己を縛る闇の宿命

cursedness

(2002.12.16 mon)


ある種の宗教の儀式は、精神統一のための過程である。
もしくは、特定の精神状態を自動的にセットし、ゆるぎなく補定するための行程だ。

儀式によって胸中にもたらそうとするそれは、神に祈るときの、清い精神状態かもしれない。
あるいは、雑念を払った無我の境地かもしれない。

そして、与えられた使命を果たすべく戦士と化すための、思考停止なのかもしれない。



シエルが自らの身体に施すペイントの術式は、そのためのプロセスであり、己を縛る闇の宿命をも象徴している。
装飾を終え、そして、十字を刻んだ装束が、彼女の柔らかなこころを縛り上げた。

かすかな憂悶のあと、彼女は自ら戦士の仮面を被る。
遠野志貴を殺すために。




ずいぶん前ですが「月姫」をやりました。
先読みしない性格なので、謎が明かされるときのショックが全部直撃弾で、もうたまりません。
そして、どのキャラも魅力的なのですが、翡翠ちゃんは狙われすぎで、琥珀さんはストーリーがわたし好みすぎ、秋葉は妹キャラとして萌えすぎで、アルクェイドは強すぎます。ああん(悶え)。そのなかで、実に素直にガツンと来たのが、やはりシエル先輩でした。もう、何もかも制服も眼鏡も性格も使命も裏事情もなにもかも丸呑みにしてシエル先輩激萌えです。
ひかれた理由は、あるいは、月姫のなかで「学園もの」としての安息感をもっていたのが、彼女だったからかもしれません。(さっちんは、ちょっと、その。秋葉シナリオにおけるアテ馬みたいだったし)シエル先輩との茶室でのくつろぎは、とてもホッとした憶えがあります。

でもたぶん、一番彼女に引かれたのは、最初にやったアルクェイド編のラスト直前の台詞。

「はい。わたしも夢みたいでした」

これだったのでしょう。
どうしようもなく、いまさら足掻くこともできず、大切なものが失われてしまう予感。
自分はアルクェイドを愛しているのに、シエル先輩と戦わないですむよう何とかならないのか、という欲張りな想いが抑えきれなくなる台詞です。



製作環境:PowerMac G4 450・WACOM FAVO・Painter7

適度に筋肉がついた女性の腕、というのを描こうと思ったのですが、資料もなく、なんとか空想で描いてみた挙げ句に、ほとんどペイントで陰影を潰してしまいました。
ところでクリスチャンの正式な服装に、女性が肩を露出させるようなものはあり得ないはずですが、シエル先輩のあれは、すると自前でしょうかね。















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