そらにみちるおもい

full of memories

(2002.12.12 thu)




どうにかして、もっと美凪たちといたいとも思う。
でも、それはできないことだし、美凪のためにもならない。
自分がここにきた使命は、充分に果たせた。だから、もういい。

そう考えても。
それでもどうしても、みちるは涙をこらえることが出来なかった。

たのしかった。
うれしかった。
こんなに好きな人たちができるなんて思わなかった。

声をあげて、みちるはわんわん泣いた。



風がかすかに吹く。眼下の街を、国崎往人と美凪が走ってくるのがみえた。

立ち上がって、鼻をこする。

それから、みちるは思い切るように、髪をほどいた。






これも、AIRフラッシュ用の素材として描いた一枚である。

みちると、裏葉さんと、聖は、それぞれに、美凪の、神奈の、佳乃の保護者的存在であり、そしてだれもが自分を差し置いて、相手を愛している。それが自然になりすぎていて、我々にもこの三人の心の底は掴みづらい。

みちるはとくに、母親との再会を果たしたときですら、何もかも自分の中に押さえ込んだ上での涙を流す。
嬉しく、しかし切ない涙。

でも、こんな幼い子供がそんなふうに我慢していられるものだろうかという疑問、いや、そうであって欲しくないと言う気持ちが、この絵を描かせた。

みちるが一人きりで泣くための秘密の場所を、用意しておきたかった。
それはいつも、この屋上だったのかもしれない。



製作環境:PowerMac G4 450・WACOM FAVO・Painter7

夕焼けの写真をたよりに、描いた絵です。
子供の体型というのは資料もないし、描くのに難しかった・・・。














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