だったころのサイザーの話です。のんきな兵士どもですなあ。
腰のところで、ややひねりがあるので、下腹部の面取りに、やや苦労しました。
線画が出来たときは、主線が太かったので、エアブラシや消しゴムで細く修正しました。主線を無くしてしまっても良かったのですが、背景と溶け込んでしまいそうだったので、このままに。 最後に、水彩で、背景の象徴である緑色を、全体に薄く塗り、人物と背景の違和感を無くします。その上で、人体の光の当たる位置のみ、色を消していきます。 あとは、もう適当にジャカジャカ描くだけです。 案内のしたに、ほぼ作画サイズを。 |