バーチャルVTパイロット・鉄子

tetuko + dual pistol

(2004.08.04)








2004年8月現在、鉄子少尉の救出作戦の成否は報告されていない。


4月12日の孟昌河攻防戦において、ブレード(軽量級VT)でビヒモス(敵重VT)を相打ちに落とした後、脱出機構のトラブルによって彼女はLIA(戦闘中行方不明)となった。
およそKIA(戦闘中に死亡)と判断されうる状況だったが、後に鉄子が生存していることが報告される。彼女は、撃破された後に、海市島軍と並ぶ敵戦力であるゲリラ組織「ライトブラザーズ」によって拘束、洗脳を受け、敵軍のVTパイロットとして徴用されていたのだ。
彼女が洗脳の被検体としてゲリラ集団に身を置き、戦いに明け暮れる姿は、戦地で幾度か目撃されている。

そして、環太平洋機構の命令とは関係のないところで、救出作戦「ラプンツェル」の実行部隊が組織された。
かつて轡(くつわ)をならべた兵士が、愛機を駆って橋頭堡に立つ。
戦線の向こうに回った、彼女を救うために。


密林地帯において始まった小戦力同士のぶつかり合い。その中において、ほぼ無傷で救出部隊を蹴散らす鉄子の乗騎「イエロージャケット」
その機影を捉えたディサイダーのパイロットが叫ぶ。

「鉄子ちゃん…!?」

イエロージャケットの動きが、一瞬、止まった。

「誰か…呼んだ…気が…」



これからの展開に目が離せないっっ!!
と思ってからすでに四ヶ月が過ぎんとしています。いいかげんドライアイ気味な「鉄子救出部隊顛末記」バーチャルVTパイロット鉄子の部屋)ですが、いささか焦(じ)れてきたので絵を描いて寄せてみました。

絵は、先述のようにゲリラ集団に洗脳され、VTパイロットとして敵軍に徴用されてしまった鉄子さんです。
素の鉄子さんに対してこちらは「黒鉄子」とか「裏鉄子」とか言われ、一部マニアの快楽神経を撫で擦っているとか。いや私のですが。

その裏鉄子さんを描いてみたのですが、はっきり言って、オリジナルの方が数段カワイイという、やや敗北感のある絵になってしまいました。
クールでバイオレンスなイメージで固めてしまい、本来のイメージから逸脱したかと思いましたが、本人さんは喜んでくださってるようなのでよしとします。

以前に描いた絵と対を成すものとしたため、やはり拳銃によるアクションポーズ。この姿勢は正面への対面積を小さくできますが、上半身をおもいっきりひねっているので、このまま拳銃を取り回すためには強靱な足腰と柔軟さが必要でしょう。ほんとは左武器の射線に目線が行っているはずですが、表情をみせるために顔を上げてもらってます。かなり無責任なポーズです。


背景に使ったのは、ライトブラザーズでの彼女の乗機(騎)であり「イエロージャケット」と呼ばれる脚部のラインが美しいVT。
ただ画像はあったものの、大戦以後の機体は重量、全高、全幅、エンジンなど不明なままで「UNKNOWN」のオンパレードです。こればっかりはどうしようもありませんが、逆にそのデータの不鮮明具合がゲリラらしいとも言えます。

手前に張り出したブーツのつま先が文字で隠れてしまうのが残念だったので、文字なしバージョンものせてみました。



こうしてみると思うのですが、人体の作るラインが美しい漢字のようになっているのが好ましいです。いや、とくに何て言う字でもないんですが。

裏鉄子さんは脱出の失敗で失った(と思われる)髪とか、三点リード(…ってやつ)の不思議少女喋りとか、包帯フェチ好きしそうな腕の布とか記号がまんべんなく装備されていますが、いちばんのポイントはやはり「破れた服」かと思います。
ほら、なんかこう、このノースリーブっぽい破れ具合とか、そこから露出する細い肩とか、戦闘ポーズだからこそわかる華奢にみえてその実ひきしまっている上半身とか、美しい脇の下とかうつくしいわきのしたとかうつくしーわきのしたっとかっ!

あと、ぺったんこな胸も素晴らしいです。

こんなことを書いてると胸を気にしてる彼女に撃ち殺されると思いますが、そしてメールで彼女の教官とやりとりしてるうちに何度もチェーンガンで射殺されたりしてますが、はい、ええ、もう、かまいません。

この絵をふくめ最近更新されたこちら「幕間の雑談」でも、ふたりそろってぺたんこです。見てるとこころが和みますね。


絵を描いてるうちにすっかりファンになってしまいましたが、残念ながら2004年8月現在うちの回線はISDNなので、彼女が主戦場としている鉄騎大戦への参戦は当分お預け。この通信速度では、たぶんVTの操縦どころか起動シークエンスもできません。とても残念ですが、また違った形で「バーチャルVTパイロット鉄子」の応援は続けていくつもりです。


今度はまた違った切り口で、鉄子さんの絵を描こうと思っていますので、乞う御期待です。
















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