■ 90831tue
「一日でできる自由研究」という本を、8月31日の昼ごろ買いにきた、親子連れのお客様がいらっしゃった。
お子様の方が、半分べそをかいている。
何があったのか、想像は難しくないが、夏休みの宿題を、冬休み明けに提出したことのある私には、彼のことを笑うことができなかった。
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■ 990830mon
リモートコントロール・ダンディというゲームをしている。(参照)
先日来、バスがつかめない。
いいところまで行くのだが、つい踏みつぶしたり、すぐ近くのビルに接触、倒壊させ、何度もバスを瓦礫の下敷きにしたりしている。その都度、リセットを意味する「再挑戦」を行っている。
「住民の避難がすんでいないの。ビルは絶対に壊さないで!」
と作戦指令(エヴァンゲリオンにおける葛城ミサトさんの位置。女性。声は、Vガンダムのジュンコ・ジェンコ役の小林優子さん)から檄が飛ぶなか、ゆうに30回は数えたバス救出の任務に、今日も就く。
何度目かの挑戦のとき、奇跡的に時間内に現場に到着、さあバスをつかもうとした瞬間、そのまま右パンチで、地面ごとバスを叩き潰してしまった。操作ミスである。
「うわーっ」
「子供たちがーっ」
地域住民がキレる。
「ぬがあああーっ」
私もキレる。
「やってられるかあーっ」
と叫んで、すぐに再挑戦を選び、街を破壊する。
「誰のおかげで、世界が守られてると思ってるんだーっ!!!」
最近、修得した「ジャンプ」という技で、5000トンの巨体をダイブさせ、東京都庁のようなビルを体当たりで突き崩す。
「この×××××どもーっっ」
そのまま体を回してシャトルパンチを発射。住民が避難している(推定)、ビルの中ほど目がけて、ジェットで加速された鋼鉄の右腕が炸裂、ビルは三つに折れて倒壊した。
「××××の、××××××が、×××するなーっっ この×××××××××××××××××××××××××××(以下検閲)」
地球に平和が訪れるのは、もうしばらく先らしい。
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■ 990829holy
デジタルコミック・ア・ゴーゴーという本を買う。
デジタルでコミック作家になろう、というけっこう恐ろしいことを、さらりと煽っている本だ。
執筆メンバーが、木城ゆきと、くつぎけんいち、岸虎次郎、中澤一登、多田由美、相楽直哉、小林治、小手川ゆあ。けっこう凄いメンツである。
内容はいいが、どうも、作家さん達の文章にやる気が感じられない。編集の方に問題があったのだろうか。
ところで、多田由美さんが、ペインターを使って絵を描く解説で、「モニターが15インチと小さいから、作業がたいへん」とこぼしている。もしやと思って、良く読んでみたら、私と同じパフォーマを使っているらしい。
読み返してみると、同じような環境で、一生懸命かいている姿が、手に取るようにわかる。マシンスペックも、使用ソフトも同じというプロには、はじめてであった。(しかもうちよりメモリーが少ない。64メガでストラタを使うなんて、正気の沙汰ではないぞ)なんだか勇気づけられる。
編集のコメントで、「(多田先生の)愛機(?)はなんとパフォーマー。それでもやっぱり先生の描く作品は異彩を放ちます・・・。」という記事があった。
なんとパフォーマー、とはどういう意味だ。
だが、初心者向きの機種というのは認める。しかも結構ふるくなってしまったのだと、わが愛機を認めざるを得ない。
ただ、アスファルトに、石を擦り付けたって、絵は描けるのだ。マシンスペックと絵の技巧・情熱は、あまり関係がないと思う。
現在の環境で、私には十分だ。物理的に使用不能になるまでは、このままパフォーマで行こうと思う。
3Dをはじめるまでは、まあ大丈夫さ。
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■ 9908990828sat
私にしては珍しく、新品のゲームを買った。
「リモートコントロール・ダンディ」(概要)である。
鶏野財閥が製造した「ヴォーダン」というロボットを、その御曹司の守(まもる)君が操縦し、迫り来る敵・怪ロボットを撃退し、世界を守る、という内容のゲームだ。
このゲームの最大の売りは、その操作性だろう。L1で左足一歩前に、R1で右足一歩前に足がすすむ。システムは「鉄人28号」型で、リモコンを持った操縦者の少年が、全長50メートルのロボットを見上げる、その視点でゲームが進行する。まるで本当に操縦しているような気分だ。「十字キーの前」を押せば前進するようなゲームとは、まったく違う臨場感があった。
ところで、この操縦というのが、実際難しい。
ビルに接触しないように歩き、広いところへ敵を誘い出して戦うのが本道なのだろうが、なかなかそうも行かないのだ。ロボットの肩幅が異常に大きいので、ビルの谷間を歩行するときなど、たいてい一つか二つのビルを倒壊させてしまう。
すると、当然、地域住民から苦情が来る。
リアルなゲームである。
怪ロボットを倒した後、収支決算が行われるのだが、信号機一本100万円とか、ビル1つで40億円とか、妙にリアルな賠償額が加算され、報酬以上に賠償金額がかさむと、地球を守るために設立された鶏野警備会社は破産してしまうのだ。
リアルなゲームである。
たとえ怪ロボットを倒しても、民家を16件も踏みつぶしたりすると、賠償額が6億7千万円ほどになる上、住居を失った市民が、警備隊本部前で「ロボットはこの町から、でていけーっ」とデモを始めてしまう。
10億ほど投じて、イメージアップのためのCMを制作、放送することで、なんとか納めることができたが、その翌日、襲来したロボットと戦うときに34件の民家を破壊、1340000000円の賠償額を支払った時には、すでに先日の倍ほどにデモが膨らんでいる。
どこまでもリアルなゲームである。
ただ、ちゃんとゲームバランスがあって、そういう不名誉な状態になると、事故で動けなくなったバスを、火災現場から救出する、という任務もやってくる。これを成功させれば、一気に評判も回復するだろう。
だが、いま、このミッションで行き詰まっている。
4分以内に発進し、現場へ急行、バスを救出しなくてはいけないのだが、どうしても間に合わない。
あまりにも条件が厳しいので、最初の数歩を失敗すると、やる気が失せて、街を破壊してしまう。
「ウワーハハハハハハ。 見ろ! 人がゴミのようだあ」
と笑いながら、中日新聞本社のようなビルを、殴って壊す。
「くたばれ、ウジ虫どもーっ」
と絶叫して、シャトルパンチ(ロケットパンチのようなもの)を発射、子供たちが取り残されているという、バスを木っ端微塵に粉砕、爆発炎上させる。
「おぼっちゃま、なんてことを!」執事のパーカー(仮名)が、止めにはいるが、キレた主人公は止まらない。(操縦しているのは、私だが)
地球に平和が訪れるのは、もうしばらく先になりそうだ。
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■ 990827fri
車社会には、さまざまな意志表示のためのサインがある。
「おさきにどうぞ」の意味や、ライトの消し忘れを指摘するパッシング、道を開けてもらったとき、ハザードランプを点灯することで感謝の意をあらわすなど、たくさんある。
だが、これがバイクには少ない。特に気になるのは、ハザードランプがないため「ありがとう」と言いづらいことだ。
とりあえず、会釈や、手を挙げて感謝するが、発進が遅れてしまうという難点がある。
出来れば、車体後部に、なんらかの意思表示ができるユニットがあると便利だ。
しかも、道を譲ってもらえて、ものすごく嬉しいときや、ちょっとした気遣いがありがたいときなど、程度の差を表現できたら、なお楽しいと思う。
そんなわけで、三段階のボタンで、大玉・中玉・小玉というのは、どうか。
ものすごく嬉しいときには、大玉だ。バイク、ないし車の後部にしこんだ電球が、派手に点滅して、感謝を顕わす。
だが、これは両者の意識格差によっては、逆に衝突を生む。断腸の思いで道を譲ったのに、小玉でしか返されなかったときは無念であろう。ケンカになるかも知れない。それに多分、設備が大きいので、バイクなどには向かない。
では、赤色の電光掲示板はどうだろう。これを車体前後に搭載し、キーボード、あるいはファンクションキーなどに登録した文字で「道を譲ってくれて、ありがとう! \(^∇^)/」などと掲示するのはどうか。ほかに「煙草をすてるな」とか「赤ちゃんが乗ってますので、ゆっくり走ります。すみません」とか「いま、井上喜久子さんのラジオ番組が放送中です。」とか「あなたも井上喜久子さんが好きですね。仲良くしましょう」とか「ベスト版のCD買いましたか?」とか「ポーリンとハワイアンが、残念でした」など、オフラインでありながら、テキストでのチャットのようなコミュニケーションになるかもしれない。
ただ、この状態での現状把握能力の低下は、携帯電話の比ではないので、交通事故は多発するだろう。
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■ 990826thu
うちの甥っ子が、いまだにヤマトにはまっている。
男の子は誰でもやることだと思うが、彼もまた、自分で改造計画を施した、オリジナルのヤマトの計画を構想している。今日、それを熱っぽく語ってくれた。
彼の造る戦艦の、メイン動力は、ペプシである。炭酸飲料のペプシだ。たぶん、スポンサーを確保するための手段だろう。商売人の息子の血が伺える。
艦体後部に設置してある、140台あまりのマッサージ肩叩き機で、貯蔵ペプシに振動を与え、炭酸発泡の圧力を後方に噴射、それだけで、大気圏を突破、場合によっては光速に達するという。補助エンジンには、同原理でコカコーラを使用するそうだ。メーカーが、熾烈にメインエンジン動力源の位置を争い、より有利な条件を出させるように、仕向けているのだろう。
気になる武装だが、これはほとんどが甘味食料品で構成されている。
主砲から秒速400メートルの初速で発射されるのは、子供らしくミルクチョコレート(スポンサー:明治製菓)である。第二砲塔からは、カスタードクリーム(スポンサー:不二家)が発射されるそうだ。敵が甘党だった場合を考慮し、第三砲塔からは、なぜか味塩が発射されるという。カートリッジ交換により、ほかに、七味唐辛子、ナンプラー、本みりん、カツオだしなどの主砲発射も可能とのこと。戦力に多様性があるため、ほとんどあらゆる外敵に対し、効果的な戦術行動がとれる上に、戦闘指揮官として海原雄山を起用、妥協のない至高の攻撃が期待されている。
彼が、いったいどのような知的生命体からの地球侵略に備えているのか、それだけは教えてもらえなかった。
敵が、ヤマトと同程度の装甲を有する戦艦だった場合、いくら明治製菓の製品でも、チョコレートで物理的なダメージを与えるのは困難である旨を御相談もうしあげると、彼は実弾の配備も怠りないことを語ってくれた。
ところで、実弾のすべては、ペットボトルとのことである。最近、学校でペットボトルロケットの実験をし、いたく気に入ったので、次期主力兵器として導入したという話だ。
このペットボトルミサイルは、毎分10000発の連続発射が可能という高性能の発射管制システムがとられている。詳しく解説しよう。
彼の提唱するシステムによると、ヤマト艦内のミサイル発射施設には、東京都庁に勤務する10000人の公務員が拉致監禁されており、「指が折れたら肘で、足が折れたら、膝でポンプを漕げ」という指示のもと、1人あたり毎分1発のペットボトルロケットを、自転車用の空気入れ、ないし浮き輪用の足踏みポンプで準備、発射するというハードワークを課しているのだそうだ。彼らのストレス発散のために、娯楽室も完備されているそうだが、カウンター席が8つしかない居酒屋が一件、ヤマト艦内にあるだけだそうである。「もうちょっと、なんとかなりませんか」と進言した甲斐あって、特別にボーリング場を建設してもらえることになった。
もし、チョコレートも、クリームも、その他食料品もすべて底をついたら、どういたしますか、と聞くと、あっさり「煙幕をはって逃げる」という手段を示してくれた。
ところで、この煙幕は、ヤマトの艦橋後部の煙突状の噴射口から、放出されるのだが、これの原料は、サンマを焼いた煙である。艦橋後部には、18000個にも及ぶ七輪が整然と設置され、大阪府府庁職員ならびに名古屋市役所職員、北海道道庁職員など、計18000人の、例によって公務員が、36000尾のサンマを調理、その際の煙を利して、実に全長300メートルに及ぶ巨大戦艦をすっぽり包むだけの煙幕を発生させるという。
最新鋭の、未来の宇宙戦艦なのだが、現存する科学力だけでも、ある程度なら建造可能な船である。
だが、私は、こんな戦艦には、できれば乗りたくない。
しかし、彼は、私をコンサルタントとして雇用してくれるそうだ。
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■ 990825wed
「言うまでもないことだが」と前置きして、会話や文章が始まるときがある。
本来の場合、聴衆の全員が知っていることを前提とした、確認のための修辞だが、場合によっては「え? 知らないの? そんなわけないでしょう。ふつう誰でも知ってますよ。あなた、義務教育は受けてますか? 本当に日本人?」といった暗喩をも内包しているため、多用すると人間関係の破綻を招くと警告される言葉でもある。
ところで、言うまでもないことだが、井上喜久子さんは素晴らしい声優である。
さらに言うまでもないことだが、「ああっ女神さまっ」のベルダンディー役や、ナディアのエレクトラさん、乱馬1/2のかすみさん、レイアースのタトラ姫、ポポロクロイス(ゲーム)のナレーション、ガンダム08小隊のアイナ・サハリン、魔女の宅急便に出てきた綺麗なお姉さん、児童教材のトイレットペーパーマンなど、言うまでもなく誰もが知っていて当然な役ばかりこなしている。
もはや、言うまでもないことだが、女神かと思うような声と、宇宙人かと思うような常識感覚による、「飛行機雲が出るのは、地震が起こる前触れなのよね、たしか」とか「私これは自信あるんだけど、H2Oって空気よね!」など、どこの星の生まれですか、と突っ込まざるを得ないトークが、レコード協会規定CD収録時間限界まで続く「おねえちゃんといっしょ」を、去年は月刊、今年からは季刊で出している。
現在17才である。言うまでもないことだが、本当の年齢は言わないのが約束である。
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■ 990824tue
現在の通勤路は、田畑の間道を利用している。
季節柄、あちこちに、急造の案山子(かかし)が立っているのだが、これの頭のところに、マネキンの首を使用しているものが、このあたりでは、なぜか多い。悲しいほどよく見かける。流行だろうか。
案山子自体は粗末な造りである。首だけがマネキンで、体は、棒きれにダンボール一枚という、ぞんざいさだ。
お分かりの方もいると思うが、最近の暴風と大雨(岐阜県地方にはよく降った)で、ダンボールの体部分が、吹っ飛んでいる。
みなさんは、デビルマンの原作版ラストを御存知だろうか。
そう、現在、わが通勤路には、
美樹ちゃんの生首わっしょい
が、乱立しているのだ。
中にいくつか、車道の方を向いてる首があって、信号待ちのときに目が合うと、ものすごく怖い。
夜の退勤時も、うかつにハイビームにしようものなら、辺り一面に生首が浮かび上がるという凄惨さだ。
野鳥どころか、人間すら恐ろしくて近寄れない。案山子としては、分不相応なほどの効果があると思うが、はやく収穫の時期が過ぎて撤去されることを、わたしは切に願っている。
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■ 990823mon
書店には、色々なお客様が来店される。
不特定多数の人間が閲覧するネット上では、たとえ仮名を使用しても、同名の人が気分を悪くすることがあると思う。そこで、今回は外国人の名前を使おう。
「ドロシー(仮名)や、いいかい、よくお聞き。わしら一族には、呪いがかかっておる。恐ろしい妖怪に、いつも狙われておるんじゃ。それから逃れる方法は、ただ一つ。何でもいい、香水を体中に吹き付けておくことじゃ。よいな。そうでないと、頭から妖怪に喰われちまうよ。お気をつけ。いいね、ドロシー・・・」
がくっ
「おばあちゃああーーーん」
そんなわけで、死んだおばあちゃんの遺言かと思うほど、香水の匂いをさせているお客様の過去を想像してみた。たぶん彼女は数奇な運命の果てに、これほどの香水を匂わせているのだろう。
私は彼女を、あたたかい目で見つめた。
「カトリーヌ(仮名)や、いいかい、よくお聞き。おまえは何があっても、髪の色を青色にするんだよ。いいね。そうでないと、どこかに幽閉されているお前の父や母が、どんな目に遭わされるかわからないよ。」
そんなわけで、死んだおばあちゃんの遺言かと思うような色の髪の毛をしているお客様の過去を想像してみた。たぶん彼女は、両親を人質にとられ、やむを得ず、ああいう頭にしているのだろう。
私は彼女を、あたたかい目で見つめた。
「ヌワンダ(仮名)や、いいかい、よくお聞き。おまえは耳と鼻と唇とまぶたとヘソと乳首に、かならずピアスをするんだよ。それは日本を壊滅させる、おそろしい大怪獣を封印しておく鉄の楔(くさび)なんじゃ。おまえがそれを、一つでもはずした瞬間に、世界は滅ぶとお思い。いいね」
そんなわけで、死んだおばあちゃんの遺言かと思うようなピアスのつけかたをしているお客様の過去を想像してみた。たぶん彼は、世界を支える重圧と、いまも戦っているのだ。
私は彼を、あたたかい目で見つめた。
書店には、実に色々な過去をもった人間が来る。
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■ 990822holy
井上喜久子さんのCDを買った。18日に出た新譜だ。
「土地の権利書をー、かえして♪ かえして♪
土地の権利書はー、再発行が利きません♪ 」
いつものことだが、ここだけ聞くと、いったい何が始まったのかと思うような歌だ。しかし私にとっては名曲である。
このCDが得られたことだけでも、これで1年は戦えるな、と思った。
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■ 990821sat
次の会話の中で、おかしいと思われるところを指摘しなさい。
私「おねえちゃん、またインロックしたんか」
姉「この夏で二度目やわ。ジャフ呼んだら10000円以上かかった」
私「スペアキー作って、財布の中にでも入れておいたら?」
姉「やだよ。スペアつくるのに、1000円かかるもん」
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■ 990820fri
人間は、一生涯で、何冊の本が読めるだろう。
中学生の職業体験実習で、流通している本の数は、130万種以上あるという話をしながら、ふと思った。
一日一冊読む、と夏休みに計画していた友人が、学生時代にいた。
まあ、それはさすがに無理なので、三日に一冊としてみよう。漫画でもなければ、これでも、そうとうなハイペースだ。
一年で約122冊読むことが出来る。
人生が80年として、読書に適さない時期が前後にあるとすると、読書人生は70年くらいだろうか。
単純計算で、人間が一生涯に読める本は、8540冊である。
1万冊以下だ。仮に、一日一冊読むとしても、3万冊に届かない。
計算しながら、ふと店内を眺める。
わが書店には、漫画もあわせて10万冊以上の本がある。
しかも刻々と新刊は入れ換わっているのだ。じっくり読んでいたら、12回ほど生まれ変わらないと、いまの在庫分すら読破できない。ましてや現存し、流通しうる本ならば、130回以上輪廻転生する必要がある。
書店にある在庫というのは、思った以上に多いのだなあ、と実感する。
ただでさえ多いのだ、読んでハズレだったという本は、できるだけ置きたくないものである。
生涯の一万冊に入れて、恥ずかしくないような本を、揃えたいものだ。
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■ 9908990819thu
「酒乱の気」をアップする。
しゅらんのけ、とよむべし。
これをアップしたら、
何かが終わってしまう
ような気がしていた絵である。
さあ、反応や如何に。
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■ 990818wed
自分は、入社した頃から、書店の仕事が好きだった。
そして、今の会社が好きである。
入社二年目の頃、大きくなろうとしている会社を、そして現在の社長を支えたいと、私は思った。
具体的に、ものの役に立てるよう自己を鍛えるには、向かないと思っても、店長という仕事が、一番よさそうだと、私は考えた。すすめられたとき、拝命したのは、その一点である。
現在、私は、書店の店長という職に就いている。本にさわり、お客様と接することが一番の喜びだった自分にとって、まとめ役や裏方は、あまり好むところではない。私は、それほど管理能力があるわけではないし、数字に強いわけでもないのだ。おかげで色んなミスをするし、社長や従業員にも、ストレスを感じさせていると思う。
特に社長には、いろいろ迷惑をかけている。
社長は、たまに洒落にならないような、きっっつい冗談を私に言うが、その一方で、私のような社員を、とても大切にしてくれていることが、よく分かる。
私が昔、社長を支えたいと言った言葉を、憶えていてくださるのだろう。
正直、辛いときもある。だが、わたしはやっぱり、この仕事と、この会社が好きなんだと思う。
私が、会社以上に愛するものに出会うまでは、この仕事を続けよう。
「あるお祝い」のためのカタログを見ながら、そんなことを考えた。
ところで、こういうことを、なにも言わず、顕わさずに、実直に社長を支えている、他店の店長がいる。
その店長を、私はとても尊敬している。
彼のような店長になりたいものだ。
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■ 990817tue
最近、岐阜県地方に、かなり頻繁に落雷があった。
そのせいかプロバイダーが沈黙している。たまに直るが、きちんとアクセスできない。
そんなわけで、ここ3日ほど(8/17〜8/19)、日記が滞っていた。
日記が更新されていないと、実際の読者さんに会ったとき、いろいろなことを言われる。
「日記が更新されていないのに、店では天野さんが働いている?
はっ これはもしや、
天野さんは既に死んでいて、
私が見ている姿は、奴の(奴?)幻影・・・?」
「やかましい。電撃大王を買って、さっさと帰れ」
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■ 990816mon
就寝する時間が、私の場合、会社のシフトによって変化する。
ふだん明け方4時頃休めば良いというパターンが続き、それが突然、夜の1時までに寝なければならなくなる場合があるのだ。
こういうとき困るのが、体内時計である。
いつも4時頃に寝ているものだから、いざ1時に寝ようと思っても、体が眠ってくれないのだ。
これは、困る。
ついネットに深入りして、井上喜久子さんのHPをくまなく拝読したあとなど「げげっ あと四時間しか寝られん」とあわてて布団に入るものの、やはり眠れないのだ。
これも困る。
そこで私は、風邪薬を飲むことにした。
風邪薬には、注意書きに「服用後ねむくなることがありますので、自動車等の運転をしないでください」と書かれている。たぶん、眠くなる成分が入っているのだろう。とりあえず規定量を飲んでみる。
だが服用後、あまり効果のほどは分からなかった。
翌日、薬局へ行き、美人の薬剤師(いや、ホントに)さんに相談してみる。
「8時間くらいキメられるような、クスリをください」
「店が違います」
必死に食い下がって、訳を説明する。薬剤師さんが言うには、風邪薬に配合されている「無水カフェイン」という成分比率の少ない物が、もっとも眠気を誘うだろうということだ。
結局パブロンを購入する。
もっと危険な薫りのする風邪薬を期待していた私が、不服そうな顔をしていると、薬剤師さんは
「これは、パブロンSゴールドだから、ヨクキクと思います」
と、薬剤師らしからぬフォローを入れてくれる。
とりあえず、服用してみた。
驚いたことに、これが実にヨクキク。
普段、絶対眠くならない時間に、チャットで意味不明の寝言をブラインドタッチするという曲芸を披露するほど、眠気が激しいのだ。その日はたまらず就寝した。
恐ろしい効き目である。下手な睡眠薬よりもキクのではないだろうか。
驚きを隠せないまま、友人に、そのことを話す。
だが、彼はこの事実を一蹴して、こういった。
「プラシーボ効果だね」
注:プラシーボ効果
「効く」と言われて、それを信じて疑わず服用すれば、正露丸でガンが治る、という現象。(一部虚言)
暗示の一種と思われる。
「そうか。そうかもな」と答えながらも、わたしは、あの凄まじい効き目が、ただのプラシーボ効果とは、どうしても思えなかった。
いったいなぜ、あれほどの効き目があったのだろう。
医療や心理学に詳しい人がいたら、ぜひ真相を教えて欲しい。
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■ 990815holy
昨日の「井上喜久子さんを、陰でこそこそ応援する日記」化現象が、気持ち的に鎮まったのは、描きかけだった「朝の時間旅行」が完成したあたりだった。とうぜん作画時間中は、朝から昼まで、井上喜久子さんのCDをかけっぱなしにしていた。そのおかげだろうか。
今日は、その後も絵を描いた。
完成させた絵が二枚、ラフだけ出来たものが一枚。今日は、よく絵を描いたと思う。
考えてみると、私にとって、絵を描くという行為は、ストレス解消である。
正確には「絵が描けない」というストレスを発散する行為と言えるだろう。
オフ会は、素晴らしく楽しかったが、絵が描けないことには変わりがない。今日は、たまりにたまった物が爆発して、一日中、絵を描いていた。
ところでこれが、その、たまりにたまった物をぶちまけた姿である。
じつに、こう、ものすごく、たまりにたまっていたことが、よくわかる絵だ。(注:違う意味にとらえぬよう)
さらに、良く昇華されていると思う。
惜しむらくは、もうすこし早い時期に、そう、ココネさんのヌードを描いている頃に、これを出したかった。
それが残念だ。
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■ 990814sat 〜 990813fri (二日分)
井上喜久子さんを
陰でこそこそ応援する日記
このウェブページは、昨日まで「寝言日記」だった何かです。
(注:)この日だけ、このウェブページは、上記のようなタイトルになっていました。また、たまになるかもしれません。
「井上喜久子 お姉ちゃんといっしょホームページ」にリンクを貼る。
リンクフリーとのことだが、メールは出しておいたので、向こうのスタッフさんが見に来てくださるかも知れない。
体重やチャーシュー麺の話は飛ばして、井上喜久子さんネタだけでも、読んでもらえると嬉しいなあ。
はたして、あちらの方には、笑っていただけるだろうか。
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■
990812thu
8月11日、12日の二日間、マンデリンさん、TDMさんとオフ会をする。
三人の共通点は「ヨコハマ買い出し紀行」のファンであること、ネモ船長のチャットの常連であること、そして甘党であることだ。
「マンデリンさんですか? わたしTDMです」
「はじめまして、あまのです」
ハンドルネームで呼び合う。
よかった普通の名前で、と胸を撫で下ろす反面、少々寂しい気もする。
もっと大声で呼べないような、HNっぽいHNにすれば良かった、とチラリと思った。
マンデリン、というのは、コーヒーの比較的珍しい種類で、酸味が少なく飲みやすいものだ。マンデリンさんの行きつけの喫茶店で、氏の愛飲のそれを賞味する。美味だ。
この喫茶店や、道中の車内で、ネットでのことや、好きなキャラクターの話題に花が咲いた。
(例)
「ヨコハマ買い出し紀行」のキャラクターでは、誰が好きですか?
マンデリンさん「アルファさん」
TDMさん 「ココネさん」
あまの 「先生」
「ああっ女神さま」のキャラクターでは?
マンデリンさん「めぐみ」
TDMさん 「長谷川空」
あまの 「ベルダンディー」
「逮捕しちゃうぞ」のキャラクターでは?
三人とも 「二階堂頼子」
TDMさんは、眼鏡が好きらしい。
三人とも、主役格からやや外れたところを好む傾向があるようだ。
その日は、有名な下呂の温泉へ行く。
「オンセンマン」に学んだ掟に従い「うおおーっ やっぱり温泉はいいなあ!」と叫んだ。
源泉に近く濃いせいか、入浴した途端、肌がつるつるになる。
正味一時間半ほど、露天風呂でヨコハマや漫画、パソコンの自作の話題に花をさかせる。
ふらふらになって帰宅。 宿泊は、マンデリンさんの家にご厄介になった。
一台のパソコンを使い、三人でチャットに入る。ひとり入力しては、どたどたとローテーションするのが大変だ。
その後、「ヨコハマ買い出し紀行」のビデオを上映。正しいオフ会の姿である。
背景の描写が素晴らしい。集中して二本連続で見ると、新しい発見もあった。
それに、オフ会で見るヨコハマというのは、また違う感慨がある。
明けて翌日。
高山見物に出かけた。ソバを食べて、みやげを買う。
「日記に書きますよ」と注意したが、かまわずTDMさんが銘菓の試食を止めないので、遠慮なく書く。
負けていられないと、つき合いで、わたしもTDMさん以上に、食べた。
その後、男三人でパフェやホットケーキを食し、近所の食料品スーパーで、菓子類への考察を深める。
三人とも甘党で、酒を飲まないためだ。話題はホワイトロリータが美味いとか、エンゼルパイのガトーショコラが絶品であるとか、ピコロを食べるときに、なかのクリームだけ吸い取りませんか、とか、アーモンドチョコのチョコだけ舐めて、あとでアーモンドを楽しむとか、コンデンスミルクを直に飲むとか、甘味の嫌いな人間が聞いたら、絶交されそうなネタで、最後に思いっきり盛り上がる。
そして解散。
我々は、再会を誓った。
ネットがなければ、絶対に出会えなかった、同じものを愛する者同志が、こうして会うことができる。
オフ会って素晴らしい。
本当に、
素晴らしいオフ会だった。
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■ 990811wed
昨日の日記があまりに好評だったので、今日は井上喜久子にまつわるのことを書こう。
仕事で電話をかける。
ふとプッシュボタンの#を見たとき、「こ、これは井上喜久子の「井」!?」
と思ってしまった。
むかし、「ここはグリーンウッド」というマンガで、蓮川くんが、下駄箱の五十という字を見て、想い人の五十嵐美夜のことを、陶然と思い出すシーンがあった。
あれとおなじだ。
美しいシーンである。
ちなみに、「上」という字を見ても「井上喜久子の「上」」である。「下」という字すら、上下反転して「井上喜久子の「上」」と考える。
「喜」も「久」もそうだし、「子」ですらそうだ。
以前の店長会議の折り、他店の店長が、ホワイトボードに議事を板書しながら、「よろこぶって、どういう字でしたっけ」とド忘れして、わたしに聞いてきたことがあった。
井上喜久子の「喜」です。
としか思い浮かばなくて、ええと、えええ、うーん。とうなった。
ほかに、「喜」を説明する例えが、なんにも出てこないのだ。
このとき、さすがにマズいかな、と思った。
日常生活に支障が出てきている。
しかし、そこまでハマるのが、マニアの心意気というものだ。
「このままで善し!」
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■ 990810tue
井上喜久子
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■ 990809mon
「メイポロ」というものを、御存知だろうか。
これは、ある人種には、すでにお馴染みの代物である。だが普通の人は、たいがい知らない。
「メイポロってなにか知ってる?」
電話などの途中で、適当に聞いてみる。
「いや? なんだい、それ。」
やはり知られていない。
「さあ、楽器か何か?」
「まだ食べたこと無いなあ」
「新製品? 化粧品か?」
「おお、知ってる知ってる、あいつがまだ有楽町の駅構内でバイオリン弾いてたときに、聞いたことあるよ。で、なに、あいつデビューしたの?」
ぜんぜん違う。
「メイポロ」とは、そういう木の汁のお湯割りである。飲み物だ。
先日、そのメイポロの原液(瓶詰め)を買ってきた。
原料は、カナダに生えている楓(かえで)の樹液らしい。ラベルには「純粋楓シロップ」というようなことが書いてある。ちなみにカナダの楓の葉は、かの国の国旗にあしらわれているので、形くらいは、知っている人もいるだろう。
日本では、ホットケーキにかけるメイプルシロップとして有名だ。ヨーグルトにかけても美味である。最近はスーパーでも、瓶で売っているようだ。
井上喜久子さんも「思う存分シロップがかけられるなんて、良い世の中になったね」と喜んでいた。昔は、ホットケーキに、小さなパックが着いていただけだったからである。
季節がら冷水で割って飲んでみる。ほんのり甘いくらいまで薄めて飲むのが良い。その点で、水の美味さが重要になる。
今度は、ホットで飲んでみた。
これが美味い。
アイスの時とは比べものにならないほどだ。
くちあたりが、とろけるようで、そして植物性のふんわりした匂いが、気分を落ち着かせてくれる。
やはり寒い地方の食材は、暖めて食すが吉か。
ただ、はっきり言って、夏場には向かない。
汗がだらだら出る。落ち着くのに汗が出るのは、ちょっとたまらないので、冬まで冷蔵しておこう。
中瓶に、まだ半分くらい残っている。
寒くなるのが、楽しみだ。
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■ 9908990808holy
突如として、忙しい湖さんからお電話をいただく。
忙しい湖さんというのは、最近「夜想曲」にハマってくださった、ありがたいお客さんである。
最新作の「誕 生」には、詩まで贈っていただいた。
彼も、井上喜久子さんを、必要以上に愛している口で、業の深さは、たぶん私より、かなり深刻である。
ところで、私にとって、彼は特別な人間である。
半年以上の間、井上喜久子さんのことを日記に書いてきて、はじめて釣れた獲物、ああ、いや、はじめてアプローチしてきてくれた同好者なのだ。
いま、二つ先の新作「朝の時間旅行」という絵を描いているが、これのBGMとして推奨される「朝の時間旅行」(井上喜久子「けっていのうたアルバム」より)を知っているのは、確認できる範囲で、たぶん彼くらいしかいない。彼と、私だけが、この絵の良さを100%満喫できるのだ。うはははは。うらやましかろう。
さあ、きみも、井上喜久子にハマってみないか。
井上喜久子さんは、いいぞお。ファンになると、前方後円墳を見ただけで幸せになれたり、頭の中にウナギが住み着いたり、五の段の掛け算ができなくなったりするのだ。さらに彼女の歌は、聴いている者のあたまのねじを、まんべんなく、しかも、結構とりかえしがつかなるくらい緩めてくれる。
そして、良い友と出会える。
「私も、8月11日に地球は滅亡しないと思います。」
忙しい湖さんが、ドきっぱりという。私たちは、心の中で、たがいに熱い握手を交わしていた。
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■ 990807sat
「ララララーラーラララララーメンが、ふーたーりのキューピーット。すーてーきな恋のー、ものーがたーりはじまるよ〜」(井上喜久子「その後のポーリンと少年」より。名曲である)
鼻歌を鼻ずさみながら仕事をしていると、従業員のひとりが話しかけてきた。
「店長、知ってます? 8月11日に、地球は滅亡するんですよ」
最近、こういう話をよく聞く。ノストラダムスの予言の意味する日付が、8月11日だったらしい。
だが、この日に地球が滅亡しないことを、私は知っている。
なぜなら、
8月18日に、井上喜久子のCDが発売されるからだ。
この人のCDが出るというのに、地球が滅亡している場合ではない。
私が従っている、全宇宙的なスケジュールによると、とにかくこのCDは、委細かまわず問答無用で発売されることになっている。
「大丈夫。地球は滅亡したりなんかしないさ」
自信たっぷりに、わたしは言った。根拠も裏付けもある自信だった。
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■ 990806fri
死ぬまでにやっておきたいことが、いくつかある。
別に、死を宣告されたとか、人生をはかなんでいるわけではないので、安心して欲しい。
日記のネタがないのだ。
パソコンも、ホームページも、バイクも、手に入れた。極めていないとはいえ、始めていることは、ひとつの達成である。
やっていないのは、楽器をならうこと。時間やお金、それに修得できるのか、という不安がある。あとは、仕事と並んで、絵の方に情熱を割いているので、気持ちが続くか、という不安だ。
とりあえず、月琴がひけたらなあ、と思う。「ヨコハマ買い出し紀行」のCDで聞いた「鋼のかおる夜」のBGMが良かった。あれを弾いてみたい。
だが、音楽の道は、きっと険しいのだろう。仕事と、絵と、その上、楽器までやれるのか、正直心配だ。
他にも、やってみたいことは、こまごまと、たくさんある。
とりあえず、屋台に入ったとき「おやじ、チャーシュー麺をくれ。麺は固めで頼む」とか、低音の効いた声で、かっこよく注文してみたい。
今日も挑戦してみたが「あのー、チャーシュー麺ください」としか言えなかった。
この道も、険しそうである。
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■ 990805thu
ある人物のリクエストに従って、
ココネさんの左乳首を、5ピクセルほど右にずらす。
うむ、よし。
次の絵が描きたくなってくると、もう、以前の絵に手を入れる気が失せてしまうので、いそいで「誕 生」完成の作業を進めた。
髪をサラサラにすること以外は、若干のボディラインの変化があった程度だ。これにて完成である。
思えば、これほど反響のあったわりに、具体的な感想の少ない絵も珍しい。
ノーコメント、といったようなコメントをたくさんいただいた。賛美してくださっているのは、わかる。
ところで、いま、夜想曲掲示板のお客様は、ほとんどがヨコハマ系である。
ヨコハマをコンテンツに入れてから、男性のお客様が、異常に増えた。というより、ヨコハマ関係で来てくれるようになった方は、ほぼ全員男性のようである。(未確認)
おもえば、それらの状態を、象徴するような絵だった。
ともあれ、「誕 生」の完成である。
いま、正直ハーメルンのネタではなく、ヨコハマのネタばかり考えている。
私の中でも、夜想曲は、ヨコハマのページになりつつあるようだ。
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■ 990804wed
買い物をするときのコツがある。
いま、買いたいと思っているものが、「単に欲しいもの」なのか「本当に必要なもの」なのかで判断することだ。一時の気の迷いで、手ひどい出費をすることも無くなるし、すぐ飽きてゴミになることもない。買おうかどうしようか、迷ったときの判断にも良い。
ところで、きのう購入した、「井上喜久子・パーフェクトソロコレクション Fun-Wari・Nobi-Nobi
」(CD二枚組+LD)は、「本当に必要なもの」である。
間違いない。
どう考えても必要なものだ。
空気とかに匹敵する必要度である。ちなみに空気は、音を伝える触媒なので、井上喜久子の声を聞くために必要だ。
たとえ内容の半分がLDで、しかも家にはLDプレイヤーがなかったとしても、
それでも、このボックスは、買う必要がある。
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■ 990803tue
ある、とんでもなく素晴らしいものを手に入れた。
その感動を表現する、適切な方法がなかなか思い浮かばないで、困っている。
思いあまって、こんな小説を書いてみた。
大型恋愛小説
「愛は宇宙よりも大きく」
繁華街を、カップルが歩いている。
女の方が、甘えるような声で、男に問いかけた。
「ねえ、あたしのこと、どれくらい好き?」
ちょっと冗談めかして、女が聞く。男は、真剣な顔で、女の顔を見つめながら、心をこめてこう言った。
「井上喜久子・パーフェクトソロコレクション Fun-Wari・Nobi-Nobi (CD二枚組+LD)と、同じくらい」
「そ、そんなに・・・」
女は、雷に打たれたようなショックを受け、その答えのあまりの重大さに、感動し、滂沱と涙を流した。
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■ 990802mon
夏休みの研究課題なのだろうか。郷土のことを調べるというテーマがあるらしい。
あるお客さんから、こんな相談を受けた。
「岐阜県(注:店は愛知にあるが、県境ちかいので、越県してくるお客様もけっこういる)の偉大な人物っていったら、誰がいましたっけ」
「そうですねえ、円空上人とか、杉原千畝とか、天野拓美とか・・・・」
「天野・・・誰ですって?」
「なんでもありません。 ああ、杉原千畝の本がありましたよ、ほら」
お客様は、満足して、その本を購入された。
とっさに誤魔化した自分が、すこし悲しかった。
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■ 990801holy
夏である。
スイカやキュウリや、トウモロコシなどのおいしい季節だ。
私もそうだが、死んだ父も、これらが好きだった。今日は、父の話を、少ししよう。
父は、まだ少年だったころ、地元の消防団に属していたらしい。少年消防団といったところだろうか。
消防団員の多くは青年で、火事があると、彼らが現場に駆けつけ、消火に当たったらしい。
ところで、父たち少年消防団は、どんな活躍をしたのか。
それは、火事で大騒ぎになり、町中の人間が火事の現場に集まっているとき、こっそり要所要所の畑に潜入、夏であれば、スイカ、キュウリ、トウモロコシなど、収穫可能な作物を、どさくさに紛れて、もぎ取り、かっぱらうことだった。
消火活動を終え、疲れて帰ってきた青年消防団の皆さんに食べてもらうためである。もちろん父たちも、御相伴にあずかった。
「あいつは、どんな暗闇の中でも、畑のオヤジが悔し泣きしそうなほどの、いちばん美味いスイカを盗んでくる男だった。才能かもしれんな」
タバコの紫煙を、ふー・・・と、吐きながら、わたしも良く知っている、父の友人が、少年時代の話をしてくれた。
そんな才能まで、遺伝していたのか。
わたしは、しみじみと、自分の手を見つめた。
参考資料1・父の話
参考資料2・マクドナルドの話
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