day by day         caution! 340k over
この憎しみは、この憤りは、

そしてこの、ひねりつぶされるような胸の痛みは
 
day by day

(980817mon)




もはや取り乱したりしない。

崩れるようにベッドに戻って、ハーメルを抱き締めながら泣くこともない。

膝から下が無くなったような喪失感で、その場に座り込んだりもしない。

この幸せな錯覚は、もう、何度も見たこと。

この残酷な幻影は、もう、幾度となく繰り返したこと。

見えない血と、見えない涙が、それでも胸からこぼれている。




このシチュエーションを、演出である、ととらえる人がほとんどであると思う。経験したことのある人間ならわかると思うが、こういうことは、実際にある。


この種の苦しみは、時として死に勝る。いっそ狂うことができたら、どれほど救われるだろう。死ぬことも狂うこともできないという苦しみ。そして途方もない喪失感が、ふたたび蘇る。唐突に、身体中の骨が抜かれてしまったような感触。胸の中にあったものが、無くなってしまった、触れるかと思うほど確かな感触。身体中が震える。舌を噛み切りそうになる。理不尽でも何でも良いから、何かを徹底的に憎み糾弾したくなる。その憎悪が激しく苛烈であるほど、「愛していた」という偽りの実感が、心をかりそめに満たしてくれる。

消える影を狂おしいほどに見つめながら、消えるな消えるな、と祈る。消えてしまっても眼を離すことができない。眼を離せないまま、嗚咽がもれる。ううううう、と歯のすきまから胸の奥の絶叫を漏らす。手近なものに食いつく。カーテンでも布団でも、食いちぎる。自分の胸の中心に爪をたてて、のたうちまわる。

愛するものを奪われて、こういう経験をしたことのある人は、この絵を見ることが辛いだろう。
 
 

Macintosh Performa 5440(88MB)・Painter4.0・Photodeluxe1.0・WacomArtPad2

この作品は、現時点の画力では描き切れないと判断していましたが、どうしても描きたくなってしまい、出発しました。他にあったネタを退けてまで始めたのは、あせりなのかもしれません。

今回は、かつてから言われていたBGMを募集してみました。

ユーミンの「残暑」、Xの「Forever Love」、いろいろ教えていただきましたが、一番たまらなかったのは、山崎まさよしの「One more time, One more chance 」でした。でもこれは歌の方がパワーがあって、絵が負けます。エスカフローネのサントラの3に収録されている「光の中へ(坂本真綾)」もいいのですが、いまひとつしっくりきません。ひきつづきBGMを募ります。




[もどる]