990930thu
久しぶりに月琴を弾く。
ビデオの音声を頼りに、月琴の二弦と三弦(ドと、低いソ)を合わせてみる。
そして、ビデオで説明されていたように、弦を押さえ、音程を出す練習をしてみた。
拡大図
とりあえず、一弦・二弦で、ドレミファソラシドが弾けるようになった。
指さえ慣れてくれば、意外に簡単である。
調子に乗って「キラキラ星」を演奏してみる。
「ドードーソーソーラーラーソー」(きーらーきーらーひーかーるー♪)
弾けた。
「ファーファーミーミーレーレードー」(おーそーらーのーほーしーよー♪)
おお、弾ける弾ける。
楽譜をドレミファソラシドに書き直せば、なんでも弾けるような気分である。
「これなら「今日もどこかでデビルマン」とか弾けるかなあ」
そんなことを考えて、今日は休んだ。
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990929wed
井上喜久子さんは、宝石のような声をもっている。その歌も、すでに宝石だ。
「笑わないでね。今日もわたし、また思った。
正直や、素直が、なんてすてきだろうって・・・」
いい歌だ。
井上喜久子さんの「1ミリの心配も・・・」である。
この一曲の持つエネルギーだけで、CGが20枚くらい描けそうだ。
国際井上喜久子効果測定委員会会員である某氏の測定によると、
最新のアルバム「ぼくらのベストだ、お姉ちゃん!」のCD一枚で、
寝言日記10年分のエネルギーが検出されている。
細かいことはともかく、通勤時や絵を描くときなど、井上喜久子さんの歌に、ずいぶんと励まされたり、慰められたりすることがある。出会ってからは、まだ一年にも満たないが、この人のCDのおかげで、とても助かっているのは事実だ。
井上喜久子さんは、宝石のような声をもっている。その歌も、すでに宝石だ。
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990928tue
アンケート
100人の人にききました。
設問:
あなたは、井上喜久子さんのことを、出しているCDはすべて集めるべきであり、暇さえあれば、とにかくCDプレイヤーを回しっぱなしにして、歌やトークを聞き続けるべき、素晴らしい声優さんだと思いますか。
結果:
思う・・・・100%
思わない・・ 0%
ご協力ありがとうございました。
アンケート参加者内訳
天野拓美(職業:書店員)
あまのたくみ(職業:絵描き)
Takumi amano(職業:寝言日記執筆)
天野たくみ(職業:ムーン・ギタリスト(見習い))
あまの拓美(職業:しあわせ探す旅人のようなもの)
アマノタクミ(職業:井上喜久子さんを影でこそこそ応援する会会員。会員ナンバー0000000001)
あまのさん(職業:井上喜久子さんのCDを、とにかく毎日聴く会会員。会員ナンバー0000000001)
以下略
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990926holy
〜 990927mon(二日分)
コミック担当、兼、店長の任に就いて、一週間が経過した。
ひとまず全体の流れを経験できたと思う。
仕事量が、処理能力の限界に迫るも、業務の習熟度が上がってきたお陰で、それほど大変ではなくなってきた。
ともあれ、今日は嬉しいお休みである。
のんびりと、この一週間の日記を読み返してみた。
悲愴感が漂っている。
まるで、長時間はたらいた後で日記を書くとどうなるかという、実験結果だ。
無意識にギャグを織り込もうとする癖が、さらに、ものがなしさを助長している。
昨日考えたことを忘れてしまっても、人間、生きていくことはできる。
でも、私は日記をつけて、誰もが通過しているはずなのに、忙しくて忘れてしまう日々のささやかな思い出を、記録する。そして、あとで読み返してクスクス笑う。
これは私の「余裕」である。
ぷっちんプリンを「ぷっちん」して食べるような、そんな余裕だ。
忙しい日もあるかも知れない。だが、
◯月◯日「今日は、忙しくて大変だった」
◯月◯日「今日は、忙しくて死ぬほど大変だった」
◯月◯日「今日は、ものすごく忙しくて死ぬほど大変だった」
などという日記に、読み返す価値はないだろう。
楽しいことがあって、面白いことを考えた証(あかし)として、寝言日記は続く。
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990925sat
突っ込み方について。
突っ込みとは、ぼけ側と突っ込み側が明確に区別された状態で、ぼけ側の発した「ぼけ」が、その意味を聴衆に理解された直後から、彼らが適切な突っ込みを見いだす直前までの、わずかな空白の時間帯に、およそ真にぼけ側の意図を理解していなければ、到底、吐きえない真実を指摘する行為を言う。
この際、一般的なポーズとして、突っ込み側が、右手(ぼけ側の位置によって左手になる場合もある)の甲で、二度ほど、ぼけ側の肩部から胸部にかけての部位を叩きながら「おいおい」などと声をかける行動が上げられる。
このとき、突っ込む右手の速度によって、ぼけ側身体が受ける衝撃の強さが変化する。
肉眼で捕捉可能な低速度であった場合、衣服などに守られることもあり、ほとんどの場合、身体へのダメージはない。
右手の手指先端の速度が時速300キロを越えた場合、鎖骨から肩胛骨、場合によっては脊椎を経由して脳にまで衝撃が達し、肩関節脱臼、鎖骨の粉砕骨折、あるいは、一時的な脳障害を起こし、行動不能になる。
この打撃の速度が音速を超えた場合、接触時の衝撃により、ぼけ側は後方に吹き飛ばされ、その後で打撃音が響くことになる。場合によっては、ぼけ側は死に至る。
右手自体が、つっこむ際に光速を越えた場合、光行差により、周囲の空間が虹のようなスペクトル偏光を起こし、同時に空気がプラズマ化。右手全体が淡い炎に包まれ、局地的に時間が止まる。
ところでこの突っ込みを受けた場合、ぼけ側は、ほぼ確実に死んでいると考えられる。
連日もうろうとした頭で日記を書いているので、自分でも何を書いているのか、すでに不明である。
面白いかどうかは、さらに謎なので、
「おいおい♪(声:井上喜久子)」
と、優しく優しく、突っ込んで欲しいものだ。
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990924fri
昨日の日記の事情と心情を書こうとした場合、テキストで1メガほどになりそうなので、何もなかったことにして、今日の日記を更新する。
今日は、14時間で一日の仕事が終わった。
三日目(木曜は休日)にして、いきなり四時間もの時間短縮に成功する。
これは凄い。
一日四時間短縮という、このペースでいけば、来週には、二時間で仕事が終わるようになる。
やがては、会社に着いた時には、すでに仕事が完了している、ということになるのだ。
すごい。
我ながら感動する。
なんだか、まるで夢のようだ。
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990923thu
うふふふふふ。
うふぁひゃひゃひゃひゃひゃ。
あはは。あははははははははは。
うは。うはは。うははははははは。
9/23の更新は、少々の間、延期します。
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990922wed
書店、それは誰もが憧れる、神秘と混沌の世界。
コミック担当者就任2日目にして、すごい商品が入荷してきた。
「ああっ女神さまっ 19巻」と
「まもって守護月天 10巻」である。
単品でも、ある種の人間の心を十分くすぐるのに、それが二点同時発売だ。
これに「AIが止まらない!」の愛蔵版などが出ていたら完璧である。(なにがだ)
コミック担当者としての楽しみは、やはり女神さまと守護月天を並べて陳列することだろう。
普段は出版社が違うので、分類上、この二点が並ぶことはない。
だが、同時発売ゆえに、今日だけは、新刊台上で並列できるのだ。
夢の競演である。
ジャングル大帝とライオンキングが同時上映するのとはわけが違う。むしろペギラとチャンドラーが一緒に東京湾に上陸するような感動と言えるだろう。
とにかく、一番良い場所に並べてみる。
160人のベルダンディが山積みだ。その横には、やはりシャオリン(漢字が出ない)がうずたかく積まれている。壮観だ。
レジにいると、両方を持ってくるお客様が、思った以上に多いので、ついニコニコしてしまった。
コミックという商品には、かつて担当していたコンピュータ書や、ビジネス書にはない、愛着がある。
小さい頃から慣れ親しんできたのだ。当然だろう。
商品陳列や、補充注文など、商品棚に手を入れるのが、これほど楽しく感じる担当は初めてだ。
慣れていないせいもあって、必要な仕事を完了するまでに時間はかかるが、ぜんぜん苦ではない。
私は再度、拳を握りしめて呟いた。
「一日の仕事は、18時間以内に終わるように努力しよう!」
誓いの言葉とともに、朝日が昇る。
帰宅は早朝だった。
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990921tue
実は今日から職場が変わった。転勤である。
今までより大きな書店で、店長を勤めることになった。
そして担当は、コミックである。初めてのコミック担当だ。
中部地方でも、屈指のコミック売場である。広さも物量も相当なものだ。店長との兼任は、はっきり言って、ぬるくはない。
周りからも、コミック担当の経験者が、荷馬車に揺られて市場へ売られる可愛い子牛を見るような目つきで「がんばってね・・・。たいへんだよ・・・。」と激励してくれた。
ところが、彼らの心配とは裏腹に、私の心は弾んでいる。
コミック担当者である。
コミック触りたい放題である。
コミックの勉強も、し放題で、時間さえあれば読み放題なのだ。
コミックのことを理解し、在庫を確保、陳列、販売し、確実に実績を上げるのが仕事である。
どうだ、うらやましいだろう! と言いたいくらいの仕事である。
思えば幼少の頃より、親から「マンガ(コミック)ばかり読んでいるんじゃない」と叱られたことが何度もあった。
ところが、いまや、そのコミックの知識が、仕事の支えになっているのだ。
コミックを読みつづけてきて、本当に良かったと思う。
もしかしたらこれは、幼い頃から、こうなることを予測しての、無意識の頭脳作戦(矛盾)だったのかも知れない。
あらためて、自分の底知れない先見の明に感嘆した。
今日の仕事が終わって帰途につく。
この仕事は面白い。
確かな手応えとともに、私は拳を固めて、当面の具体的な目標を決意した。
「よーし、今年と来年は、入院しないでのりきるぞーっ」
帰宅は深夜だった。
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990919holy
〜 990920mon(二日分)
月琴を弾くのに、いろいろ手間取っている。
全17ページの月琴演奏法(中国語)説明書の読解を断念した。
しかし、さる筋から、日本語で書かれた説明書を、一枚だけ入手することに成功する。
これのおかげで、チューニングすべき音程がわかった。
月琴はネックを左手で構えたとき、三本の弦を、下から順に、一弦、二弦、三弦と呼称する。それぞれ、
一弦は、G
二弦は、D1
三弦は、G1
に合わせるのだ。
GとかDが何のことか、さっぱりわからない自分に気がつくまでに、四秒ほどかかった。
その日は、すぐ寝た。
月琴の演奏説明ビデオがあるというので、中国屋楽器店から取り寄せた。
さっそく月琴片手に再生してみる。
電話で話しをした店のオヤジさん(たぶん在日中国人さん)が出てきて、中国なまりの日本語で、実演してくれたが
「ニイハオ♪ わらしニポンで中国の楽器うてる陳博士あるよ」
とは言わなかった。
期待していたが、オヤジさんは普通に喋っていた。(国際的偏見だ)
ビデオは主に、チューニングのやり方と、音階の付け方の実演である。そのあと一曲披露してエンドタイトルが出る。
ド素人に、これで何を分かれというのだ
と思ったが、少なくともチューニングのことは分かった。あとは追い追い、理解していこう。
一弦は、G。これはソの音である。
二弦は、D1。これは、ドの音。
三弦は、G1。1オクターブ低い、ソの音である。
ちょっとまて、きのう買ってきた「はやわかり楽譜の読み方(日東書院)」によると、たしかDはレのはずではないかと思いつつ、ビデオをもう一度、再生する。やはり、二弦はドとして、ビデオは進んでいる。
「最近、日本の「ヨコハマ買い出し紀行」というマンガの中でも、主人公が弾いてます」
オヤジさんの語りを聞きながら、しばし悩むが、ビデオの方についていくことにする。二弦は、ドだ。(決定)
あらためて、ビデオを観る。オヤジさんは、当たり前のように、数回音を出しただけでチューニングを完了してしまうが、こちらはそれどころではない。何度もビデオを巻き戻しては、耳で、音程を合わせようとする。
「これがソ、これがド、これが低いソ」と言われても、聞き分けるだけの耳は持ち合わせていないのだ。
ピッチパイプをよく見てみると、G・ソという笛がある。なるほど、これが一弦なのだと分かったので、とにかく、ソの笛を吹きながら、音を合わせ、一弦だけはチューニングができるようになった。
一歩前進である。
百歩ほど進めたら、人に聴かせられるだろうか。
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990918sat
先日の日記について。
一部の人からは喝采を浴びたが、それでも、こころなしか、お客さんが退いてしまった感もある。
なまじ、×××××などという表記を用いたのがいけなかったのかも知れない。隠したせいで、とんでもないアレを想像されてしまった方には、申し訳ない次第だ。
実際には、他愛もない、微笑ましい会話であったことを白状しておく。
聞いただけで、北朝鮮へ亡命したくなるような着せ替えネタだったわけではない。
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990917fri
著者注:この日記は、とくに今日の日記は、間違いなく寝言です。その内容において紹介される人物、その趣味、嗜好、言動は、事実とは、いっさい、まったく、ものすごく関係ありません。
きっかけは、ささいなことだった。
「ヨコハマ買い出し紀行の「着せ替え」があったら、楽しいなあ」
と わたし 誰かがいった。
この場合の着せ替えというのは、アクションドールではなく、紙に印刷されたキャラクターを切り取り、同様に印刷された衣装を合わせる、昔ながらの素朴な遊びだ。少女マンガや幼年雑誌には、けっこう、この手の付録があったように覚えている。
ちょうど今、チャイナ服を着たアルファさんとココネさんの絵を描いていたので、バリエーションを増やせば、レイアース2巻末付録みたいなことが、できるかもしれない。
ネット上で公開すれば、プリントアウトして、誰でも気軽に楽しめるというものだ。
「きせかえココネちゃん」
聞いていた友人がすかさず突っ込む。
「人前だとヤバイひとになるから、お家でこっそり遊んでね! とか注意書きがいるな」
「いやいや、せっかく作るなら、喫茶店かどこかのオフ会で公開したとき、
みんなで「ごくっ」と唾を飲みそうなヤツ
をつくりましょう。で、そのあと、狂ったようにみんなで着せ替えをする、と。」
「うをー! アルファさんにガーダーベルトをつけるんじゃー!! とか、ああ、目に浮かぶ」
「まずは、オーソドックスな所から攻めていきましょう。
カフェアルファの正装、ムサシノ運送の制服、その外着、水着ですか」
「看護婦さん」
「おお、さすが。いきなり本質を突く方向性が・・・」
「すっちー、巫女さん」
「ウェイトレスさん、メイドさん、メガネ、ウェディングドレス」
「サンバのコスチューム、ピンクハウス」
「体操服、バニーガール」
「黒い××××××、男物の×××××」
「××××××」
「×××××、××××」
その他、とても公の場ではテキストに出来ないような会話をしながら、どんどんネタが煮詰まっていく。
「これにオプションで吹き出しもつけましょう。」
「「どうかな、似合う?」とか」
「「×××××××」とか」
「「××××って××××のね」とか」
もはや、とても公の場ではテキストに出来ないような台詞を言い合いながら、さらにネタが煮詰まる。
「おお、これなら、服と吹き出しの組み合わせで、いくらでもヤバくできるとゆー素晴らしいシステムを導入した、必要以上に新しい着せ替えが誕生しそうだ!」
全体像が見えたところで、我々は拳を握りしめて、お互いを燃えたぎる眼光で見つめた。
「これは開発が急がれますね、教授!」
「うむ! さっそく男心をくすぐるアイテム、セリフ、シチュエーションの資料を集めるのぢゃ!!」
興奮が冷めるまでに、30分を要した。
結局我々は、社会的な立場を失うという恐怖にすくみ、この計画を断念せざるをえなかった。
残念な話である。だがいつか、我々にかわり、この計画を完遂せしめる馬鹿野郎が現れる日のことを、信じ、待つとしよう。
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990916thu
月琴のいきさつを日記にしたのには、わけがある。
「ヨコハマ買い出し紀行」原作を読んだり、CDやビデオで、その音楽世界(ゴンチチの世界かも)を好きになった人は、一度は月琴を弾いてみたいと思うだろう。だが楽器のたしなみのない人にとって、実際それが可能かどうかは、わからないのだ。
なら自分が、立派に弾けるようになるまで(予定)の記録を、公開しようと思った。
楽器がわかる人には、かなりイライラするような展開が続くかと思う。ご容赦願いたい。
ところで、さっそくつまづいている。
チューニングがわからない。
チューニングというのは、弦の張り具合を調節し、それぞれの弦に、音の段階をつけることだ、と思う。
月琴の弦は、三本あった。
四本なら、ウクレレがある。六本ならギターだ。
だが、三本の弦というのは、珍しい、と思う。とりあえず買ってきたウクレレの本は、役に立たない。
ピッチパイプというギターのチューニングに使う笛(ギターの六本の弦に対応した音程が出る。400円くらい)も買ったが、そもそも、どの音に、どの弦を合わせるのかがわからないのだ。
今日のところはあきらめて、適当にペケペケと、つま弾いてみる。
月琴は、指やピックで弾くらしい。十円玉や、角をまるくした、厚いプラスチックでも、いい音がでる。弾くもので、音が変わるのも面白い。
いちばん敏感な一弦を、はじいた。
琴のような、響く弦の音が、空気に解けていく。弦といっしょに心も振動して、世界に広がっていくようだ。
これが、弦楽器の魅力かもしれない。「世界がひろがる」という話が、少しだけわかるような気がした。
月琴はいい音がする。これだけでも買って良かったな、と思った。
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■ 990915wed
リモートコントロールダンディが、やっとクリアできた。いろいろ面白いゲームであったと思う。
ところで、ドラマの中で、ロボットの整備や改造を担当する、柳博士(声:子安武人)という人物がいる。
ぱっと見や、声は、いい男だ。
だが、妙な人物である。
発電所ちかくで怪ロボットを捕捉、迎撃が間に合わないという状況に陥ったとき、「フフフ」と笑っていわく。
「こんなこともあろうかと、空が飛べるロボットも開発しておきました。」
東京に怪ロボット出現、都庁破壊阻止に間に合わないという状況に陥ったとき、「フフフ」と笑っていわく。
「こんなこともあろうかと、走行形態に変形させる改造をしておきました。」
前面装甲を強化した怪ロボット出現、正面攻撃が通じないという状況に陥ったとき、「フフフ」と笑っていわく。
「こんなこともあろうかと、背面攻撃のために、ホーミング・シャトルパンチを開発しておきました。」
博士、裏で敵とつながってませんか、と思うような手際の良さである。
だが、地位も名誉も技術もあるこの博士の、それでも、ロボット研究にだけ生きてきたことに、私は好感が持てる。
ところで、シャトルパンチなどの必殺技を撃つ前には、必ず「決めポーズ」をとらなくてはならない。
なぜかと博士に聞くと「構造上しかたがないのです」とのこと。
どんな構造ですか、と聞きたかったが、顔には既に「ロマンだからです」と書いてある。
とにかく、この博士は、ロボットのことを、あまりによくわかっているので、かえって、なぜ必殺技の操作を音声入力にしてくれなかったのかが、不満なところだ。
この場合、とうぜん決めポーズ操作は「ひいいっさつ!」と叫び、
発射操作は「シャトル・パアーンチ!!」と絶叫するのだろう。
「博士、なぜ絶叫するんですか?」
「必殺技だからです」
たぶん博士はそう答えるだろう。
ゲーム開発のヒューマン・エンターテイメントも、このゲームが、ニンテンドウ64か、ドリームキャストで出ていたら、絶対こういうキーコンフィグを付加していたと思う。
続編が、音声入力可能な次世代マシンで開発されることを、願う次第だ。
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990914tue
月琴を買った。
御存知「ヨコハマ買い出し紀行」で主人公のアルファさんが弾いている、中国の楽器である。
「中国屋楽器店(東京)」から、電話で確認後、通信販売で取り寄せたのだ。
届いてみると、ヨコハマで使われていたものとは、若干かたちが違う。四巻で紹介されていた、ゴンチチさんの月琴に似ていた。どうやら、こちらの方が一般的らしい。
15000円のものと、20000円のものがあった。安い方を買う。木の材質が安いのだ、と店の人は話していたが、素朴な感じがして良い。
手に入った月琴を、なでたり眺めたりしている。
しかし、月琴というだけあって、ほんとうに月のように、まん丸だ。
とてもかわいい。これだけでも、好きになった。
:月琴 まんまるである。写真の品は高い方。
ところで、実は私は、楽器をちゃんと習ったことがない。
小学生時代のリコーダー(たて笛)以来だ。
現在ひける楽器もないし、楽譜も読めない。
ドレミファソラシド、も全然ききわけられない。
その上、弦楽器など、まともに触ったこともないほどだ。
月琴など弾けるのだろうか、と正直、不安である。
その状態で、月琴に挑戦である。それには、わけがあった。
ひとつには、以前に日記で書いたように、ヨコハマ買い出し紀行・第一話「鋼の香る夜」で弾かれていた「月の調べ」を弾いてみたいと思ったこと。
もうひとつには、ひとつでも楽器がひけると、それだけで世界が何倍にも広がる、特に感性の世界が、という話を、むかしTVで聴いたこと。
さらにもうひとつには、月琴は、意外に簡単だという話をきいたこと。
これらが、購入の動機になった。
ある人の話によれば、
ギターをちゃんと弾ける人に習えば、ウクレレは30分で弾けるようになる
という。そして
ウクレレが弾ける人なら、簡単に月琴は弾けるというのだ。
つまり月琴はものすごく簡単だということである。
理論上は。
これが弾けなかったら、他はほぼ絶望的かもしれない。これはこれで不安だ。
不安といえば、もうひとつ。月琴の弾き方というような本は、出版されていない。楽器楽譜専門の書籍卸に尋ねてみたが、該当するものはない、という返事だ。だが、中国屋楽器店に相談すると、月琴の弾き方を書いた説明書のコピーを、送ってあるという。よく探すと、月琴のパッケージに同封されていた。
これで一安心である。なにせチューニングもわからないのだ。説明書が無くては、どうなるかわからない。
とにかく、これさえあれば、大丈夫だ。
月琴を脇に抱え、三つ折りのコピーを広げる。はやく弾きたいので、声に出して読もう。
「月琴、伴奏弦鳴楽器。歴史悠久、流◯◯泛。月琴音◯特征是:低音区音◯◯厚◯、明亮・・・」(◯=漢字表記不能)
説明書は中国語だった。
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990913mon
カラオケに行った。
カラオケもまた、人生の幸福と成功に欠かせないイベントである。
一曲目から、飛ばす飛ばす。
ガッチャマン・コンバトラーV・新造人間キャシャーン・ゲッターロボ・マジンガーZ・デビルマンと一気に歌う。
いっしょに来た若い女の子が、拍手はしてくれるが、訳の分からない顔をしているので聞いてみると、
どれもよく知らんという。
がーん。
ショックだ。
歌手別インデックスに「井上喜久子」が無いのを発見したときに匹敵する衝撃だった。
「ガンダムって知ってる?」
と聞くと
「ゼータは好きでした」
とのこと。
ためしに「めぐりあい宇宙」を歌ってみる。
反応がない。
なんだか申し訳なさそうな顔で座っている。
彼女は「レイアース」や「グルグル」の主題歌など歌ってるので、最近のアニメなら大丈夫らしい。
よし「おじゃ魔女どれみ」あたりを歌うか! と思った頃、時間が来てしまった。
30才前後にしか通用しないネタしか、レパートリーにないことを、あらためて痛感する。
今度の機会までに、いろいろ練習しておこう。そう決意して、帰宅した。
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990912holy
人は、何のために生きているのだろう。
誰しも、悩んだことのある命題だと思う。
人間は、なんのために苦しい思いをしてまで、生きていくのか。
それは、幸福になるためである。
人間は、幸福になるために、生きているのだ。
人生の成功があるとすれば、それは幸福であることだろう。
不幸になることを望んで生きる人など、いはしない。
しかし、我々は、そうわかっていても、なかなか幸福を得られない。
ところで、人間は、どういうときに幸福を感じるのか。
それは、欲望が満たされたときである。
眠いときに、たっぷりと眠ることができたら、空腹時に、お腹いっぱいに食べられたら、そして、愛しい人に出会えたら、そのとき、人は幸福を感じる。
だが、人間の欲望には「良い欲望」と「悪い欲望」がある。これがやっかいなのだ。
良い欲望に従えば、人は幸せになる。人助けをしたとき、自分の使命を果たしたとき、たとえば電車で、お年寄りに席を譲ったとき、自然と顔がほころんでくるものだ。
悪い欲望に従えば、人は不幸になる。金品を盗んだとき、何かから逃げ出したとき、いけないとわかっていても、人を裏切ってしまったとき、そのときは詰まっていた息を吐き出せるが、結果的に破滅が待っている。
二つの欲望の、選択を迫られることもある。悪い欲望に従って、逃げ出すか、良い欲望に従って、進むか。
人間は、常にこの二つの欲望のせめぎ合いの中にある、矛盾した存在なのだ。
だが、人間は、選ぶことができる。どんな状況であっても、良い欲望の方を、選ぶことができる存在でもあるのだ。
人間は、自己の責任において、幸せになれる。
私は、そう信じている。
この論理は、多少、大雑把すぎるかもしれない。だが、
しあわせクロワッサン(井上喜久子&山本麻里安)の新譜CD「しあわせさん」を、
「これを買ったら、今月くるしくなるなあ。もっと楽がしたいなあ」という悪い欲望を切り捨てて、「井上喜久子さんと私のためだ」という良い欲望に従い購入した私が、いま、どれほど幸せかお考えいただければ、この論理の実証性が、よく分かっていただけるだろう。
幸せであることが、人生の成功であるなら、そう、井上喜久子さんに出会えた幸せ度だけでも、すでに
人生の半分は、成功したも同然である。
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990911sat
コミック担当の勉強をはじめて、数日がたった頃だった。
女性向きコミックの売場で、まだうら若い女性から、こんなことを聞かれた
「絶対麗奴は、まだ発売されていませんか?」
わたしは衝撃を隠すことに何とか成功した。
「絶対麗奴」とは、隔月刊ペースで発行される、いわゆる「やおい」系の本でも、かなり危険な部類に入る本だ。
内容は、明確に説明すると、この日記の品位に、たいへん大きく関わるため、比喩的な解説にさせていただくが、まあ、要するに、
美少年ないし美青年、あるいは美幼年同士のすもうである。
しかもすもうの最中にシンメトリカル・ドッキングも果たす。シンパレートは200%近い。
修正のかかったディバイディング・ドライバーをうち込み、一部の空間を湾曲させて「ああっ」とか声を出させている。中には、氷竜ひとりに対して、炎竜と雷竜と風竜と、あまつさえボルフォッグとキングジェイダーまでもがフュージョンを試みている読み切りも収録されている。実際のところは、さらにそれどころではないが、ここでは割愛しよう。
よくわからないと思う。
よくわかったら大変である。
そんなことを、脳内の比較的冷静な部位で考えながら、発売日がまだ先である旨を、お伝えした。
この分野も勉強が必要だ。
少女マンガの次は、耽美系である。
厳しい戦いになりそうだった。
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■ 990910fri
リモートコントロールダンディの話である。くどいと思われるだろうが、まだやっている。
新キャラが出た。
ショートカットである。
そばかすである。
元気である。
オーバーオールである。
12才(推定)である。
あと10年もすれば、すごい美人になりそうな娘である。
こんな娘に
「なんでも・・・いうこときくから・・・」
と言われたので、大喜びで彼女の家(魚屋)の商売敵である大手スーパーを、戦闘のついでに、どさくさに紛れて、さりげなく踏みつぶす。
戦闘終了後
「だから何で、膝枕でミミカキしてもらうとゆーコマンドがないんだーっ」
天を仰いで絶叫する私がいた。
彼女からは、後日、美味しいお刺身と、お守りをもらった。
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990908wed 〜 990909thu(二日分)
仕事で東京に行った。そのついでに、旧友に会う。
実に5年ぶりだ。
彼は、東京にいたころ知り合った友人で、木版画をやっている。
御多分にもれず、芸術家がそれだけで喰っていくのは不可能に近い。仕事を持ちながら、木版画をやっている彼は、実にすごい闘いをしている。生活するだけでも闘いなのだ。
私の苦労など、軽いものである。
そんな彼は「芸術家は、人間的な成長が遅い」と語る。
社会に生き、人間関係のなかで揉まれ、痛みを通過することで傷を負うこともあるが、それでなければ、人間としての前進も無い。そうして掴んだものしか、芸術家は自信を持って表現できないのだ。彼のように「あたたかな人間の情」をあらわそうとする場合は、特にそうだろう。
ただ、美を、芸術を追求する、というのは老成してからでもいい。若い、何でもできる時期に、人間的に成長することは、その後のすべてを決定する要因になる。芸術家でも、家庭をもった普通の生活でも。
芸術家になることも、人間的に成長することも、どちらも難しいと彼は語った。
電話で話すことはあったが、こうして会って語らうのは、本当に5年ぶりだ。
その間、お互いに様々な闘いを通過している。語りたいことはたくさんあったが、私は、とりあえず彼が、過酷な状況の中でも、芸術家として健在であったことが、なにより嬉しかった。
いつまでも親友でいよう。
年をとっても、兄弟でいよう。
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■ 990907tue
今日も、リモートコントロールダンディを、やっている。(参照)
やっとバスがつかめた。
しゃがんで、右腕を出すと、地面のものをつかめるのだ。(説明されていたが、すっかり忘れていた)
あまりのうれしさに、ついロボットでガッツポーズをとる。
バスが宙を舞った。
「うわーっ」
「子供たちがあーっ」
地域住民が叫ぶ。
地上50メートルから地面に叩きつけられたバスが、爆発する。
私も爆発した。
「この××××の××は、××××かー!?」
「おいおい、××××はないだろ、××××は」
見ていた兄が、たしなめるように突っ込む。
「こんなの××××どころか×××××××××××××××で充分だ」
地球に平和が訪れるのは、まだ先のことになりそうだ。
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990906mon
私は、本人が了解していないあだ名で、その人を呼ぶことは、滅多にない。(と思う。あったらすまん)
だが、心の中でだけ、あだ名で呼んでる人はいる。
「サイコガンダム」さんも、その一人だ。
サイコガンダムさんは、別に色が黒いとか、身長が3メートルあるとか、空が飛べるとか、
指と腹と口からメガ粒子が出る
とか、そういうわけではない。
彼女は普通に身長もあるが、とてもスリムなので、かかとをつけてしゃがむと、膝が肩にくっつく。
立っているときからは、想像もできないくらいに、ちいさくたたまれてしまうのだ。
ハムスターが、座ったまま居眠りしている姿に似ているが、変形能力の高さから、私は彼女をサイコガンダムさんと呼んでいる。
これは、愛称である。かわいらしい姿だと思う。
だが、いくらなんでも、サイコガンダムの外観は
→変形→
これである。
とても、面と向かって、そうは呼べない。
そんなわけで、わたしは今日も、心の中でだけそう呼んでいる。
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■ 990905holy
今日もリモートコントロールダンディをやっている。(参照)
どうしてもバスが救出できないので、ドラマモードではなく、対戦のほうばかりである。
対戦モードでは、敵のロボットと戦うことが目的なので、ビルを壊しても、請求書がきたりはしない。
遠慮なく、建造物の破壊にいそしむ。
敵ロボットなど、そっち退けで、ビル破壊の快感を追求した。
屈んだ姿勢から繰り出すゴッド・アッパーで、都庁が吹っ飛ぶさまなど、実に気分がいい。
敵ロボットも必死で追いすがってくるが、一番弱いものをセレクトしてあるので、わりと平気なのだ。
ビルをなぎ払い、民家や車を踏みつぶして行進、街を焦土と化していくヴォーダン。
戦闘力では、まるでかなわない敵ロボットが、健気に戦いを挑んでくるが、ヴォーダンの、軽いスウィング・パンチで、吹っ飛ばされてしまう。各部から煙や火花を散らし、ボディをきしませながら、やられても、やられても、それでも必死に立ち上がる敵ロボット。
まったく構図が逆である。
感動の涙を流しながら、敵ロボットを応援する地域住民の、悲痛な叫びが聞こえてくるようだ。
ちょうど、最後にひとつだけ残ったビルを背にして、敵ロボットは立っている。
「俺は逃げない。俺の後ろには、みんなの街が、みんなの命があるんだ!」
ふらふらの状態で、そう言っているように見える敵ロボットを、ビルもろとも、ドリルプレッシャー気味のシャトルパンチで殴り倒す。
吹っ飛ばされた敵ロボットは、ビルに突っ込み爆発した。
「ククク。ウワーハッハッハッハッハ」
まるっきり悪役の気分で、高笑いをする。正義も悪もリモコン次第〜♪とは、よく言ったものである。
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990904sat
かつては、女性的な絵柄やテーマ、そして女性の心情を語ったことなどから、天野拓美を女性と思う方が、少なからずいらっしゃった。
「ぐわっはっはっは。わしが夜想曲の絵を描いちょる、天野拓美ですたい! (腹をたたく)ぐわーっはっはっはっは」
まあ、そこまで分かりやすく自己紹介することはないが、チャットや掲示板で性別を証したとき、驚く方も多かった。
だが、
ゴミを盗んで食うわ、足形のついた三日も前のパンは食うわ、電気が無くなればコンビニから盗むわ、鼻毛は抜くわ、シャボン玉は飛ばしたあげくに、屋根は爆破するわの私を、この日記を読んでいる方で、女だなどと思う方は、おそらく皆無だろう。
そのせいか、最近出会った人は、わたしのことを、たいがい男性であると認識してもらえる。
なんだか寂しいわ 気が楽でいいことだ。
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990903fri
掲示板などを御覧のみなさんには、お分かりのように、最近、我が社の社長が、毎日のように私の日記を見に来てくださっている。
毎日である。
毎日欠かさず、アクセスしてくださっているのだ。
これは私の憶測だが、一日に二回以上は、寝言日記をチェックしてくださっているのではないだろうか。「ついでだよ、ついで」とはおっしゃるが、その実、かなりご執心の様子である。
社長は、私の日記のことを、実に細かく覚えてくださっており、日常会話や、業務連絡の際でも、私の日記をネタに話しかけてくる。
今日などは、会議終了後、わざわざ従業員を集めて、私のHPを宣伝してくださった。
「この日の日記は面白かったなあ」などと語る社長の楽しそうなお顔を見つめながら、わたしはうっとりと、こう思った。
「この方は、すでに立派な 寝言日記マニア
だなあ。うれしいなあ。」
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990901wed 〜 02thu (二日分)
いままでの書店では、私は、ビジネス書と、コンピュータ書、攻略本を担当していた。
それが、今月の下旬からは、いままで経験したことのない分野の担当になる。
私はその分野が好きだが、当然、関係する、すべての書物をまんべんなく読んでいるわけではない。
これから勉強するべき点は、実にたくさんある。
この仕事は、商品の知識が大切だ。とりあえず、あまり触れたことのない系統の本を、数冊ほど購読する。
これは仕事のための勉強である。
一種の戦いなのだ。
真剣さと、緊張感が必要である。
けわしく眉根を寄せた顔で、くちもとを堅くひき結び、机に向かい、背筋を伸ばして、両手で本を支えた。
ちょうど、星一徹のような顔である。内容を、より理解するために、文書を声に出して読んでみよう。
私は本の表紙をめくった。
「神風怪盗ジャンヌ
第1話 逆光のマドモアゼル
颯爽登場! 美少女怪盗ジャンヌが、
今宵もあなたの心をいただきます! 」
厳しい戦いになりそうだった。
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