ドルドレイ攻略の後、ガッツはグリフィスのもとを離れる。
そして生け贄の狂宴。彼は怨念の復讐鬼となって、グリフィスを追う。
どれほどの不幸がそこにあったとて、わたしは嫉妬する。
彼は、憎いものを憎むことができる。
憎いものは、醜く、いかにも悪魔の側の存在であり、憎むべきものと見ることが容易なものばかりである。
そして、それを打ち殺すことができる。
どれほどの苦悩がそこにあったとて、わたしは、彼に嫉妬する。
しろやぎさんの「絵置き場」2000ヒットを記念して、贈った絵です。
コミックス7〜8巻をまたぐ、ドルドレイ攻略戦を描きました。
しかし、このテーマ、構図なら、原作者の方が絶対うまく描きますよね。
コミックスで既に存在しているワンシーンを描いても、つまらないものです。
むしろ、ストーリーの隙間を埋めるようなエピソードを想定し、絵にすることこそ、パロディの面白みや価値があるのでしょう。(ハーメルンは、これがやりやすい)
しかし、ベルセルクは御存知のとおり、実にゆるぎのないストーリーで進んでいます。
これでは、隙間を狙う余地などありませんね。
製作環境:Macintosh Performa 5440(88MB)・Painter4.0・Photodeluxe1.0・WacomArtPad2
馬の方が迫力が出てしまいました。
人物は、なんとか骨から描けますが、馬の骨は、まったくわからないので、写真をもとに描きます。
ガッツの鎧、衣服は、まず好きなように色をのせていきます。赤いマント、紫の鎧、緑のズボン、青い剣と、この時点では凄まじく派手なガッツです。
これに透明水彩の太筆で、上から薄いオレンジを塗りこんでいきます。これで、色調が整います。
加えて、背景を合成するとき、人馬の方をフィルター処理し、幽霊のように、やや背景が透けて見えるようにし、砂塵の舞う荒野を描きます。人馬の方にも背景が混じるので、合成特有の違和感が減少するわけです。
さらにこの絵では、ふっとい主線を修正して、細く仕上げました。荒々しい絵は、逆にディティールを描きこんだ方が迫力がでることもあるようです。
案内の下に、遠慮のない作画サイズ画像を掲載しておきます。
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