「水面の宇宙」

watermalk
- starlight shadow -

(finished : 2005.11.14)
( upload : 2006.10.22)








夏川の水の早さの涼しかり







2005年11月という、入水自殺のオープンシーズンに更新した夜想曲のトップページ用絵です。

公開した直後にいろいろ反応とかいただけたのですが、「死体かとおもった」「リスカだと思った」「自殺にしか見えん」等、おおむね寒々しいものが多く、唯一あたたかみのある感想と言えば「背中のスキ間がすき」という、非常に微妙な温度の(暖かいんですけど! いちおう暖かいんですけど!!)もの一点のみ。

天野としては「夜想曲」の黒背景ネタとして、夜の川面が真っ黒に見える情景を応用し、ただ単に暗めでキレイな絵が描きたかっただけで、べつにリスカとか自殺を描こうと思ったわけではないんですが・・・。たしかに弁解の余地はないかもしれません。こうして改めて、メイドさんの顔色とか見る限り、どうみても死体です。本当にありがとうございました。

設定としては、夏のあつい夜に涼みに来たメイドさん的な感じだったんですが。やっぱ夏までとっておくべきでしたね・・・。せめて明るい絵にしたくて、水面に星(すばる)を合わせてみました。最初は月明かり程度と考えていて、タイトルも「moonlight shadow」だったんですが、月だと水面に映すには強すぎるので。ホントは、銀河中心(北極星)を波紋の位置に合わせて、同心円状に星が回転する長時間露光の写真を合わせたかったんですが、いいサイズの素材がありませんでした。このときいろんな素材を探していたんですが、一角獣座の薔薇星雲とか、こう、水中に血液が流れ出てるみたいな色合いの天体写真を合わせたら、いっそそっちのイメージでイイ感じにまとまるなあ、と危険な誘惑があったことは内緒です。


あと、トップ絵としての使用時には、例によって、製作過程の一時保存画像を公開してました。
この草を一本一本描くのは、実はすごく楽しいのですが、やはり「>7」か「>8」あたりのように白黒の方が似合う描き方でした。カラーにするなら、草を一群ととらえた別の塗り方の方がそれっぽかったなと思います。いや、半年も寝かせておくといろいろ気がつきますな。

>2>3>4>5>6>7>8>9>10完成+1
















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